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味噌塩分は気にしなくてもOK??

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そろそろ枝豆収穫の時期です。トーモロコシはアライグマと冷夏により全滅。残念ですが2018年に期待。
 
ポリアミンが老化防止と関係しているのか。腸内細菌、スペルミジン、発酵食品。
 
味噌の塩分は気にしなくてもOK 血圧を抑えて脳卒中を防ぐ効果!
 
2017/8/23 17:30   j-cast.com
 
 日本人の食生活に欠かせない味噌。大豆食品だから健康によさそうなことはわかるが、味噌は塩分たっぷりだし、とりすぎると高血圧になるのでは心配なアナタ。
 
   実は、味噌が塩分とりすぎの弊害を緩和し、高血圧と脳卒中を予防する効果があることが広島大学の研究で明らかになった。
 
米の高血圧症専門誌「American Journal of Hypertension」(電子版)の2017年7月31日号に発表された。
 
日本人が大好きな味噌汁
 
大豆の発酵パワーで高血圧・脳卒中の発症リスク2割減
 
   味噌や納豆などの大豆発酵食品には、血圧を下げて脳卒中を防ぐ効果があることは、国立がん研究センターが2017年7月に研究調査を発表したばかりだ。
 
それによると、調査は全国7カ所の保健所管内に住む40~69歳の男女4165人を対象に行なわれた。調査開始時点では全員正常な血圧だった。5年後に再び血圧を測り、高血圧や脳卒中の発症リスクと大豆発酵食品の摂取量との関係を比較した。
 
その結果、納豆や味噌などの大豆発酵食品をよく食べた人は、食べなかった人に比べ、約20%以上発症リスクが抑えられた。
 
   ちなみに研究では、豆腐などの発酵させない一般の大豆食品も調査されたが、こちらには発症を防ぐ効果は認められなかった。
 
では、味噌や納豆の何に効果があったのか。研究チームは発表資料の中でこう推測している。
 
“「大豆イソフラボンには血管の壁が動脈硬化によって厚くなるのを防ぎ、血圧を下げる作用がありますが、そのままでは吸収されにくい状態でした。
 
発酵することによって分解が進み、吸収されやすくなると考えられます。
 
納豆ラボ.com
イメージ 1
 
また、大豆発酵食品にポリアミンという細胞の増殖や分化を助ける成分が多く含まれ、これが降圧作用に影響を与えている可能性もあります」
 
イメージ 2アンチエイジングの本命=高ポリアミン食
  natto.or.jp/thesis/01polyamine/05
スペルミジンとスペルミン
 
腸管内のポリアミンは容易に体内に吸収され、体全体の組織や臓器に運ばれる。ジアミンであるプトレスシンは、消化管に分解酵素が存在するために吸収されにくくなっている。
 
 普段の料理に使う塩分を味噌の塩分に置き換えよう
 
イメージ 3   国立がん研究センターの研究は人間の疫学調査だが、広島大学の研究はラット(ネズミ)の実験だ。同大学の発表資料によると、研究グループは、脳卒中を発症しやすく遺伝子操作した高血圧症のラット36匹を次の3つのエサを与えるグループに分けた。
 
   (1)0.3%の食塩を含むエサ(低食塩群)。
   (2)味噌から抽出した2.8%の高塩分を含むエサ(味噌群)。
   (3)(2)と同じ量の食塩を含むエサ(高食塩群)。
 
   63日間にわたり観察したところ、もともと高血圧症のラットなので低食塩群でも血圧は200mmHgを越えた。高食塩群ではさらに血圧が上昇、早い段階で脳卒中を発症し、歩行不全などの異常があらわれた。
 
しかし、味噌群では高食塩群と同じ量の食塩が含まれているにもかかわらず、血圧は低食塩群とほとんど差がなく、脳卒中による死亡率も低食塩群と変わらなかった。
 
   これ以前の研究で異なる種類のラットで同じ実験しても、食塩を多く含むエサを与えると血圧が上昇するが、味噌由来の塩分を同じ量を与えても血圧が上がらなかった。
 
こうしたことから、味噌には血圧上昇を抑制する何らかの成分があることが裏付けられたという。
 
   この結果について、研究チームの渡邊敦光名誉教授らは発表資料の中でこうコメントしている。
 
“「今回の研究で、味噌で高血圧を改善できる可能性があることが分かりました。大豆を醸造する時に生じる様々な成分の作用が合わさり、血圧を抑制し、血糖値を低下させていると考えられます。
 
今後の研究課題はそれらの成分の探索です。
 
熟成味噌では特にこの効果が高いようです。普段の料理に使う塩分を味噌の塩分に置き換えることが高血圧予防につながります」
nature.com
Figure 6: Mechanistic model of spermidine-mediated cardioprotection in aging and hypertensive heart failure.
 
Oral (dietary) supplementation of spermidine improves cardiac function by (i) promoting protective autophagy and mitophagy in cardiomyocytes; (ii) reducing subclinical, chronic inflammation (circulating TNF-α levels) that impinges on cardiomyocyte function; (iii) improving systemic arginine bioavailability that may favor the production of the vasodilator nitric oxide (NO) and thus decrease systemic blood pressure; and (iv) inhibiting kidney damage through the induction of autophagy. Improved renal function by spermidine treatment may additionally contribute to reduced arterial blood pressure and cardioprotection in the setting of salt-induced hypertension. In conjunction with spermidine's anti-inflammatory action, its autophagy-dependent effects on cardiomyocytes lead to enhanced mitochondrial volume and function, increased titin phosphorylation and reduced hypertrophy, which in turn result in improved mechano-elastical properties of cardiomyocytes.
 
 
イメージ 4
 

 Fig. 1.
Role of spermidine/spermine-N1-acetyltransferase (SSAT) in polyamine metabolism. A: polyamine biosynthetic and interconversion pathway. Enzymes are shown in italics (MAT, methionine adenosyltransferase; AdoMetDC, S-adenosylmethionine decarboxylase; ODC, l-ornithine decarboxylase; APAO, acetylpolyamine oxidase; SMO, spermine oxidase). Open arrows indicate relatively facile excretion from the cell. The aminobutane portion of the polyamines derived from arginine is shown in red, and the aminopropyl portion derived from methionine is shown in blue. The acetyl groups added by SSAT are shown in green. B: reactions catalyzed by SSAT and APAO. Reactions using spermidine as a substrate are shown. The reaction with spermine as a substrate to form N1-acetylspermine is similar, and N1,N12-diacetylspermine can also be formed by a second acetylation. MTA, 5′-methylthioadenosine.


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