今の大学院は優秀な学生が残らず、留学生や他大学からの学生で定員を合わせているのが実情である。東大や東工大ですらそうなのである!学生らがまずこの泥沼状態の大学院を嫌い、今は優秀な教員が去っている。
先日の入試の試験監督が終わり教室のチェックをしていたら真面目そうな受験生が一人。私の方へ近づいてきて訴えた。「なぜ、この大学は私を受け入れてくれないのか!これで3度目の受験です」と。
それにしても受験生から100万円もらったらクビですね。東大の大学院は東大生以外の受験生が多いので裏口というのもありえるというか、難しい問題。
いわゆる合格ボーダーレインのグレーゾーンの受験生の場合、合格のお礼に親から100万円というのは他大学の大学院でもあり得るかな?
院の入試問題でも100点中10点~30点台の受験生が大半である。それを合格ラインの50点に如何に引き上げるかが入試委員の力量である。フリーパスの留学生などはもっとひどい!
受験生から100万円受け取る…東大院教授を諭旨解雇
2014.4.1 05:00 sanspo.com
東大は31日、大学院入試の受験生から現金100万円を受領し、入試の公正性に疑念を生じさせたとして、50代の男性大学院教授を28日付で諭旨解雇にしたと発表した。
受験生は不合格になっており、東大は「試験上の便宜供与はなかった」としている。
東大は受験生のプライバシー保護を理由に、教授の所属や氏名のほか、受験生との関係についても明らかにしていない。
このほか、東大は昨年3月にキャンパス内で他人のクレジットカードを盗み、不正に使用したとして、20代の女性職員を懲戒解雇にしたことも発表。
転居を大学に申告せず、通勤手当を不正受給したとして40代の男性職員も諭旨解雇とした。
現金授受の教授クビ 東大大学院でも横行する「裏口入学」
2014年4月1日 掲載 gendai.net
最高学府にも”裏口入学”がはびこっているのか。
東京大学は3月31日、50代の男性大学院教授が大学院入試の受験生から現金100万円を受け取っていたとして、28日付で諭旨解雇にしたと発表した。
大学側は受験生のプライバシー保護を理由に教授の所属、氏名を明らかにしていないが、教授は2010年夏、教授就任の”祝儀名目”で受験生本人から100万円を受領。
その後、
「入試で下駄を履かせてやる」
と示唆するメールを受験生に送り、入試直前になって
「学生として受け入れることは難しい」
と伝えたという。
この教授は大学院入試の試験委員を務めており、採点にも関わった。
東大は
「(受験生は)不合格になっており、問題を漏らしたり便宜を図ったりした事実は確認していない」
と説明したが、ホントにそうなのか。裏口入学のにおいがプンプンするのだ。
■学歴ロンダリングに悪用
「学歴ロンダリング」(光文社)の著者で、東大大学院OBのジャーナリスト・神前悠太氏が言う。
「さすがに教授に現金を渡すようなロコツなケースは初耳ですが、東大大学院の受験は非常に曖昧でグレーな部分が多い。例えば、私が修士課程を修めた『新領域創成科学』という研究科では、6年前にも受験生に入試問題を漏らした准教授が懲戒処分になりました。こうしたことが起きるのは、大学院では、受験生の教授訪問が一般的だからです。
他大学から東大大学院を受験する受験生の多くは、研究企画書を持参して、どんな教授がどんな研究をしているか実際に訪問します。
その際、教授は気に入った受験生に、
<こういう本を読みなさい>
<過去の試験問題はこうでした>
と遠回しにヒントを与えることがあります。『情実入学』は横行していると言っていいでしょう」
文系、理系を問わず東大大学院の入試の内容は、英語と専門知識を問う筆記試験、面接だ。筆記試験の”ヤマ”が分かれば、合格率が飛躍的に上がるのは当然だ。
「東大大学院に入るのは、東大に入るより断然、カンタン。だから、東大大学院には聞いたこともない私大出身者もいます。最近、一般的になりましたが、ラクして”東大卒”の肩書を手に入れた人たちの手口を、私は学歴ロンダリングと名づけました」
大学院修了を優秀だと思ったら、大間違いらしい。