今年の寒気は、北極経由のものではなくてカスピ海あたりで熟成されたものが極東に滞留しているためと言う。北太平洋上空では高気圧が北極から西に進み寒気をブロックしている。
気象衛星図を見ると日本海の雪雲は北陸に集中している。
北海道は寒いが降雪は免れている。昨夜は大風が吹いたが、東に半月、北の空は満天の星であった。
雪質も急激に変化しており、大型車やユンボが立ち往生するほどのスタックが発生。完全に除雪し、下の硬い相を出さないと埋まってしまう。
気象庁
やまぬ雪 生活直撃 トラックなど長い列
2018年2月7日 中日新聞
大雪の影響で福井県内を中心にした国道8号では車約千五百台が約十キロにわたり立ち往生した。
石川県加賀市内でも福井方面に向かうトラックなどが長い列をつくり、時間がたつにつれて台数は増加。
渋滞に巻き込まれた車のドライバーからは疲労の声が漏れた。
金沢市内から岐阜県安八町の会社に帰っていたトラック運転手の鶴巻秀正さん(49)=岐阜県多治見市=は、通行止めになった北陸自動車道の迂回路として国道8号を走っていた。
午後三時時点で二時間半以上も車が動かないまま。
「六年間ほぼ毎日岐阜と金沢を往復しているけど、国道8号がここまで動かないのは初めて」
と驚く。いつ車が動きだすかも分からず
「寝るわけにもいかないから気疲れする」
と声を落とした。
地元の会社員瀬川勉さん(53)=石川県加賀市大聖寺岡町=は、国道8号近くの加賀市内の会社に戻る途中で二時間近く車が動かなくなった。
「ここからほんの一キロ先に会社があるんですけど…」
と疲れた様子。午後一時四十分時点から三時間ほどで、渋滞の列はさらに三キロほど金沢市側に延びていた。
(谷大平)
北陸中心に日本海側は大雪続く 福井市136センチ
2018年2月7日 13時12分 中日新聞
強い寒気の影響で、北陸を中心に日本海側は7日も大雪となった。日本海側の大雪は8日にかけて続く見通しで、気象庁は交通障害や、路面、水道管の凍結に注意するよう呼び掛けた。
積雪は7日午前10時現在、福井市136センチ、金沢市78センチ、富山市70センチ。
福井市では37年ぶりに積雪が130センチを超える大雪となっている。
北海道、東北、北陸の上空には氷点下39度以下の強い寒気が流れ込んでいる。7日は四国から東海の太平洋側でも大雪となる所がある見通し。
8日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸、中国50センチ、東北、関東甲信、近畿40センチ。
(共同)
福井、1400台依然立ち往生 陸自が夜通し作業
2018年2月7日 13時13分 中日新聞
北陸地方の記録的な大雪で、福井県内の国道8号で6日午前に発生した車の立ち往生は、ほぼ丸1日たった7日午前も続いた。
県によると、少しずつ解消しつつあるが、依然として約1400台が動けない状態だという。県の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊は、同県坂井市などで除雪作業を続けた。
立ち往生は、大型車が脱輪するなどして発生。
ピーク時には福井県あわら市から坂井市にかけての約10キロで約1500台が動けなくなった。
陸自隊員約750人が出動し、6日午後から夜通しで除雪や救援物資の配布を行った。
県が坂井市に設けた救護所には、7日朝までに5人が疲労を訴え搬送された。
(共同)