ヒリエモンの夢が宇宙空間に飛んだ快挙である。宇宙空間を利用して様々な観測をして欲しい。
気象衛星や月周回ロケットも実現可能であろう。
民間国内初、ロケット宇宙空間に 北海道、MOMO3号機
2019年5月4日 08時13分 中日新聞
北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は4日午前5時45分ごろ、自社開発の小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機を町内の実験場から打ち上げに成功し、宇宙空間とされる100キロ以上の高度に到達したと発表した。
民間主導で開発したロケットの宇宙空間への到達は日本で初めて。
インターステラ社によると、3号機は発射して約5分後に高度約110キロに到達し、約10分後に太平洋に落下した。
機体の回収はしない予定という。
3号機は全長約10メートル、直径約50センチ、重さ約1トンで、高知工科大学が開発した研究用機器などを積んでいる。
(共同)
businessinsider.jp/post-187632
民間ロケット、打ち上げ成功=国内の民間単独で初-3度目挑戦、宇宙到達・北海道
2019年05月04日09時10分 時事
北海道大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」は4日、小型観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機を同町の発射場から打ち上げた。
同社によると、宇宙空間とされる高度100キロに到達し、打ち上げは成功した。国内の民間企業が単独開発したロケットが宇宙に届いたのは初めて。
失敗糧に、1年で再挑戦=身軽なベンチャー、プロが手助け-初の「宇宙」到達
同社の創業者で実業家の堀江貴文さんは、
「完璧な成功。安定して飛ばせるようにして、早いサイクルで量産できるようにする」
と話した。
モモ3号機は全長10メートル、直径50センチ、重さ1150キロでエタノールを使用する液体燃料ロケット。
4日は午前5時に打ち上げを試みたが、発射10秒前に異常を検知し、緊急停止。原因を特定した上で、打ち上げ可能と判断した。
同社によると、3号機は午前5時45分に打ち上げられ、計画通り燃料を約2分間燃焼。高度約113キロに到達した後、北海道沖の太平洋に着水した。
当初は4月30日の打ち上げを予定していたが、機体に不具合が見つかり延期。5月2、3日も強風で見送っていた。
日本で民間初となる「宇宙ロケット」を実現したインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)は社員が約20人のベンチャー企業。
2017年7月の1号機は目標とする宇宙空間(高度100キロ以上)に届かず、昨年6月の2号機も打ち上げ直後に爆発したが、ベンチャー企業の身軽さを生かし、1年足らずで再挑戦にこぎ着けた。
最新技術を盛り込んだ国が主導する宇宙開発に対し、コンセプトは「世界最低性能」。
燃料には取り扱いが容易なエタノールを用い、エンジン機構も米アポロ計画の月着陸船で使われた実績のある仕組みを採用。部品も安価な市販品をなるべく利用した。
ベンチャーならではのスピード感で再挑戦を進める一方、昨年の失敗を受け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や三菱重工業で豊富なロケット開発経験を持つ「プロ」を招き入れた。
打ち上げ時と同様、機体を垂直に立てた状態でのエンジン燃焼試験を行うなど、原因究明と課題の抽出に万全を期した。
4月12日に記者会見したISTの稲川貴大社長(32)は
「2号機で悔しい思いをしたが、ロケット経験者の目も入れて、徹底的に悪いところの洗い出しをした」
と手応えを口にしていた。