1年前に仲間になったメインクーンのミーちゃんも私にべったりである。寝るにも遊ぶにも飼い主の私がいないと困るらしい。しかし抱かれるのは嫌いなのである。
かっての大学教員と学生の間でも岡潔のいう「心の紐帯」というものが強かった気がする。それが学問の進展の原動力にもなった。
岡潔
1000ya.isis.ne.jp/0947
私は犬や猫を飼ってみて、たくさん教えられたことがある。
なかでも教えられたのは、犬や猫にとっては飼い主がそこにいることが大事だということだ。
かれらは飼い主を心底、信じている。この確信がすばらしい。
これをどうしたら人にもあてはめられるのだろうか。
そこに信じられる人がいるということが、立派な「ある」なのだと了解できるようになるにはどうしたらいいか。
そこで私は考えたのである。
これは「心の紐帯」というもので、それをこそ教育の根底におくべきだということを。
そして、この「心の紐帯」を信じられるようにするには、やはり「情緒」をこそ教育すべきであろうということを。
もし、このような情緒の教育ができるならば、それが日本の「心の夜明け」というものではないか。