東大、理科3類で面接試験を再導入 医師の資質見極め
2016/3/10 12:19 nikkei.com
東京大は10日、2018年2月に実施する前期日程2次試験から、理科3類で面接を再導入すると発表した。理科3類への入学は大半が医学部進学につながる。
医師にふさわしい資質をもった学生を学力試験の成績のみでなく、多面的に選抜するのが狙いという。
7月末までに面接の実施方法を検討し、17年12月中旬までに募集要項を公表する。他の類への導入について、南風原朝和副学長は
「理科3類の状況をみながら検討したい」
としている。
東大によると、1999年から2007年までは理科3類の前期日程2次試験で面接試験を実施。臨床研修制度の必修化などで総合的な人物評価ができるとして、その後はやめていた。
ただ最難関の入試に受かることが目的で、医療への意欲は低い学生が一部にいるという。
このため面接で入学前の意識を確認することにした。
面接形式はかつては共通質問が大半だったが、新たな面接はマニュアルにとらわれない自由形式とし、コミュニケーション能力をみるという。