植物の根や葉、めしべなどを丸ごと透明化し、器官全体を細胞1つ1つまで観察することが可能という。
植物骨格を見る透明化試薬ClearSeeを人体には適用できないでしょうね。花や葉などを3~4日間にわたって試薬に浸し、蛍光色素で染めるなどの処理をして光を当てると中の構造が透けて見えるというがどんな試薬組成か?
私もお世話になっているタツノオトシゴ形状の胆汁酸デオキシコール酸(Deoxycholic acid)をつかっているのか!植物の脂肪成分の除去かな?
『ClearSee: a rapid optical clearing reagent for whole-plant fluorescence imaging』
(Development 2015, PMID:26493404)
google.com/patents/EP2407475A2?cl=en
ruralpostdoc.com/diary/249-make-plants-translucent
1.ホルマリン固定(内部構造が変わらないように、固める作業)
2.ClearSee溶液に漬け込む
3.細胞核染色などを行う
4.観察
理研は化合物スクリーニング法によって40種類の化合物を探索し、アミノアルコールが成体脳の尿素処理による透明化を促進することを発見していたね。
dev.biologists.org/content/early/2015/10/22/dev.127613
jst.go.jp/pr/announce/20151028-2/
植物「透明化」する薬開発…名大研究グループ
2015年10月29日 07時36分 読売
名古屋大の研究グループは28日、植物を透明化して観察できるようにする試薬を開発したと発表した。
植物の構造を残したまま内部の様子を調べることが可能になる。
成果は英科学誌「デベロップメント」オンライン速報版に掲載された。
グループの栗原大輔・特任助教らは、植物のクロロフィル(葉緑素)など、光の通過を妨げる物質を、細胞の外に排出する試薬を開発。
花や葉などを試薬に3~4日間浸し、蛍光色素で染めるなどの処理をして光を当てれば中が透けて見える。解剖をしなくても、雌しべの中を花粉管が伸びる様子など、組織の内部を観察できる利点があるという。
栗原特任助教によると、海外では植物を透明化する別の技術が発表されているが、作業に時間がかかるなどの難点もあったという。栗原特任助教は
「開発した試薬は誰でも簡単に使うことができ、科学的な植物研究の加速につながるはず。教育の現場などでも利用してもらえるのではないか」
と話している。