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外来性オオキンケイギクを硫酸アンモニウムで駆除、島根県

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繁殖力が強いというがオオキンケイギクの栽培に成功したことは一度もない!気候かな?

駆除進む外来生物、「きれいな花なのに」の声も
 
2015年06月08日 13時29分 
 
在来種を脅かす恐れがあるとして「特定外来生物」に指定されている北米原産のオオキンケイギクが、島根県内各地で黄色い花を咲かせている。
 
 益田市の高津川の堤防では一面が埋め尽くされ、国土交通省が対策に乗り出した。園芸用として家庭で栽培されているケースもあり、専門家は
 
「繁殖力が強く、分布が拡大する前に早めの駆除を」
 
と警鐘を鳴らしている。
 
 キク科の多年草で、明治時代に観賞用などとして持ち込まれ、花壇やのり面の緑化などに使われた。
 
在来種を駆逐するほど繁殖力が強いのが問題化。2006年、特定外来生物に指定され、栽培や運搬、譲渡などが禁止されている。
 
 県内のほぼ全域でみられ、高津川中下流の堤防は、刈り取り直前の5月下旬には黄色の花で染まった。
 
「5年ほど前まではあまり目立たなかったが、毎年のように増えている」
 
と、地元のNPO法人「アンダンテ21」の豊田武雄理事長(60)は言う。
イメージ 1
 
 国交省浜田河川国道事務所によると、高津川の管理区間(両岸計38キロ、支流も含む)のほぼ全域に分布し、うち7キロで繁茂が著しいという。年2回除草しており、刈り取り後は全て焼却処分している。
 
一部で表土を入れ替えて発芽を防ぐ試験的作業も12年度に実施。
 
園芸用肥料に使われる硫酸アンモニウムをまいてオオキンケイギクが嫌う酸性土壌にし、在来種の繁茂を促す新たな試みも、昨年10月から始めた。
 
 だが、知らずに種などを持ち帰った人が拡散させてしまうケースも。同事務所は
「『きれいな花なのに、なぜ刈ってしまうのか』との声もある。地道に駆除を続けるしかなく、特定外来生物との理解を」
 
 
と訴える。
 県立三瓶自然館サヒメル(大田市)学芸課の井上雅仁さん(植物生態学)によると、民家の庭などで栽培されているものも多いという。井上さんは
 
「種の飛散や地下茎の広がりで増えていく。種を付ける前に根から抜いて処分するなど、広がりを防いでほしい。まだ拡大していない地域では、分散の元を絶つ必要がある」
 
と強調している。
 
(熊谷暢聡)

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