東京理科大全面移転の白紙撤回求め決議 久喜市議会「一方的」
2014年6月27日(金) 埼玉新聞
久喜市議会は26日、
「東京理科大学経営学部久喜キャンパスの全面移転の白紙撤回を求める決議」
を全員賛成で原案可決した。
決議文は全4会派の議員が共同で提出。同キャンパスは1993年4月の開校以来、21年にわたり市の知的基盤づくり、まちの魅力づくりに資する施設として重要な役割を果たしたとした上で、
「市は土地取得費および校舎建設費に30億円の補助金を、周辺整備に10億円を支出することを決定し、市と市議会、市民が一体となり、全面的な協力と支援を行ってきた」
と経緯を説明。
その後、同大が
「2016年4月より2年生以上を神楽坂キャンパスへ移転し、1年生のみを久喜キャンパスに残す」
神楽坂(東京都新宿区)
と提案し、市と市議会は撤回要求を行ったが、12年6月、同大理事会は決定した。
さらに、同大常務理事会が経営学部を久喜キャンパスから全面撤退するとの決定について、「あまりにも一方的」と指摘し、
「到底受け入れることはできず、強く白紙撤回を求める」
としている。決議文は7月中にも手渡すことにしている。