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ドイツの排卵誘発剤「ゴナールエフ」、販促活動を開始 日本新薬

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独の排卵誘発剤、販促活動を開始 日本新薬
 
2015年07月02日 10時20分 京都新聞
 
 日本新薬は1日、独製薬会社メルク社が製造している排卵誘発剤「ゴナールエフ」の日本での販売促進活動を始めた。
 
 日本新薬が販売している月経困難症治療剤「ルナベル」と合わせて営業展開し、産婦人科領域の品ぞろえ拡充につなげる。
 
 ゴナールエフは1995年に発売され日本を含む世界103カ国で販売されている。日本新薬は3月31日にメルク社の日本法人と国内での販促契約を結んだ。
 
 
 
イメージ 1
 

 merckserono.co.jp/ja/r_d/products/gonalef/index
 
 先進国では出生率はおおむね低下傾向にあり、日本においても少子化が問題となっています。2010年の日本の合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に生む子供の数)は前年をわずかながら上回る0.02ポイント増の1.39でした。
 
しかし総務省の最新の調査結果によると、15歳未満の子供の数は30年連続で減少の一途をたどっており、2011年には1690万人にまで減少しています。
 
一方で、2002年の厚生労働省の調査によると、不妊治療を受けている患者さんは推定で約46万7000人。
 
2005年の調査では8組に1組のカップルが不妊に悩んでいることがわかっています。したがって、有効な不妊治療に対するニーズは今後もますます高まっていくものと考えられます。

ゴナールエフ®は、内因性性ホルモン「卵胞刺激ホルモン(FSH)」の遺伝子組換え型製剤で、日本では、排卵障害の患者さんを対象とする排卵誘発の適応で2009年に承認されました。
 
イメージ 2メルクセローノは、遺伝子組換え技術を用いることで、製造ロット間のばらつきの少ない製品を生産し、安定して製品を供給しています。
 
ゴナールエフ®には、必要な時に溶解して用いる凍結乾燥製剤(バイアル製剤)と、あらかじめ液剤を充てんしたプレフィルドペン(皮下注ペン)があります。
 
皮下注ペンの場合、医師の指導のもとにご自身で注射することができるため、患者さんそれぞれのライフスタイルに合わせた不妊治療を行うことができます。
 
言うまでもなく、不妊は男性・女性両方に起こる問題です。ゴナールエフ®は、低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症を適応とし、男性不妊の治療薬としても承認されています。

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