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がん細胞のエネルギー代謝戦略

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歳のためか生化学の教科書に書いていることがバカらしく見えるようになってきた。周囲に蛋白質や炭水化物や脂質があって、これらの高分子化合物を摂取、消化、分解、吸収し肝臓に送り込まれていること位なら信じても良いが、解糖系、TCA回路、電子伝達系だとか押し付けられるともうギブアップである。
 
解糖系より逆のGluconeogenesis糖新生の方がまだ有機化学的には理解しやすい。C3のピルビン酸などの原料からグルコースができるのであるから。そもそも、仰々しくGlucoseから始まる解糖系などを学生教えるべきでないという話にも加担したい気になっている。
 
biochemden.com/gluconeogenesis/
 
Gluconeogenesis is the process of synthesizing glucose from non-carbohydrate sources. Gluconeogenesis occurs mainly in liver. Gluconeogenesis occurs to a more limited extent in the kidney and small intestine under some conditions.
 
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そしてガン細胞における解糖系の多用のエネルギー代謝戦略である。恐らく地球初期ではポリリン酸やMg2+イオンは大量に熱水鉱床などで供給されていたので、糖新生がメインであったと考えるのは妥当であろう。
 
とすると今の飽食の時代(ジャンクフード尾や加工食品の)は正にそのような糖新生を可能にする状況(又は皆様がお好きな解糖系を活性化するpathが導入される)なのではないか?

がん細胞のエネルギー代謝
 
kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/medical_info/science/201502
 
がん細胞は自身が増殖するために正常細胞とは異なるエネルギー利用戦略をとります(図1)。
 
まず、通常正常細胞は酸素が十分にある環境下では、取り込んだブドウ糖をミトコンドリアにて酸化的リン酸化を通じて、エネルギー通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)を作ります。
 
イメージ 1
 
それに対し、がん細胞は、酸素の有無にかかわらず、ブドウ糖の細胞内への取り込み量を増やすと同時に、取り込んだブドウ糖を乳酸に代謝する「解糖系」という代謝経路を活性化することでATPを得ています。
 
この現象は発見者の名前に因み、「ワールブルグ効果」と呼ばれています。
 
もうひとつ重要な点は、がん細胞は他の細胞種に比べ、高いストレス耐性を身につけているということです。
 
このようながん細胞の特徴が抗がん剤による化学療法、放射線治療などのがん治療の分野で問題になっています。
 
1 がん細胞の代謝特性
 
がん細胞は正常細胞とは異なりグルコースの取り込み量が多く、細胞のエネルギー通貨であるATPの産生源を主に解糖系に依存している。
 
また、その急速な増殖能を賄うため糖質や膜脂質、核酸などの細胞構成成分が重要であるが、これらの合成系の多くは、解糖系から分岐する。
 
それゆえ、がん細胞では様々なメカニズムにより解糖系を活性化させている
 

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