雪山望み気合の寒稽古 琵琶湖で滋賀大空手部
2014年1月16日 中日新聞
滋賀大空手部員による毎年恒例の寒稽古が十五日、彦根市の松原水泳場であった。一～三年の男女十一人は、雪化粧した湖西の山々を望みながら、気迫のこもった掛け声を湖上に響かせた。
湖岸で準備体操して体を温めた後、男子部員は上着を脱ぎ捨て、横一列で琵琶湖に入った。正拳突きをしながら沖合へ三十メートルほど直進。円になって腰を落とし、再び正拳突きでしぶきを上げて気合を入れた。
湖岸にはＯＢや友人ら三十人ほどが応援に駆け付け、寒稽古が終わった部員たちに拍手を送り、「お疲れさま」とねぎらった。四年生部員はたき火を用意し、水から上がった部員の冷えた体を温めた。
稽古の合間にアイスを頬張った三年の中山直人主将（２２）は「差し入れでいただいたので、食べずにはいられない」と苦笑い。
「去年までは寒さに耐えるだけだったが、今年はみんなを引っ張る気持ちで取り組んだ。根性が鍛えられて良い」
と話した。
新成人の部員たちは稽古後、声高に「健康に過ごす」「大会で全勝する」など二十歳の誓いを立てて湖に飛び込んだ。就活中の部員は「前向きに頑張るぞ」と意気込みを口にしていた。
（辻井勇太）