深夜ネット、親子の認識に差 県教委が利用状況調査
2015年11月6日 中日新聞
県教委は五日、子どものインターネット利用状況の調査結果をまとめた。
平日深夜にスマートフォンなどインターネットに接続できる機器を使っている割合は
小学生(四~六年生)で2・5%、
中学生で12・3%、
高校生で34・2%
だったが、保護者はこうした実態を把握しておらず、親子での認識のずれが浮かんだ。
県教委によると、自分の子どもが平日深夜にネットを利用していると回答した保護者は、子どもが小学生だと0・4%、中学生5・9%、高校生18・5%で、いずれも実態よりも低い割合だった。
平日に三時間以上利用する割合は、小学生で8・6%、中学生で11・4%、高校生で40・4%。年齢が上がるにつれて長くなる傾向が見られた。五時間以上も利用している小学生もいた。
アンケートでは、多くの児童や生徒が「使用時間が長い」と理解しており、家庭学習や睡眠の時間が短くなったことなど、長くネットを使ってしまうことの問題を回答した。
また、高校生の約三割がネット依存の傾向があると答えた。
さらに、ネット上だけの知り合いがいたり、自分の個人情報をネット上に載せたりした経験のある児童生徒が一定数いることも分かった。
この日の定例会では教育委員の一人が
「朝起きられなくて、学校で集中できないのではないか。家庭でも危機感を持ってもらいたい」
などと深夜利用を問題視した。
一方で、オンライン教材の利用など近年の学習環境の変化から
「ネットを使いこなすのは必須。メディアをどう使いこなすかが学びの質に関わる」
と指摘する声もあった。
調査は七~八月、県内の児童生徒のうち四千二百九十五人と保護者三千四十五人にアンケートを行った。
(竹田弘毅)