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人工造雪機の面白さ

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人工雪造雪機なるものは中谷宇吉郎博士のような繊細な装置ではない。
 
雪というよりも小さな氷砂糖のような人工雪であるという。1日に雪山1個(約200トン)造れるという。「断熱膨張効果」を利用した面白そうな機械である。
 
子供の頃、銭湯の湯気が何故、雨とか雪になって降らないのかと真面目に考えていたっけ!

断熱膨張などという言葉も知らない頃でした。平松式ペットボトル人工雪発生装置といううものがある(1.ocn.ne.jp/~kojihk/kazupage/pet)。
 
イメージ 5

 
 
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<人工降雪機・人工造雪機について>
 
juniorski.blog88.fc2.com/blog-entry-53
 
暖冬化傾向、小雨(少雪)などによりスキー場のオープン期間が短くなっています。
多くのスキー場は、天に祈るだけではなく、人工的に雪を作り出しています。
 
早期オープンスキー場、晴天率が高い地域のスキー場(軽井沢、佐久、白樺湖周辺など)は、人工雪をメインにコースを造っています。
 
雪の作り方には、2種類あるそうです。
 
1、人工造雪機を使う方法
 ・アイスクラッシャー(クラッシュ)システム(ICS)を使います。
 ・巨大なかき氷製造器(プラント)です。
 ・製氷機で大量の氷を作り、これらを細かく砕き、パイプを通してコースにためていきます。
 ・早期オープンスキー場の多くは、このシステムを導入しています。
 ・造雪量に限度があり、コストがかかるのがネックです。
 ・雪質は、ザラメ雪になります。
 ・シーズンはじめの1-2本分のコースを、このシステムで作ることが多いようです。
 ・気温が高くても、造雪できることからオープン時期に誤差が少なくなります。
 
1日でこんなに作れるそうです。
 
イメージ 1
(写真は、カルスキブログ2009/10/02より引用)

astamuse.com/ja/published/JP/No/1995198238
 
 ノズル内に加圧した水と空気を供給して混合させると共に、空気の断熱膨張により微粒化した水を冷却し、ノズル先端から微粒化した水と空気を噴射して造雪する人工降雪機の造雪ノズルにおいて、ノズル10内の加圧水11と加圧空気12の混合する位置付近に円環状リング14,14を設けると共に円環状リング14,14の外周に水を噴出する複数の水噴出口17,17を設け、水噴出口17,17から加圧水11を噴出して円環状リング14,14の外周に衝突させて円環状リング17,17の両側に水膜を形成し、水膜に加圧空気12を流し、水膜を微粒化した水(水滴)とし、ノズル10の先端から噴射する。
 
イメージ 2
 
 本発明は上記のように、ノズル(10)内の水(11)と空気(12)の混合する位置付近にノズル(10)の軸方向と略直交する方向に円環状リング(14,14)を設けると共に円環状リング(14,14)の外周に水を噴出する複数の水噴出口(17,17)を設ける構造としたので、水噴出口(17,17)から水(11)を噴出すると、該水(11)は円環状リング(14,14)の外周に衝突し、円環状リング(14,14)の両側に水膜を形成する。この水膜にノズル(10)の軸方向から空気(12)を流すと、水膜は空気流により剪断され効率良く微粒化される。
 
イメージ 3
 
 

●人工降雪機の種類①
 
blog.goo.ne.jp/sakura707_2006/e/a5dfb9d9b3a473ad3f9990e1594845ed
 
人工降雪機は1940年代にアメリカで発明されたもので、日本では1961年に軽井沢プリンスホテルスキー場に初めて導入された。
 
・人工降雪機は、気圧が下がると温度が低下する「断熱膨張効果」を利用して水を雪に変えている。機械の中で圧縮させた空気に水を混入させ、これをノズルから霧状に噴射すると、高圧状態から開放された水滴は断熱膨張により熱を奪われ、雪の核が出来上がる。
 
イメージ 4・この人工降雪機で降らせた雪は自然雪と比較して融けにくい特徴がある。また、アイスバーン状態になりやすいため競技スキーでは好まれるが、あまり初心者向けの雪だとはいえない。
 
・通常の人工降雪機では、気温がある程度まで低くならなければ雪を降らせることは出来ないが、あらかじめ機械内で氷を作成し、これを粉状にして噴射する気温に左右されないタイプ(人工造雪機)のものもある。

●人工降雪機の種類②

・人工降雪機はおおまかにいうと2種類あります。
 
・1つは昔からあるやつで、雪をつくりたい場所にドラム缶をななめにしたような機械を置き、缶の内部に作った氷をけずってとばすもの。
この方法だと雪のつぶが大きく氷の細かいのでしかありません。雪温も高くすぐに溶けてしまいます。
 
・もう1つは10年ほど前に丸紅が開発した機械です。

ゲレンデの下にとても大きな冷凍庫をつくり、その中で霧を出します。その霧が氷温となり、巨大な冷凍庫にたまっていきます。この作業を夜中に行います。
 
ゲレンデには十数箇所ほどの雪噴出し口があり、ゲレンデの地中に冷凍庫からそこまで配管されています。
 
日中に夜つくっておいた雪を雪噴出し口一ヶ所から噴出し山を1つづつ作っていきます。
 
大きな山になるとシートをかぶせておきます。十数個の雪山ができたら圧雪車で徐々にひろげていき、コースをつくります。

●人工降雪機~家庭用

・スキー場用の人工降雪機を30年間つくってきたスイスの「Bachler Top Track」社
・手軽にホワイトクリスマスを祝えるよう、家庭用人口降雪機を開発したそうだ。
・名前はそのものズバリの「ホーム・スノー」
・必要なものは、230ボルトの電源が二つ。重さは98キロで車輪がついているので庭中を押してまわり、隅々まで雪を散布できる。
・人工雪の製造量は、1時間あたり1.5立方メートル。
・お値段は2500ポンド(約47万円)
・マシンの中核は1800ワットのコンプレッサー。高圧力クリーナーやポンプの2倍のパワーだそうだ。
・ところで、人工雪を作るのには、ひとつだけ条件がある。温度だ。ワイキキ・ビーチに雪を降らすわけにはいかんのです。雪ができる条件は-1~3度以下(湿度60%以上)だそうだ。東京で使うのはちと無理かな…。

●人工降雪機メーカー

・年40億円(販売高)
・製造6社
・メーカー(企業):品名

①安全索道(株):スノーマシン
②樫山工業(株):ホワイトベアー
③スノーシステムズ(株):SMIスノーマシン/ヨークスノーマシン
④(株)東洋製作所:スノースター
⑤日本ケーブル(株):ウィザード・スノーメーカー/スノーメーキングシステム
⑥丸紅設備(株):アレコジュニア/アレコスーパースノー
アレコスタンダード/オミクロンスノーガン/マルベニスノーマシン/ラトニックスノーガン

●人工雪

・1936年3月12日、北海道大学で中谷宇吉郎が雪の結晶を世界で初めて人工的に作成した。
・中谷が作った人工雪発生器は、ウサギの毛を結晶の核として用い、器具の中で水蒸気を対流させるものであった。発生器を用いた研究で、中谷は、雪の結晶の形が気温と湿度によって変わることを明らかにした。
・気象レベルでの人工降雪は、人工降雨と原理的に変わらない。雲の中にヨウ化銀を撒布する方式が主に用いられる。
・雪が少ないスキー場では、小さな氷の粒を撒布して人工雪を作る。この人工雪は氷の結晶ではないので、中谷らの研究が生んだ人工雪とは質的に異なる。
 

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