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京大吉田寮「募集停止」で溝 築百年の旧棟、学生反発
2015年07月31日 08時03分 京都新聞
国立大学の学生寮で現役最古の築約100年の歴史を持つ京都大吉田寮旧棟(京都市左京区)の在り方をめぐり、大学当局と寮自治会の溝が深まっている。
当局は、耐震性を満たしていない旧棟は危険として、寮自治会に入寮者の募集停止を求める文書を通知。これに対し、寮自治会は一方的な要求と反発している。背景には旧棟の老朽化対策が一向に決まらない問題がある。
旧棟は震度6強で倒壊の恐れがあることが耐震診断で判明しており、当局は過去に何度か旧棟の建て替えを提案した。
一方の寮自治会は補修による維持を主張し、長年にわたり交渉を重ねてきたが、合意には至っていない。
この間、隣接地では定員94人の新棟の建設が進められ、今年4月に完成している。
寮問題を担当する杉万俊夫副学長名の文書が当局から寮自治会に通知されたのは28日。
「寮生の安全確保を最優先する観点から、新棟への転居で居住者を速やかに減少させることが必要」
とし、秋以降の新規入寮者の募集と欠員補充の停止を求めた。
これに対し、寮自治会は29日、
「話し合いの場を持たずに大学側が一方的に入退寮に関することを決めるのはおかしい」
と当局に抗議。杉万副学長に文書の撤回を要求し、一時は約60人の学生が本部棟に詰め掛けた。
当局は30日、臨時の理事・副学長会議で対応を協議し、あらためて文書を公表。
「今回の要請は廃寮を前提とするものではない。今後のあり方は寮自治会と慎重に検討する」
と理解を求めた。
■補修模索も…決着見えず
寮自治会の抗議の根拠は、杉万副学長と2月に交わした「確約書」の存在だ。
確約書は、寮の運営に関する決め事を記した文書で、歴代の学生部長や副学長と寮側の合意に基づいて作成されてきた。副学長の交代に伴って2月に更新された確約書では、入退寮の決定に関し「現棟(旧棟)、新棟ともに現行の方式を維持する」と明記されている。
現在、入寮者は寮自治会が京大に在籍する希望者を対象に書類と面接で独自に選んでいる。他に
「寮の運営について一方的な決定を行わず、寮自治会と話し合い、合意の上決定する」
とも書かれ、寮自治会は今回の当局の通知は確約書に反する不当な内容とする。
旧棟の老朽化対策が決まらないことも、今回の騒動の原因になっている。確約書には
「補修することが有効な手段であることを認める」
「現棟(旧棟)の建築的意義を認め、その意義をできる限り損なわない補修の実現に向けて、今後も協議を続けていく」
とあり、補修を求める寮自治会の意見が反映されている。
だが、当局内部では、旧棟の一部または全体を取り壊した上で3階建て以上の新たな寮を現地に建て、空いたスペースに講義棟を建築すべきだとする意見も根強い。
ある寮生は
「大学側が寮の募集停止を求めるのは、現棟(旧棟)の居住者をなくし、取り壊しをしやすいようにするためではないのか。話し合いによって決めてきた京大の伝統を踏みにじるものだ」
と語った。
<京都大吉田寮旧棟>
1913年の建築。木造2階建ての宿舎3棟からなり、延べ約3400平方メートル。定員147人。日本建築学会近畿支部は、戦前期建築の希少性やデザインの独自性などを評価し、保全と活用を京大に要望している。