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ジューン・ブライドのドイツが殺人的な暑さ

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本州の梅雨ないまま台風3号が突然九州沖で発生し、雨や突風を起こし、北海道はかなり暑い気候が続いている。というか気温は24℃くらいなのであるが、太陽光が殺人的なのだ!

白菜やシソなど多くの苗を順調に育てていたが、先日の朝の太陽っですべてとろけてしまった!暑さで自律神経失調症になるものも多い。心臓機能の亢進で老人らの車の暴走が頻発する。

湿度も高すぎて”とびひ”などの皮膚病も大人に発生してしまう。とにかく厄介な気候というか太陽なのである。

似た状況は欧州でも起こっているらしい。ドイツの状況をレポートしてもらおう。メルケルまでが体の震えの自律神経病になっているらしい。

ドイツを襲う「サハラ熱」の恐怖!この殺人的暑さの原因は何なのか

地球温暖化CO2犯人説への疑問

 2019.06.28gendai.ismedia.jp 川口 マーン 惠美

 6月のドイツで40度!?

暑い、暑い、暑い!

6月19日、日本から久しぶりにドイツに戻ったら、テレビ、ネット、新聞などあらゆるところで、不吉な予言が告げられていた。

現在、異常な暑さに見舞われているドイツだが、6月26日には、ついに気温が40度に達するというのだ!

ニュースではこれを、「サハラ熱」と呼んでいた。

サハラ砂漠の熱い空気が、上空約1500mのところをジェット気流に乗ってヨーロッパに流れてくるからだ。

40度!? ここはドイツだ! 今はまだ6月だ! と、声を大にして抗議したい気分だが、どうしようもない。

去年、扇風機が壊れたことを思い出し、慌てて注文。なにしろ、「殺人的な暑さ」とのお墨付きだ。

ドイツでは、一般家庭はもちろん、昔ながらの店舗、ホテル、事務所、レストランなどでは、皆、クーラーがないので、30度にもなるとかなりきつい。

学校も3時間目ぐらいで休講になるところが多い。

もっとも学校の場合、暑さに弱いのは子供ではなく、教師の方だが。

レストランやカフェは、当然、屋内はガラガラ。お客は外に並んだテーブルのパラソルの下に陣取る。

可哀想なのは、炎天下、厨房と外のテーブルの間を延々と往復し続けなければならない給仕の人たちだ。

しかも、裸に近い格好のお客とは違い、給仕の人たちは服を着ている。

6月、7月というのは、本来ならドイツで一番素晴らしい季節だ。

とくに6月は爽やかで、暑くも寒くもなく、長雨も降らず、良いお天気が続く。

しかも、日照時間が1年で最高に長い。

だからジューン・ブライドは、世に言われているように幸せになるかどうかはわからないにしても、少なくとも、結婚式当日はお天気に恵まれ、幸せである可能性が高い。

しかし、今年は? 毎晩、予報士が天気図を指し示しながら、深刻な顔をしている。刻々と迫り来る巨大台風の進路を追っているような雰囲気だ。

そういえば、その前々週あたりから、一天にわかに掻き曇り、雹が吹き殴っている映像なども出ていた。

それも、強風とともに鶏卵のようなのが落ちてきて、屋根は剥がれる、車のフロントグラスも窓も割れるといった、何かの天罰かと思えるような映像だ。

もちろん、これを見た人は愕然とする。異常気象が頻発している。やっぱり地球温暖化は本当だったのだ!CO2を減らさねば!となる。

 緑の党とメディアのスクラム

今、ドイツで、CO2削減の声がヒステリックなほど高くなっていることは、このコラムでも何度か書いた。

“Fridays for future”デモに没頭する子供たちは、即刻、石炭火力発電所を止めろ、飛行機にも乗るな、と叫んでいる。

今年の夏のバカンスのツアーカタログでは、それぞれのツアーのCO2節減度が点数で表示されているものまである。ついに、飛行機に乗るのにも言い訳をしなければならない時代となったらしい。

地球温暖化CO2犯人説を裏からしっかりと支え、人々の罪悪感を煽っているのが、緑の党とメディアだ(この両者は常にがっちりとスクラムを組んでいる)。

それどころか、メルケル首相やシュタインマイヤー大統領も、今までCO2削減のために何もしてこなかったことを恥じ、子供たちのデモを賞賛。CO2削減は、すでにドイツの国是となっている。

彼らの主張によれば、今、私たちは「惑星」(活動家も政治家もすでに地球とは言わない)を救えるかどうかの岐路に立っている。産業革命以来、人間が出し続けたCO2のせいで気温が上昇し、このままでは北極の氷は溶け、南太平洋の島々は水没し、地球は坂を転げ落ちるように滅亡に向かって突き進む。10年以内に断固とした対策を講じなければ、取り返しのつかないことになる。

そんな子供たちの声を、常にメディアが報じるから、今では多くの大人も固くそう信じている。国営放送である第1/第2テレビは、緑の党を、惑星を救うヒーローとして持ち上げ続け、おかげで緑の党は、直近の世論調査ではドイツ第1党だ。

しかし、思い返せば、20年前も暑い日はあった。子供たちの学校も何度も休講になった。そんなとき、ニュースでは、水をたくさん飲めとか、直射日光に気をつけろと言ったが、暑さが不気味なものとして捉えられることはなかった

 もともと、ドイツ人は夏が好きだ。

暑い夏は、冷夏よりずっと良い。

実は今でも多くの人が(高齢者や炎天下で働かなければならない人を除けば)、サハラ並みの暑さや焦げ付くような太陽にワクワクしている。

そうでなければ、真夏にわざわざバカンスで、暑いイタリアやトルコに出かけて行く彼らの行動の説明がつかないではないか。

多くのドイツ人にとっては、現在、イタリアへ行く手間が省けている。

暑ければ仕事は適当に切り上げ、家に飛んで帰って、10時頃まで明るい夏の夕方を心ゆくまで楽しむ。そんなドイツ人の理想の夏が、今、実現している。

なのに昨今のニュースは、彼らのそんな楽しみに水を差す。

不気味な暑さの予告や、天変地異を思わせる雹のニュース。雹が降るのは極端に限定された地域だし、しかも雹はすぐに溶ける。

一昔前なら、逐一、世に出たりはしなかったはずだが、今は素人がスマホで撮った写真が、7時や8時のメインニュースに必ず出る。

しかし、この「異常気象」はいったい、どこまでが本当で、どこからが故意に作られたのかがわからない。



地球温暖化の原因

そもそも、CO2は本当に温暖化の主因なのだろうか。あと10年、手を拱いていると、この「惑星」は、本当に後戻りのできない状況に陥り、滅亡するのだろうか。

一方、気候は地球の発生以来、決して一定ではなく、常に変動していたと主張する学者もいる。彼らは、現在の温暖化を否定しているわけではないが、CO2原因説には与しない。その原因は、太陽や他の天体との関係など、人間の力の及ばないものだろうと考えている。

その証拠に、火力発電所も自動車もなかったはるか昔にも、気候は変動した。

ただ、こういう意見がメディアでたまに取り上げられると、惑星が瀕死の状態になっているのに、いまだに自分の罪を認めず、傲岸にも環境を壊し続けるモラル欠如の人間として非難される。

現在のドイツでは、CO2原因説に歯向かうことは、ほとんど不可能だ。良い人間は、CO2削減に尽力しなくてはならない。

もちろん私もCO2を減らすことには異議がないが、しかし、それで地球の温度を下げられるというのは、人間の力を過大評価しすぎのように感じる。

さらに言うなら、ドイツのCO2排出量は、世界全体の2%に過ぎない。

だから、仮にドイツが石炭火力やガソリン車を全部止めてCO2を減らしても、地球への影響は微小だ。せいぜいドイツの空気が綺麗になるくらいだろう。

ドイツ政府は、たとえそうであっても、世界にお手本を示すため、ドイツはCO2削減を断固として進めるべきだと主張している。

実は、脱原発を決めた時も、ドイツ政府は、世界のお手本となるのだと言っていた。しかし、

現在、ドイツの周りでは、原発は減るどころか、増えていくばかり。ドイツにがむしゃらに続いたのは、菅前首相に率いられた日本だけだった。

さて、温暖化の原因が何かは、結局わからないが、サハラ熱は本当にやってきた。

ただ、26日の最高気温は40度には達せず、38.6度。日本とは湿度が違うせいか、家の中では、扇風機をかけていれば、まあまあ過ごせた。しかも、「40度」という前宣伝があまりにも強烈に刷り込まれていたからか、「なんだ、たったの38度か」と思ってしまった。

ドイツの暑さは、まだまだ続く。

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