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モザンビークの鉱業資源
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モザンビークでは長年エビなどの漁業やカシューナッツ等の農業といった第一次産業が産業構造の主要を占めていたが、石炭や宝石などの有機鉱物資源に恵まれており、さらに2012年からは大規模な天然ガス田の資源が沖合いに発見され注目を集めている。
鉱物資源の背景は、モザンビーク北東部の地層が南北方向に傾いたモザンビーク帯と東西方向に傾いたザンベジ帯間の分岐合流点に位置し、新原生代(約8~5億年)の造山帯であることから、長年の複合的な熱と変形がルビーやガーネット他の鉱物形成に理想的な温度と圧力をもたらしたといわれる。
石炭
埋蔵量は約7億トンで、モザンビークの主要鉱産物の一つである。日本政府の主導で「石炭産業発展5カ年プラン」が進められており、2011年には探査活動の結果としてテテ州で約200億トンの資源量が報告されている。
天然ガス
モザンビークでは世界でも最大規模の埋蔵力を誇るガス田が発見されている。 2003年には南アフリカ企業による陸上ガス田が生産開始し、南アと輸出用ガスパイプラインで結ばれるなど、同国からの投資が近年増えている。
また、モザンビーク北部沖合いにおけるオフショアの天然ガスの液化設備計画が三井物産らによって進められている。プラント建設は、千代田化工建設と米CB&I社、イタリアのサイペン社の3社連合が請け負う。
LNGの生産能力は年1200万トンでインフラも含めた事業総額は少なくとも1兆円規模とみられる。
宝石
1980年代後半からルビーが産出されるようになり、特に2009年以降になると世界のルビー需要を担うようになってきている。
北東部でのルビー採鉱 またパライバトルマリンも産出されており、ブラジル産やナイジェリア産のパライバトルマリンが枯渇している現状では 良質な宝石質のパライバトルマリンはここでのみの産出となっている。