この先生、言いにくいことを述べましたね。この種の意見は無視されるまたは潰されるものである。思えば私も大学3年で抽象的なLecについていけず留年の危機があった。友人らの激励で危機を切り抜けた!
助手時代3~4年留年した学生ら数人を受け持ったことがある。メンタルな問題が多いが大学の教養部システムにも問題があるなと思った。京大では教授が不登校の学生の下宿を訪ねることもあると聞く。昔のように放置プレーでは無理で親密・親近さが必要な時代であろう。
管理者や事務方は旧システムを死守しようとする。システムの進行に馴染めない新型の学生の多くは留年へということになる。
小中学校などでも不登校児・暴力教室だと騒ぐ。システムが悪いのに ADD=Attention Deficit DisorderだADHD=Attention-Deficit(注意欠陥)だと騒ぎ隔離しようとする。
「大学は留年生み出すシステム」 京大教授メッセージに感動広がる
2016/12/23 09:00 j-cast.com
京都大学の学生総合支援センターが公開した「留年や退学」についての文章が反響を呼んでいる。
一般的にネガティブな印象を持たれがちな留年・退学だが、京大は、
「大学というシステムは、一定数の留年や退学を生み出すようにできているもの」
という前提で進路選択に悩む学生に向けてポジティブで具体的なアドバイスを示した。
公開以来、ネットなどで
「感動した」、
「優しい記事」、
「公式文書ではなかなか書けない」
といった反応が相次いでいる。
J-CATSTニュースはメッセージを執筆した同大学教授で、臨床心理学者でもある杉原保史氏に公開の意図を聞いた。
「単に個人の失敗としてのみ捉えられるべきものではない」
京大では大学全体で約2割の学生が留年しているという。学生総合支援センターは2015年11月30日にホームページ上で「留年について」というタイトルのメッセージを公開し、
“「留年や退学は、単に個人の失敗としてのみ捉えられるべきものではない」
「現在の日本の社会において大学というシステムは、一定数の留年や退学を生み出すようにできている」
との見解を示した上で、留年をきっかけに陥りやすい悪循環から脱出するための工夫や、
「中退=破滅ではない」
という認識を持つことなど、具体的なカウンセリングアドバイスを示した。内容はソフトタッチで分かりやすく、
“「たとえ不完全でも、たとえ中途半端でも、たとえみっともなくても、とにかく今、行動することが大事です」
「絶対に失敗のない完璧な決断などありえません。迷って当たり前、たじろいで当たり前です。必要ならば一緒に考えていきましょう」
といった前向きな表現が随所に盛り込まれている。
これが2016年10月ごろからブログやフェイスブック、ツイッターなどで取り上げられるようになると、京大を越えた反響が広がり、
“「温かい文章」
「いい考え。というかもっと当たり前になって欲しい考え」
「なかなかこんなこと公式文書で書けない。やってくれますねぇ」
「いい考え。というかもっと当たり前になって欲しい考え」
「なかなかこんなこと公式文書で書けない。やってくれますねぇ」
といった好意的なコメントが相次いだ。
杉原教授はJ-CASTニュースの取材に対し、このメッセージを公開した理由を、
“「学業の行き詰まりで悩む学生の中には、センターに直接相談に来ない人も多くいます。ウェブ上で情報を公開することで、そういった人たちに同じ悩みを持つ人がほかにもいるということを知ってもらい、立ち直るきっかけになればと思い公開しました」
と説明した。また、
“「もちろん留年しないで卒業するにこしたことはありません。ただ、留年したからといってそれをダメだと否定するのは違うと考えています。留年した人はネガティブになっている場合が多く、ここで周囲の人まで否定的な立場を示すと、本人の立ち直りがより難しくなることもあります」
と説明し、あくまで学生が進路選択に悩むネガティブな状況から抜け出し、進む道を選択するきっかけを作る、という意味合いが強いと伝えた。
2年間留年した経験を持つ京大OBの会社員は、このメッセージについて
“「国家公務員の試験のために留年しましたが、2年目が決まった時は3か月ほどふさぎこむ時期があった。メッセージの中には当時自分が陥っていた心理状況と重なる部分が多々あり、もし在学時にこれを読んでいたら支援センターに直接相談しに行っていたと思う」
と話している。