学校が終われば、水田に籠を持って出かけフナ、とんぎょ、ドジョウを捕っていた。毎日である。赤ドジョウは隠し持っていた。祖母らに見つかったら没収である。家が火事になるという迷信であった。
遊び、遊び、遊び、それが将来の研究者やスポーツ選手になる基礎練習であっつたのだ。岡の上には雲の陰が、通りの向こうには山陰が見えて今でも印象に残っているものである。金魚の養殖のためのため池も多くあった。
川で泳ぎ、空が暗くなりポプラの葉が騒がしくなると怖いので一目散に家路を急ぐのであった。まさに南フランスの田園地帯のような風景が日本にもあったのである。
ドジョウがレッドリストとは驚いてしまう。
昨日、オーストリア人に人気の山の麓で75歳の大阪のサイクリストに会った。夏だけ来ているらしい。水と空気は素晴らしいと絶賛。オーストラリア人の子供らもかわいらしくて、遊ばせたら天下一品という。今の日本の子供には全くないと残念がっていた。子供時代はとにかく遊ばせるべしという。
その遊ぶ時間と場所が日本の子供らにはないか!
ドジョウ「準絶滅危惧種」に…水田の区画整理で
2018年05月22日 22時34分
環境省は22日、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」の改訂版を公表した。
全国各地の水田などにすむ「ドジョウ」が、将来的に絶滅危惧種になる可能性がある「準絶滅危惧種」に指定された。
水田の区画整理などで生息範囲が減少しているほか、国外から持ち込まれた外来種の影響も懸念されているという。
絶滅危惧種は、愛知県東部の丘陵地に生息する「ミカワサンショウウオ」などの追加で41種増え、海洋生物も含めて計3731種になった。
「シマハヤブサ」と「ウスアカヒゲ」の鳥類2種は、50年以上生息が確認されておらず、「絶滅」と判断された。
国内で絶滅した生物は計111種となった。レッドリストの改訂は昨年3月以来。