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低カリウムレタス、K+をどうやって除去?

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スイカを食べる時、塩をつけるのもカリウム対策といい聞かされてきたが。レタスの苦味はKidsらが大嫌い。
 
低カリウムレタス、どうやってカリウム含量を減らすのか?硝酸カリウムを硝酸ナトリウムだけ!しかし、植物はナトリウムイオンを嫌うはずだが。
 
成分比較
ssl.alpha-prm.jp/y-houtoku.co.jp/factory_list
 
イメージ 1
 
 
解決手段    
 astamuse.com/ja/published/JP/No/2012183062
 


 
栽培する野菜に応じて種まきから収穫までの期間Lをあらかじめ設定し、収穫から遡った所定の期間を最終栽培期L2とし、この最終栽培期の前の期間を初期栽培期L1とし、上記最終栽培期L2は、実質的にカリウム及びナトリウムを含有せず、カルシウム、マグネシウム、リン、硝酸態窒素及びアンモニア態窒素を主成分とし、これらの水溶液のpH値が5~9になる水耕栽培用肥料を用い、上記初期栽培期L1は、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、及び窒素を主成分とする肥料を用いる。
 
具体的には、栽培の前半には、カリウムを含有した通常肥料を入れた水耕液を用い、後半はこの通常肥料からカリウムを除くとともに、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えた肥料を入れた水耕液を用いるようにしている。
 
なお、上記のように肥料に水酸化ナトリウムを加えたのは以下の理由による。
 
上記特許文献1に記載の栽培方法で用いた通常肥料には、カリウムが硝酸カリウム(KNO3)として含有されている。このような肥料から、カリウムを除く目的で硝酸カリウムを除くと、硝酸態窒素も除かれてしまう。
 
そこで、この硝酸態窒素の不足を補うため、上記特許文献1の栽培方法では、硝酸(HNO3)を添加しているが、このように硝酸を添加すると水耕液が酸性に偏ってしまう。
 
しかし、酸性では植物の生育が難しいので、水耕液のpH値を調整する必要があり、上記栽培方法においては、水酸化ナトリウム(NaOH)を添加して水耕液をほぼ中性に調整しているのである。
 
 これにより、全栽培期間を通じてカリウムを含有した通常肥料を用いて栽培した通常のホウレンソウと比べて、発育状態は変わらずに、カリウム含有量が少ないホウレンソウを栽培することができる。
 


 

低カリウム野菜の栽培は腎臓病の増加と関連している。「低カリウムメロン」も販売という。カリウムイオンは腎臓機能が異常な場合には蓄積し「高カリウム症」として害になる。
 

 

半導体工場で栽培、低カリウムレタス初出荷

 
2014年05月07日 20時56分 読売
 
福島県会津若松市の「植物工場」で栽培されたレタスが7日、初出荷された。
 
 富士通(東京都港区)が、グループ会社の半導体工場を一部転用し、約2000平方メートルの広さで、昨年秋から水耕栽培していた。
 
 カリウム含有量を大幅に減らしてあり、食事制限がある腎臓病患者が安心して食べられる苦みが少なく子供も食べやすい
 
こうしたレタスの栽培には肥料や温度などの厳格な管理が必要で、半導体工場の密閉室が適しているという。
 
 この日は約300株分(1袋約90グラム入りで150袋)を同県喜多方市のスーパーに出荷。今後、同県内の病院や宿泊施設のほか、東京都内のショッピングセンターなどに、1日計3500株分を出荷する。
 
 栽培を担当する「富士通ホーム&オフィスサービス」の今井幸治社長は「雇用などの面で東北の復興に貢献するとともに、ここで栽培する野菜を世界で通用するブランドに育てたい」と話していた。
 
 
 300億円市場創出!? 「低カリウムレタス」を開発した半導体メーカーの狙い
 
2014年02月19日    trendy.nikkeibp.co.jp
 
露地物の3倍の価格でも売れるレタス
 
 従来の農業のように自然条件に左右されない、LEDなどを使用した閉鎖型植物工場での野菜栽培が注目されている。
 
ただし工場栽培の野菜は露地物と比べ、電気代や施設費、人件費などの生産コストがかかり、生産物が高額になるのが難点。
 
そこで高価格で売るために、ビタミンなどの栄養の含有量を増やすことで付加価値をつけた「機能性野菜」が次々と開発され、発売されている。
 
 そんななか、含有量を増やすのではなく、減らすことで売れている機能性野菜がある。それが半導体加工会社、会津富士加工(福島県会津若松市)が開発し、2013年に発売した「ドクターベジタブル 低カリウムレタス」だ。露地物の3~4倍の価格ながら好評で、販路を着々と広げているという。
 
通常のリーフレタスに比べてカリウム含有量を80%以上カットしているので、生野菜が食べられない腎臓病患者も食べられるのが最大の特徴。
 
また苦みの原因とされる窒素(硝酸態窒素)の含有量も低くしているため、甘みが引き立ち、レタスが苦手な子供でも食べられるという。
 
 同社の東京支店長・鈴木広幸氏によると、高島屋など関東をはじめ全国の有名デパ地下を中心に現在、60店舗以上で販売しているほか、調剤薬局、機内食、ドラッグストア、高級スーパー、病院食、高級ホテルのレストランなどにも販路が拡大中。
 
 2014年2月18日からはミニストップ(千葉全県と東京都の330店舗)で低カリウムレタスをふんだんに使ったプレミアムサンド2種類を発売している。
 
低カリウムレタスは苦みがほとんどなく食べやすいほか、閉鎖空間で栽培されているため一般生菌が非常に少なく洗浄の必要が一切ないこと、消費期限が48時間と1日長く廃棄も少ないことなど、エコロジーの面からも注目されている。
 
 半導体メーカーという異業種から参入した同社が、農業という畑違いの分野でヒット商品を生み出すことができたのはなぜか。また高価格でありながら売れているのはなぜか。
 
 

「半導体工場」が、ほとんど改修なしで「レタス畑」に変身!?

 同社は、富士通の下請けとして半導体の製造を1967年から47年間続けてきた。
 
“畑違い”の野菜栽培事業に参入したのは、2008年のリーマンショック以降、半導体不況が直接の原因だった。
 
半導体の受注が途絶えたために、空いたクリーンルームの転用を模索するうち、ほとんど改修なしで閉鎖型植物工場に転用できることを知り、各地の展示会を見て回って植物工場の勉強を始めたという。
 
 2010年に比較的難易度の低い葉物野菜の栽培を開始。数々の失敗を乗り越えてようやく1年後に「あいづmido菜」レタスを出荷できるようになったが、生産コストから原価計算してみると、1株250円以上で販売しなければ採算が合わないことが分かった。
 
しかし、東京の大田市場で売られているリーフレタスは、1袋(1~2株入り90g)で110円~120円。同等の価格であいづmido菜を出荷すると、売れれば売れるほど赤字が増え続ける計算になる。
 
 そこで「1株300円でも売れる特別な野菜をつくるしかない」と考えた。
 
とはいえ品種改良はすぐにはできない。特定の栄養素の含有量を増やした機能性野菜は、他社からも多く出ていて競争が厳しい。また
 
「栄養が2倍でも価格が3倍なら、普通の野菜を2倍食べた方が安くなる。それならば増やすのではなく減らしたらどうかと考えた」
 
(鈴木氏)。
 
増え続ける腎臓病患者が摂取できない“生野菜”に注目
 
 同社が着目したのが、秋田県立大学生物資源科学部の小川敦史准教授が2008年に特許を取得した、「ホウレン草の低カリウム化技術」。
 
透析患者数及び腎臓病患者数は年々増え続けていて、定期的な人工透析が必要な透析患者が国内では30万人(2012年)、世界では200万人に上る。
 
また慢性的な腎臓病患者が国内では1300万人(2008年)といわれており、日本の人口の1割を占めている(グラフ1)。
 
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腎臓病になると腎臓のろ過機能が低下するため、カリウムが腎臓に堆積した場合、「高カリウム血症」という死に至る病となる。そのため患者はカリウム摂取を1日1500mgと制限されている。
 
カリウムは果物や生野菜に多く含まれているが、煮たり水にさらしたりすると流れる性質がある
 
だから腎臓病患者は加熱した野菜や缶詰の果物は食べられるが、生の果物、生野菜はほとんど食べられない
 
 そこで同社は
 
「全国30万人の透析患者向けレタスをつくれば、確実に需要があるはず。それなら1株300円以上の売価も夢ではない」
 
と考え、開発に着手。一般的なリーフレタスの場合カリウム値は490mg/100g(※五訂日本食品標準成分表)だが、これを80%以上カットした低カリウムレタスの生産に成功した。

農業を分解して、数値化!?
 
播種から出荷までを細かく分類し、すべてを数値化しチェックしている。写真は塵埃測定をしているところ
 
 実験室レベルで低カリウムレタスを作ることよりもはるかに困難なのが量産だった。カリウムは、植物を大きく成長させるのに欠かせない栄養素で、それが不足すると植物の生長はストップしてしまう。
 
低カリウムレタスは、栽培時に硝酸カリウム硝酸ナトリウムに置きかえ、レタスに「カリウムを吸収している」と錯覚させることで大きく育てる。
 
しかしこの方法だと生育に時間がかかる上、育つのは当初、全体の20%にすぎなかった。

 一般の農家なら、この時点で商品化をあきらめる。だがそこは半導体メーカー。
 
「半導体の生産は、いかに不良品をなくすかが勝負の世界。レタスが育たないのには物理的な理由があるはずと考え、栽培過程を細かく分解し、環境因子をすべて数値化してコンピューターで管理した」
 
(鈴木氏)
 
 ここで生きたのが、半導体組み立て事業で取得した緻密な生産管理技術。
 
昔ながらの農業であれば、勘と経験を頼りに栽培法の改良を行うが、同社は播種から出荷までを14工程に分類し、すべて数値化。管理項目・方法、使用機器、食品安全の項目まで、常に作業標準表の中でチェックする方法を徹底させた。
 
 その結果、20%の歩留まりを85%に上げることに成功、2012年には低カリウムレタスの量産化に関する特許を取得し、2013年2月に販売を開始した。

2013年1月から百貨店で販売し始め、すでに60店舗以上で取り扱い中
 
 次の課題として浮かび上がったのが、「どう販売していくか」ということ。
 
 まず、マーケティングとして静岡地区をサンプル抽出し、「静岡県腎友会」(腎臓病の患者会)主催のセミナー4カ所で患者に試食してもらった。すると、生野菜をあきらめていた患者から、予想以上の大反響があったという。
 
「これで家族と同じものが食べられると、涙を流して喜ばれる方もいて、健常者には想像できない大きなニーズがあることがわかった」
 
(鈴木氏)ため。
 
 売値は1袋450円と想定。主婦感覚ではとんでもない価格でも、それまで生野菜をあきらめていた人にとっては500円ワンコインまでは許容量という試算だった。
 
 定期的な人工透析が必要な透析患者30万人(2012年)、透析予備軍(保存期患者)200万人、慢性的な腎臓病患者1300万人(2008年)を潜在需要と見て、その20~30%が1カ月に2袋食べると考えると、メインマーケットは330万人。最終小売価格が1袋450円として、300億円市場が生まれる計算になる。
 
 2013年1月から「Dr.Vegetable(ドクターベジタブル)」のブランド名を立ち上げ、「低カリウムプレミアムレタス」を「フリルアイス」という商品名で、日本橋三越本店、恵比寿三越店で販売開始。予測どおり売価450円でも入荷直後から完売となった。現在、同商品を扱っている店舗は有名百貨店を中心に60店舗以上で、増え続けているという。
 
わかったこと
 maff.go.jp/hokuriku/seisan/kankyo/pdf
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drvegetable.jp/product/
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