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最新鋭警備ロボットと酔っ払い

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最新鋭の警備ロボット、酔っ払いから“暴行”を受ける:弱点が改めて浮き彫りに
 
シリコンヴァレーにあるショッピングセンターの駐車場で、身長約1.5mで重さ150kgもある警備ロボットが、男に殴られて地面に倒される事件が起きた。
 
優れた防犯性能をもつロボットとはいえ、反撃できず自力で起き上がれない“弱点”があだになったようだ。
 
ロボットが活躍する場が増えるほど頻発しそうな、“傷害事件”の全貌。
 
TEXT BY DAVID KRAVETS
TRANSLATION BY MAYUMI HIRAI/GALILEO
ARS TECHNICA(US)    2017.05.31 WED 20:00    wired.jp
 
 シリコンヴァレーにあるショッピングセンターの駐車場で、重量が130kgを超える卵形の警備ロボットが、男に殴られて地面に倒される事件が起きた。カリフォルニア州マウンテンヴューの警察によると、男は酒に酔っていたという。
 
Knightscope製のロボット「K5」と駐車場でいさかいを起こしたとされて逮捕されたのは、マウンテンヴューに住む41歳のジェイソン・シルヴァン容疑者だ。
 
ロボットへの“暴行”のほかに、公共の場で酒を飲んだ状態で歩き回った罪にも問われている(カリフォルニア州では「公共の場での酔った状態は違法」で、厳密に言えば、レストランやバー,友人宅におけるパーティ等のプライヴェートな場で飲酒した場合でも,そのまま公共の場に出れば違法行為に該当する)。
 
4イメージ 1月25日付けでこの事件を初めて報道した「ABC7 News」によると、ロボットにはかすり傷が付いたが、いまは任務に復帰しているという。
 
K5ロボットは高さ約1.5m。
 
360度の動画ストリーミング機能を備えており、車のナンバープレートを1分間に300枚読み取ることができる。
 
何らかの異常を検知したら無線で警備員に知らせるのが仕事だ。
 
さらに近いうちに、人間が所持する銃を検出できるようにするとのことだ。
 
だが“弱点”もある。セキュリティロボットとはいえ武装はしておらず、自衛の手段は「車の盗難防止アラーム」のような警告音だけだ。
 
また、バランスを崩して倒れると自力では起き上がれない。
 
マウンテンヴューに本拠を置くKnightscopeでは、このロボットをさまざまな顧客に1時間あたり7ドルで貸し出している。
 
同社は多くの顧客を抱えており、そのなかにはマイクロソフトや、全米プロバスケットボール協会(NBA)に所属するチーム「サクラメント・キングス」なども含まれているという。
 
なお、2016年7月には、Knightscopeの別のセキュリティロボットが、シリコンヴァレーのショッピングセンターで生後16カ月の幼児を押し倒す事件があった。ロボットは男の子の右足を轢き、あざが残ったものの、骨折などはなかったとのことだ。

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