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逮捕歴のある教育長人事を否決、静岡

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ようやく良識が通った気がする。経歴を見てもいかにも怪しい老人を名誉職とはいえ教育長にするのは問題である。
 
匿名の通報で逮捕歴が明るみに出たという。最近はこのような人事が大学でも横行している。目立ちたがりや者はあらゆる手段を弄して職位を手に入れようと画策する。
 

<静岡県教育長人事> 県議会総務委が否決 新年度当初、空席濃厚に
 
@S[アットエス] by 静岡新聞 3月19日(木)7時50分配信

 県議会総務委員会は18日、継続審査になっていた高木桂蔵県立大名誉教授(73)を次期県教育長に充てる人事案を反対多数で否決した。
 
採決で反対に回った自民改革会議が県議会で過半数を占めるため、27日に予定される臨時会の本会議採決でも否決される見通し。
 
安倍徹教育長が3月末で退任し、新年度当初は教育長ポストが空席となる前代未聞の事態になる可能性が高まった。

◇新年度、異例の空席
 
 総務委は高木氏本人を参考人招致して過去の逮捕歴や教育に関する考え方などを聴取した。
 
採決では委員長を除く9人のうち、賛成は ふじのくに県議団、公明党県議団の計4人だった。
 
5人が反対した自民改革会議は採決前の議員総会で賛否を決めた。
 
杉山盛雄代表は
 
「高木氏の経歴や委員会のやり取りで総合的に判断した」
 
と反対理由を説明した。

 人選の時間は限られ、新年度は県教育委員の中から、川勝平太知事が指名する教育委員が教育長代行を務める方向。
 
4月には県議選を控えることから、新教育長の就任は5月以降にずれ込む公算が大きい。
 
 18日の総務委では高木氏が自らの逮捕歴について
 
「弁護士から言われて知人の命を救うために罪をかぶった」
 
と釈明。
 
教員の地位向上や学校現場の重視などの教育観も披露し、就任に意欲を示した。
 
 高木氏の人事案は3日の総務委でいったん可決したが、溝口紀子県教育委員長が9日、
 
「経歴に疑義がある」
 
として総務委員長に再審査を要請。
 
本会議最終日の11日の総務委で継続審査にした。
 
 18日の総務委では溝口氏も参考人として聴取を受けた。
 
総務委は高木氏の逮捕歴を把握しながら県議会に報告しなかった県当局の判断もただした。
 
下山晃司経営管理部長は「人権に関わる事実を暴露してはいけないと非常に強く思った。反省している」と述べた。

Tangent Lineとは何と聞いてくるKids

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関孝和とアルキメデスの区分求積法を最近、私塾で学習しているらしい。球の体積ではなくて表面積4πr^2がなぜという疑問らしい。
 
和算では漢文に悩み、アルキメデスでは過剰なギリシャ幾何に辟易しているらしい。Tangent Lineとは何か?と私に質問してくる。tanθの定義は知っているのにTangent Lineがわからないのか??
 
下のProfRobBobの動画が明快で明るく面白いと教える。
 
 
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ネコがハコを愛する科学的な理由?

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Mi-ちゃんも空き箱の中に入って一日中、兄さんのMokoと遊んでいる。箱の中に紐を垂れ下げると興奮状態になる。ミーちゃんはオテンバで頭が良い。言葉もかなり理解するので気をつけて喋るようにしている。
 
 
ネコがハコを愛する科学的な理由
 
猫たちはなぜ、箱に入りたがるのか。動物行動学者や獣医師が、この非常に大きな問題に取り組んだ結果、3つの説が浮かび上がった。
 
 2015.3.8 SUN   TEXT BY BRYAN GARDINER
TRANSLATION BY WIRED JAPAN
WIRED NEWS (US)
 
 あなたの愛猫の好奇心を間違いなくそそるものがある。
 
それは「箱」だ。
 
大きな箱、小さな箱、いびつな形の箱…、どんなものでも構わない。
 
床なりイスなり棚の上なりに置いてみるといい。われらが愛すべき“ぬくぬく寝そべり将軍”は、その箱を即座に占領することだろう。
 
Amazonの梱包をはじめとするこれら箱がイエネコ (学名: Felis sylvestris catus) に及ぼすこの奇妙な引力を、われわれはどう解釈すればいいのだろうか?
 
科学はこの、ネコ科動物の箱に対する行動の謎を完全に解明していない。
 
猫は待ち伏せをして捕食する動物だし、そのとき箱は、獲物に忍び寄る (身を隠す) のに最適な隠れ場となる。
 
とはいえ、それ以上の理由が存在するのは明らかだ。
 
そこで、行動生物学者と獣医師が、いくつかの興味深い理由を考え出してくれた。
実際、証拠をすべて検証してみると、猫たちは箱をただ好きなだけでなく、必要としているのかもしれないことが分かる。

 ストレス回避説

ネコ科動物は何を考えているか分からないことで有名だ。実際のところ、猫を対象とした実験は、簡単にいかないことが多い。とはいえ、実験用に用いられた猫に関する行動研究は、かなりの数が存在する。
 
主に「環境エンリッチメント」(ペットなどの飼育動物が「幸せに」暮らすのを実現するための具体的な方策)に焦点をあてた50年以上に及ぶ研究の数々が極めて明確に示している事柄が1点ある。
 
それは、あなたの“ふわふわペット”が、箱という閉鎖空間で快適さと安心を得ているという点だ。
 
ストレスの多い状況にいる猫にとって、箱やその他の囲われたスペースは、その行動と心理の双方に多大な影響をもたらしうる。
 
オランダ・ユトレヒト大学の動物行動学者、クラウディア・ヴィンケは、アニマルシェルターにいる猫のストレス度を研究する研究者のひとりである。
 
ヴィンケがオランダのアニマルシェルターにいる飼い猫を対象に行った実験は、次のようなものだ。
 
まず、新しくやってきた猫のグループに隠れ場となる箱を与える。一方で、別グループの猫からは箱を取り上げる。
 
結果として、箱を所有する猫と箱を所有しない猫のストレス度の間に著しい差があることが分かった。
 
実際、箱を所有する猫は新しい環境に早く慣れ、初期のストレスはかなり少なく、人間との交流により興味を示した。
 
ストレスを感じる状況で、ほぼすべての猫がまず引きこもり、隠れることを考えれば、この結果は当然ともいえる。
 
「隠れるという行動は、あらゆる種にとって環境変化とストレス要因に対処するための行動戦略です」
 
と、ヴィンケは述べている。
 
これは、野生の猫にも家猫にも当てはまる真実で、唯一の違いは、前者が木のてっぺんなどに隠れる代わりに、あなたの猫はクツの空き箱に快適さを見出すかもしれないという点だ。
 
安全地帯説

また、猫が紛争解決を非常に苦手としている点に着目するのも重要だ。
 
『飼い猫: その行動の生物学』(原題: The Domestic Cat: The Biology of its Behaviour) には、次のように記されている。
 
群れをつくる習性をもつ種と比べれば、猫は「紛争解決戦略」を立てないようだ。他者を避けるか活動を抑えることで、敵対する相手との接触を回避しようとする。
 
猫は解決策を見出すよりも問題から逃げ出すか、問題を完全に回避する傾向が強い。
 
つまりこの場合、箱は不安や敵意、余計な注目を集めないための「安全地帯」としての意味をもつことが多い。
 
しかし、この論で言うと、箱に引きつけられる猫は、すなわち環境に適応できずストレスを感じているということになる。
 
読者諸兄がどう感じるかどうかはわからないが、わたしから見れば、下記ヴィデオに登場する日本の家猫「まる」は、強いストレスに苛まれているようにはとても思えない。

 身体が収まるからそこへ座る、説
 
鋭いネコ観察者なら、猫たちがリラックスする場所として選ぶのは、箱だけでなく、「どちらかと言えば妙な場所」であることに気付くだろう。
 
洗面台で丸まる猫がいるかと思うと、なかにはクツやキッチン用ボウル、紙袋、コーヒーカップ、空の卵パック、その他の狭い密閉空間を好む猫がいる。
 
このことから、猫が特に小さい箱 (と、その他の居心地悪そうな場所) を好む別の理由が考えつく。
 
それは、彼らのいる場所の気温が低過ぎる、ということだ。
 
全米研究評議会 (NRC) が2006年に発表したある研究によれば、飼い猫が「快適だ」と感じる温度の幅、「温熱中間帯」は30~36度であるとされている。
 
これは人間の場合よりも約11度高く、ゆえにわれわれは、近所の猫が日中の熱いアスファルトの上で日光を浴びて寝そべっているのをよく目にするわけだ。
 
そしてこれは、多くの猫が小さな段ボール箱やその他の妙な場所で丸まって寝るのを好む理由でもある。
 
段ボールは優れた断熱材である。そして、限られたスペースでは猫は丸まらざるを得ないため、結果として体温保持につながる。
 
実際、NRCが行った同じ研究によれば、猫が住んでいる地域の多くにおいて、気温は約22度で、飼い猫の温熱中間体の最低温度を大きく下回っている。
 
以上から整理すると、次のような結論が導かれる。
 
箱は断熱性があり、ストレスを解消してくれる。
 
猫が隠れ、リラックスでき、睡眠し、ときには一緒に暮らしている巨大で気まぐれな類人猿に奇襲をしかけることができる安全地帯、なのだ。

謎の眠り病、ラドンガス?

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ラドン温泉で元気などという話もある。ブラックシリカでの儲け話も聞くことがある。
 
イメージ 4ラジウムが崩壊するときラジウムはラドン(元素 Rn88)222という元素を放出。ラジウムから放出されたラドン元素はアルファ線を放射しつつ短時間で消失という。
 
半減期 3.824日
崩壊方式

アルファ線を放出して、ポロニウム-218(218Po)になり、さらに崩壊が続く。ポロニウム-218(218Po、3.05分) → 鉛-214(214Pb、26.8分) → ビスマス-214(214Bi、19.9分)→ ポロニウム-214(214Po、0.00016秒)→ 鉛-210(210Pb、22.3年)。ラドンがあれば、4種の短寿命放射能がある。
 
核種      半減期   放射線
 ラドン222      3.8日   α線
 ポロニウム218  3.05分  α線
 鉛214        26.8分  β線
 ビスマス214    19.9分  β線
 ポロニウム214  瞬時     α線
 鉛210        22.3年  β線
 ビスマス210    5.01日  β線
 ポロニウム210  138日    α線
 鉛206       安定
 
nist.gov/pml/general/curie/1927    Radium1
イメージ 1
 
 
チューリヒから北西へおよそ25キロの街、バーデン。古代ローマの時代より、「スイスの水」と讃えられた、由緒ある湯治場はへルマン・ヘッセが愛した場所でもある。人々を癒し続ける、バーデンの神秘のオックセン・ケッセル源泉。地底から浮き上がる気泡は、クリスタルと見まがうほどの、神々しさを放つという(bs4.jp/w_onsen_isan/onair/21/)。
 
  il.water.usgs.gov/proj/gwstudies/radium/     Radium2
イメージ 2

 
 
謎の眠り病は放射能のせい?
Mysterious Sleeping Sickness
 
突然睡魔に襲われ、数日間眠り続ける奇病がカザフスタンで流行中
 
2015年3月18日(水)18時22分     newsweekjapan.jp
フェリシティ・ケーポン
 
昼夜を問わず突然、猛烈な睡魔に襲われ、数日間にわたって昏睡状態が続く──そんな謎の病気がカザフスタン北部の小さな村カラチで流行している。
 
 この「眠り病」が村で最初に報告されたのは13年3月。
 
それ以来、既に患者は120人、発症回数は延べ150回以上に達している。先週から9度目の流行が始まり、村民は不安を募らせている。
 
 患者は職場や学校などで突然眠りに落ち、それから数日間、周囲がどれほど呼び掛けても目を覚ますことなく眠り続ける。
 
目覚めた後に倦怠感や頭痛、精神不安、記憶障害などの症状が数週間にわたって続く場合も少なくない。子供を中心に、幻覚に襲われるケースも報告されている。
 
 さらに恐ろしいのは、この病気の原因が分からないこと。
 
一酸化炭素中毒から集団ヒステリーまでさまざまな説が飛び交っているが、現地で調査活動に当たるトムスク科学技術大学(ロシア)のレオニド・リクバノフ教授は、村の近くにあるソ連時代のウラン鉱山が原因ではないかと考えている。
 
 リクバノフによれば、20年以上前に閉鎖されたこの鉱山から放射性を帯びたラドンガスが放出されているという。
 
「ラドンガスが麻酔薬のような働きをしている可能性がある。現在、鉱山の地下空間は水に漬かっており、ガスが地上に押し出されている」
 
と、彼は言う。
 
 実際、患者の症状は放射線被曝による慢性疲労症候群の場合とよく似ている。現時点では推測の域を出ないが、もしこの説が正しければ、この地域の眠り病発症者は今後も増え続ける可能性が高い。
 
 当局は先週、650人ほどの村民を数週間以内に別の地域に避難させる計画を発表した。
 
だが、眠り病が体に長期的な影響を及ぼすのかどうかも分からない状況のままでは、彼らが安心して暮らせる日はまだ当分訪れそうにない。
 
[2015年3月17日号掲載]
 
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
handel5719さん
2012/5/123:14:39

.弱い放射能泉で、眠気や鎮静作用を感じられたことがありますか。
温泉に入ったあと気持ちよい眠気に誘われたり、グタッとした感じで休憩所から動きたくなくなるような感触を感じることがあります。

このような時、掲示されている温泉分析書を見ると弱めのラドン量になっていることが多いように思います。
 
たとえば、三重県湯の山グリーンホテルのデータですが、源泉が二つあり、以下のようになっています。

[源泉名] みどりの湯(新湯の山温泉3号泉源)
[泉 質] アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
[源泉温度] 45.9℃、[湧出量] 500L/分(動力湯揚) [pH値] 8.6 [溶存物質] 0.53g/kg [ラドン含有量] Rn5.9 [分析年度] H19
[源泉名] 癒しの湯(新湯の山温泉2号泉源)
[泉 質] アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・温泉)
[源泉温度] 41.3℃、[湧出量] 200L/分(動力湯揚) [pH値] 8.6 [溶存物質] 0.70g/kg [ラドン含有量] Rn7.2 [分析年度] H20
 
下呂温泉や昼神温泉ではこのようになったことはないのですが、上記の湯の山温泉ではいつも湯上り後眠気を感じます。

これくらいの微弱なラドン含有量でも身体に反応があるということでしょうか。これで湯治効果があるならうれしいのですが・・・・
 
bunkerofdoom.com/nuclear/radium/radium_radon_decay   Radium3
イメージ 3
 
放射性分解によって生体内に生じた少量の活性酸素が、解毒、細胞代謝、ミトコンドリア内でのエネルギー変換、酵素などのたんぱく質や生理活性物質の生合成などの種々の過程に刺激として作用した結果と考えられています。
 
温泉治療に利用されている放射能泉は、ラドンとその崩壊生成物により生じた活性酸素種が、身体の身体の細胞や組織に複雑な生化学的作用を及ぼし、各種器官の動きを活発にするといわれています。
 
その効果は、臨床医学的に自立神経の沈静、ホルモンや代謝異常の調整、鎮痛、消炎作用ということができる。
 
α線には神経細胞の酸素消費量を下げて沈静化させる作用があるため、放射線浴はリウマチ、関節炎、筋肉痛、神経炎等の痛みを和らげる効果があります。
 
適当量のラドンが温泉に混入すると、強力なイオン化作用により人体の生理的代謝作用が促進され、老廃物の排出効果とともに、鎮静作用を持ちます。そのため、ラジウム温泉は自律神経の調整、消炎、抗アレルギーの効果があるとされています。
 
 岡山大学医学部保健学科紀要,12:7-13,2001
 
欧州におけるラドン療法の医学的研究に関する最近の動向

山岡聖典,御船尚志
要約
本総説は,本邦で実施している三朝ラドン温泉の適応症に関する機構解明に資するために調査した欧州におけるラドン療法の医学的研究に関する最近の動向の概要についてまとめたものである。
 
すなわち, ラドンを用いた温泉や坑道での療法の適応症には,脊椎の非細菌性炎症(べヒテレフ病), 慢性多発性関節炎, 気管支曝息などが含まれる。
 
臨床医学的研究として,以前,客観的方法で検討されたものはほとんどなかったが, 最近,無作為化二重盲検臨床試験などにより, ラドン療法がベヒテレフ病,慢性多発性関節炎などの患者の痛みを緩和させる効能があることが実証されつつある。
 
また,基礎医学的研究として,抗酸化機能や免疫機能などの指標に着目した動物実験により, ラドン療法の機構解明する上で合理的根拠が得られつつあることもわかった。
 
さらに, これらの知見と本邦での研究動向を踏まえ,今後,期待されるラドン療法の機構解明を行うための研究課題を提案した。
 
緒言

アルプス連峰に囲まれたバードガスタイン(オー
ストリア)の町は, 風光明楯,夏は避暑,アウトド
ア-活動の拠点, 冬はスキーのメッカとなる。ホテ
ルの多くは17のラドン温泉源から温泉を引いたプー
ルで治療浴などができ, 年間訪問者の滞在件数は約
180万件にのぼる。 この町の中心から南へ約10kmのと
ころに,-イルシュトーレンと呼ばれるラドン療法
のできる坑道
があり, ここには年間約1万人の患者
が訪れ,そのうち, 70%はドイツからと言われる。

ここでの寮法は,日本での三朝(鳥取県)温泉療
法とともにラドン療法として有名である。インスブ
ルック大学医学部などのグループは, このラドン坑
道療法施設とその関連研究機関(ガスタイン・タウ
エルン地域研究所)においてラドン療法の医学的研
究を進めるとともに,欧州における関連研究の成果
を総括している。
 
特に,同研究所では,委員会方式
で約30年に亘り欧州各地の関係研究者の成果を実に
膨大な資料にまとめている。

筆者らは,これらのうち,我々が研究する上で重
要と考えられる情報や資料について直接,聴取・入
岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
1)岡山大学医学部附属病院三朝分院
手することができた。本総説は,本邦で実施してい
る三朝ラドン温泉の適応症に関する機構解明に資す
るために調査した欧州におけるラドン瞭法の医学的
研究に関する最近の動向の概要についてまとめたも
のである。さらに,これらの知見と本邦での研究動
向を踏まえ,今後,期待されるラドン療法の機構解
明を行うための研究課題について提案している。な
お,本調査結果の一部は,既に速報としてRadioisotopes
誌に掲載されている。

2)ラドン療法の基礎医学的研究

最近,動物実験から培養細胞実験に及ぶ多くの研
究により, ヒトで観察される効能について科学的な
解明がされつつある。その例を紹介する。

放射線分解によって生体内に生じた少量の活性酸
などのフリーラジカルが, 解毒, 細胞代謝, ミト
コンドリア内でのエネルギー転換, 酵素などの蛋白
質や生理活性ペプチドの生合成の過程のそれぞれに
おいて刺激するものと考えられている。

たとえば,スーパーオキシドラジカルの不均化(解
毒)を行うsuperoxidedismutase(SOD)の酵素活
性が, α線(241Am), 暴露 (3.7kBq/且, 24時間)
によりMDCK培養細胞において増加する(図1 )4)0
同様に, ラット副腎においてラドン暴露(1
kBq/E, 663時間)は球状帯のミトコンドリア膜には
影響を与えないが, コルチゾルの合成部位である束
状帯のミトコンドリアの内膜を有意に増加させるとが
明らかになった。

12面体Si20の合成

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プラトンの正多面体の一つ、12面体をSi20 dodecahedronとしてone step合成したという。正12面体や正20面体(ビールス)は生物界にも多い。
 
uwgb.edu/dutchs/symmetry/platonic
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Braarudosphaera bigelowii石灰質ナノプランクトン  円石藻 (正12面体の炭酸カルシウム(coccosphere)を形成する単細胞真核藻円石藻類)
 
     白亜紀初期から生息。 年間360億トンの有機物を生産。
 
ina.tmsoc.org/CODENET/GuideImages/INcerbsph/source/133-02
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山形大学大学院. 今野進
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 30 years after C60: Fullerene chemistry with silicon opens new possibilities in semiconductor industry
 
Date:March 18, 2015    sciencedaily.com
Source:Goethe-Universität Frankfurt am Main
Summary: Chemists have managed to synthesize a compound featuring an Si20 dodecahedron. The long strived-for silicon dodecahedron has been synthesized at room temperature.

Goethe University chemists have managed to synthesise a compound featuring an Si20 dodecahedron.
 
The Platonic solid, which was published in the "Angewandte Chemie" journal, is not just aesthetically pleasing, it also opens up new perspectives for the semiconductor industry.
 
The discovery of the soccer ball-shaped C60 molecule in 1985 was a milestone for the development of nanotechnology.
 
In parallel with the fast-blooming field of research into carbon fullerenes, researchers have spent a long time trying in vain to create structurally similar silicon cages.
 
Goethe University chemists have now managed to synthesise a compound featuring an Si20 dodecahedron. The Platonic solid, which was published in the journal Angewandte Chemie, is not just aesthetically pleasing, it also opens up new perspectives for the semiconductor industry.
 
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The Si20 dodecahedron is roughly as large as the C60 molecule.
 
However, there are some crucial differences between the types of bonding: All of the carbon atoms in C60 have a coordination number of three and form double bonds.
 
In the silicon dodecahedron, in contrast, all atoms have a coordination number of four and are connected through single bonds, so that the molecule is also related to dodecahedrane (C20H20).
 
"In its day, dodecahedrane was viewed as the 'Mount Everest' of organic chemistry, because it initially could only be synthesized through a 23- step sequence.
 
In contrast, our Si20 cage can be created in one step starting from Si2 building blocks,"
 
explains Prof. Matthias Wagner of the Goethe University Institute of Inorganic and Analytical Chemistry.
 
The Si20 hollow bodies, which have been isolated by his PhD student, Jan Tillmann, are always filled with a chloride ion.
 
The Frankfurt chemists therefore suppose that the cage forms itself around the anion, which thus has a structure-determining effect.
 
On its surface, the cluster carries eight chlorine atoms and twelve Cl3Si groups.
 
These have highly symmetric arrangements in space, which is why the molecule is particularly beautiful. Quantum chemical calculations carried out by Professor Max C.
 
Holthausen's research group at Goethe University show that the substitution pattern that was observed experimentally indeed produces a pronounced stabilisation of the Si20 structure.
 
In future, Tillmann and Wagner are planning to use the surface-bound Cl3Si anchor groups to produce three dimensional nanonetworks out of Si20 units.
 
The researchers are particularly interested in the application potential of this new compound:
 
"Spatially strictly limited silicon nanoparticles display fundamentally different properties to conventional silicon wafers,"
 
explains Matthias Wagner. The long strived-for access to siladodecahedrane thus opens up the possibility of studying the fundamental electronic properties of cage-like Si nanoparticles compared to crystalline semiconductor silicon.
 
Story Source:
 
The above story is based on materials provided by Goethe-Universität Frankfurt am Main. Note: Materials may be edited for content and length.

Journal Reference:
1.Jan Tillmann, Josef Heinrich Wender, Ute Bahr, Michael Bolte, Hans-Wolfram Lerner, Max C. Holthausen, Matthias Wagner. One-Step Synthesis of a [20]Silafullerane with an Endohedral Chloride Ion. Angewandte Chemie International Edition, 2015; DOI: 10.1002/anie.201412050
 
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CO2を捉まえる新しい素材diamine-appended MOF?

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あいかわらず地球温暖化を信じCO2濃度さえ減少すれば良いと考えているのですかね?
 
研究としては面白いが。だれでも考えることであるがCO2補足ではアミノ基の利用がpH、Nucleophilicity、cooperativeの観点から有効である。
 
20年以上も前に環状ポリアミン亜鉛錯体で効率的名CO2捕捉の研究がなされているのであるが。MOFだから混ぜるだけかな?
 
Natureに良くある20~30人の研究者の羅列は酷いものである。
 
 New material captures carbon at half the energy cost
 
Date:March 11, 2015   sciencedaily.com
Source: University of California - Berkeley
Summary: Capturing carbon from power plants will likely be necessary in the future to avoid the worst effects of climate change, but current technologies are very expensive.
 
Chemists have now developed a new material, a diamine-appended metal-organic framework, that captures carbon dioxide with much reduced energy costs compared to today's technologies, potentially lowering the cost of capturing and sequestering this greenhouse gas.

 UC Berkeley chemists have made a major leap forward in carbon-capture technology with a material that can efficiently remove carbon from the ambient air of a submarine as readily as from the polluted emissions of a coal-fired power plant.
 
The material then releases the carbon dioxide at lower temperatures than current carbon-capture materials, potentially cutting by half or more the energy currently consumed in the process.
 
The released CO2 can then be injected underground, a technique called sequestering, or, in the case of a submarine, expelled into the sea.
 
"Carbon dioxide is 15 percent of the gas coming off a power plant, so a carbon-capture unit is going to be big,"
 
said senior author Jeffrey Long, a UC Berkeley professor of chemistry and faculty senior scientist at Lawrence Berkeley National Laboratory.
 
"With these new materials, that unit could be much smaller, making the capital costs drop tremendously as well as the operating costs."
 
The material, a metal-organic framework (MOF) modified with nitrogen compounds called diamines, can be tuned to remove carbon dioxide from the room-temperature air of a submarine, for example, or the 100-degree (Fahrenheit) flue gases from a power plant.
 
イメージ 1"It would work great on something like the International Space Station,"
 
 Long said.
 
Though power plants are not now required to capture carbon dioxide from their emissions, it will eventually be necessary in order to slow the pace of climate change caused by fossil-fuel burning. If the planet's CO2 levels rise much higher than they are today, it may even be necessary to remove CO2 directly from the atmosphere to make the planet livable.
 
Long and his colleagues describe how the new materials -- diamine-appended MOFs -- work in this week's issue of the journal Nature.
 
From flue gas to submarines
 
Power plants that capture CO2 today use an old technology whereby flue gases are bubbled through organic amines in water, where the carbon dioxide binds to amines.
 
The liquid is then heated to 120-150 degrees Celsius (250-300 degrees Fahrenheit) to release the gas, after which the liquids are reused.
 
The entire process is expensive: it consumes about 30 percent of the power generated, while sequestering underground costs an additional though small fraction of that.
 
The new diamine-appended MOFs can capture carbon dioxide at various temperatures, depending on how the diamines are synthesized, and releases the CO2 at only 50 C above the temperature at which CO2 binds, instead of the increase of 80-110 C required for aqueous liquid amines.
 
Because MOFs are solid, the process also saves the huge energy costs of heating the water in which amines are dissolved.
 
MOFs are composites of metals -- in this case, magnesium or manganese -- with organic compounds that, together, form a porous structure with microscopic, parallel channels.
 
Several years ago, Long and his lab colleagues developed a way to attach amines to the metals in an MOF to produce pores of sufficient diameter to allow CO2 to penetrate rapidly into the material.
 
They found that MOFs with attached diamines are very different from other carbon-capture materials, in that the CO2 seems to load into the material very quickly at a specific temperature and pressure, then come out quickly when the temperature is raised by 50 C.
 
In the new paper, UC Berkeley graduate students Thomas McDonald and Jarad Mason, together with other co-workers, describe how this works.
 
"This material is unique in that it binds CO2 in a cooperative mechanism,"
 
Long said.
 
"When the first CO2 starts to adsorb at a very specific pressure, all of a sudden it facilitates more CO2 adsorption, and the MOF rapidly saturates.
 
 That is really a different property from any other CO2 adsorbent based on amines.
"Then," he added,
 
"if you raise the temperature by applying heat, at some temperature all the CO2 will come flooding off."
 
Long's team found that the diamines bind to the metal atoms of the MOF and then react with CO2 to form metal-bound ammonium carbamate species that completely line the interior channels of the MOF.
 
At a sufficiently high pressure, one CO2 molecule binding to an amine helps other CO2 molecules bind next door, catalyzing a chain reaction as CO2polymerizes with diamine like a zipper running down the channel.
 
Increasing the temperature by 50 degrees Celsius makes the reaction reverse just as quickly.
 
The pressure at which CO2 binds to the amines can be adjusted by changing the metal in the MOF.
 
Long has already shown that some diamine-appended MOFs can bind CO2 at room temperature and CO2 levels as low as 300 parts per million.
 
The current atmospheric concentration of CO2 is now 400 parts per million (ppm), and policy-makers in many countries hope to reduce this below 350 ppm to avoid the most severe impacts of climate change, from increasingly severe weather events and sea level rise to global average temperature increases of 10 degrees Fahrenheit.
 
'We got lucky'
 
Last summer, Long co-founded a startup, Mosaic Materials, to use the new technology to radically reduce the cost of chemical separations, with plans in the works for a pilot study of CO2 separation from power plant emissions.
 
This would involve creating columns containing millimeter-size pellets made by compressing a crystalline powder of MOFs.
 
"We're also hoping to develop something that might be tested in a submarine,"
 
 Long said. That would pave the way for eventual scale-up to capturing CO2 from natural gas plants, which produce emissions containing about 5 percent CO2, to the higher concentrations of coal-fired power plants.
 
"We got lucky,"
 
he said.
 
"We were just trying to find a simple way to attach these amines to our MOF surface, because they are one of the best compounds for selectively binding CO2 in the presence of water, which can be a problem in flue gas. And it just happens we got the right length in the amine to make these one-dimensional chains that bind CO2in a cooperative manner."
 
Long suggested as well that the findings may have relevance for the fixation of CO2 by plants, owing to striking structural similarities between the magnesium-based MOF and the naturally occurring CO2-fixing photosynthetic enzyme RuBisCO.

Story Source:
 
The above story is based on materials provided by University of California - Berkeley. The original article was written by Robert Sanders. Note: Materials may be edited for content and length.

Journal Reference:
1.Thomas M. McDonald, Jarad A. Mason, Xueqian Kong, Eric D. Bloch, David Gygi, Alessandro Dani, Valentina Crocellà, Filippo Giordanino, Samuel O. Odoh, Walter S. Drisdell, Bess Vlaisavljevich, Allison L. Dzubak, Roberta Poloni, Sondre K. Schnell, Nora Planas, Kyuho Lee, Tod Pascal, Liwen F. Wan, David Prendergast, Jeffrey B. Neaton, Berend Smit, Jeffrey B. Kortright, Laura Gagliardi, Silvia Bordiga, Jeffrey A. Reimer, Jeffrey R. Long. Cooperative insertion of CO2 in diamine-appended metal-organic frameworks.
Nature, 2015; DOI: 10.1038/nature14327
 
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東大の評価は、総合点19.8??

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勝手な評価ばかりをしている。ユダヤ学者の多いハーバードがいつもトップ。ここに中韓人が留学に押しかけている!
 
東大の総合点が19.3なら他の旧帝大は1桁台。多数の国立、公立大は0.2点か?

東大、ランク落とし12位…2015年THE世界大学評判ランキング
 
2015年3月12日(木)7時25分配信 news.nifty.com
 
2015年3月12日午前6時(日本時間)、英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)は大学教員が選ぶ世界大学評判ランキングを発表した。
 
アジアトップは東京大学で、順位は2014年に逃したトップ10へ返り咲きならず、12位だった。
 
 ランキングが評価するのは教育と研究の両面で、ともに100点満点で評価される。
ハーバード大学は
 
教育面100点、研究面100点
と、5年連続で世界一を獲得。
 
2位のケンブリッヂ大学は2014年に4位から順位を上げ、
教育面84.3点、
研究面84.4点と総合84.3点。
 
さらに3位はオックスフォード大学が
教育面81.9点、
研究面79.8点の総合80.4点で、2014年5位から上昇した。
 
2014年に2位だったマサチューセッツ工科大学(MIT)は
総合77.8点で4位に順位を落とし、
 
5位は2014年3位のスタンフォード大学で、
総合60.0点だった。
 
 東大の評価は、
 
教育面が18点、
研究面が19.8点
で総合19.3点
 
1位 ハーバード大学
2位 ケンブリッジ大学
3位 オックスフォード大学
4位 マサチューセッツ工科大学
5位 スタンフォード大学
6位 カリフォルニア大学バークレー校
7位 プリンストン大学
8位 エール大学
9位 カリフォルニア工科大学
10位 コロンビア大学
:
12位 東京大学
27位 京都大学
 

大阪桐蔭中高、不正金100万円バッグも使いたい放題!

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開校時から約30年間、トップの地位にあった前校長(現・森山信一教育相談役)の指示らしい。大阪桐蔭高の森山信一校長(大阪産業大学常務理事)は、その生徒の親に訴訟をおこされ、大阪産大が多額の損害賠償。さらにはデリバティブデノ多額な損害。やりたい放題の中高大学経営である。
 
彼らにしてみれば100万円などは一晩で消えるのであろう。我々は1ヶ月1万貯金で10年はかかる!
 
ameblo.jp/kaisei-nagao/entry-11569239941 顔相は良くない!

イメージ 1大阪桐蔭中学・高等学校。森山信一校長先生の優れた運営手腕と、充実した指導スタッフ陣により、文武両道でありながら、毎年合格実績を驚異的に伸ばしている関西屈指の名門校です。今年も46名の卒業生を京都大学に送り込んだと、その実績がマスコミを賑わせましたとある。どこが優れた運営手腕か!裏金で教員らを操作していた。
 
100万円バッグも…裏金、幹部らの思うがまま
 
 2015年03月26日 09時23分 読売
 
 幹部らが無秩序に、思うがままに使った――。
 
 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で、25日に公表された第三者委員会の調査結果からは、野球や難関大進学で全国に知られる名門校のイメージとはかけ離れた実態が浮かんだ。
 
 100万円のブランドバッグ、十数万円のアクセサリー、エルメスのスカーフ……。
 
調査では使途の一端が明らかに。百貨店・高島屋での購入分だけで9000万円を超え、ゴルフ代や飲食代などの領収書の総額も3千数百万円に上った。
 
 ただ、裏金を使った学校職員は聴取に
 
「塾関係者への接待などの渉外活動だった」
 
などと説明するだけで、裏付ける根拠は示されなかった。
 
隠し口座の出入金は、中高校とも1人の担当者が行っていたが、第三者委の調査には、病気で休職中として応じず、問題が昨秋に発覚する直前には、裏金に関する記録があったとされる教員用のパソコンが突然、壊れ、データが消失した。
 
 一連の裏金に関し、第三者委が重視しているのは、「実質創業者」と呼ばれ、四半世紀にわたり、学校の発展に寄与したとされる前校長(74)の存在だ。
 
イメージ 2 模試の裏金からは2013年4月以降、前校長と親族1人に毎月50万~30万円、加えて12月は250万~150万円が振り込まれていた。この「裏報酬」は総額で約1700万円に上った。
 
 入金開始は、前校長が学校法人の常務理事としてデリバティブ(金融派生商品)取引による巨額損失の責任を問われて校長を退任し、教育相談役になった時期
 
畠田健治委員長は
 
「減額された給与を補填したと推認できる」
 
と述べた。
 
問題が発覚しつつあった昨秋、同額の約1700万円が口座に戻されてはいるが、畠田委員長は業務上横領罪に当たる可能性を示唆し、悪習の背景をこう指摘した。
 
 「前校長の発言力があまりに大きく、制止がはばかられる状態にあった」
 

仕組み債、デリバティブ投資で多額の含み損! 大阪産業大学の杜撰な資産運用
 
 toyokeizai.net
 
 大学生だけで約1万人、傘下の中学、高校や大学院を含めると約1万3000人の学生を擁する「学校法人大阪産業大学」(以下、大産大。古谷七五三(ふるたにしめじ)次理事長)が、仕組み債の運用やデリバティブ取引の失敗で多額の損失を抱えていることが、週刊東洋経済の取材で明らかになった。
 
大産大で資産運用の総責任者を務める森山信一副理事長(大阪桐蔭高校および大阪桐蔭中学校の校長を兼務)は本誌の取材に対し、「手堅い運用をしている。多額の損失を抱えている事実はない」と言い切った。が、実態は森山副理事長の説明とは大きく異なり、学校運営の屋台骨を揺るがすものだ。
 
週刊東洋経済では大産大の稟議書、仕組み債やデリバティブ取引に関する証券会社作成のセールス資料、監査法人による非公表文書など数多くの証拠資料を入手。有価証券の評価に詳しい細野祐二公認会計士に分析を依頼したところ、同会計士から
 
「今、すべてを解約すれば、100億円近い損失が出る可能性が高い」
 
との見解が出た。
 
解約せずに取引を続けたとしても、現時点の為替水準のままで3月決算期末を迎えた場合、投資残高で100億円を上回る仕組み債の多くが5割以上の価値下落によって強制評価減(減損)を迫られる可能性が高い。その場合、2008年度決算が多額の赤字に転落し、学校法人の運営に支障を来すおそれもある。
 
私立大学の資産運用では、駒澤大学が通貨スワップなどのデリバティブ取引の失敗で、154億円もの損失を計上。キャンパスの土地・建物を担保にみずほ銀行から約110億円の融資を受ける事態に陥った。そして昨年12月18日には理事長が解任された。大産大も駒大と同様に、リスクの高い仕組み債や通貨スワップに手を出しており、昨年秋以降は含み損が膨らんでいる。古谷理事長や森山副理事長らの運営責任が厳しく問われる可能性も高まっている。
 
イメージ 3野村証券が売り込んだばくちまがいの商品
 
大産大は1928年に「大阪鉄道学校」として発足し、その後「学校法人大阪交通学園」へ改称。75年に「学校法人大阪産業大学」に再び改称し、現在に至る。
 
傘下に有する大阪桐蔭高校は昨夏の全国高校野球大会で優勝を果たしている。
 
ところが、関西で十指に入る規模の有力大学でありながら、資産運用はずさん極まりないものだった。
 
手元に大産大の内部資料がある。08年1月28日に起案された稟議書で、件名は「資産運用(デリバティブ取引)について」。稟議書には次のような記述がされている。
 
「下記内容のデリバティブ商品を08年1月24日付で野村証券大阪支店と契約を締結いたしましたので稟申します」。
 
デリバティブの内容はオーストラリアドル(豪ドル)と円のキャッシュフローを交換する通貨スワップ取引で、期間は10年。1豪ドルが74円よりも円安であれば、学校法人側がキャッシュを受け取る。
 
一方、74円より円高になると支払額が受取額を超過する。
 
そこに3倍のレバレッジを組み込んだことから、円高が進むにつれて、支払額が急膨張していくという投機性の高い取引だ(図参照)。
 
実は、このスワップ取引の契約は古谷理事長にとって「事後承諾」だった。古谷理事長や森山常務理事(当時)らの印が押されたのは08年1月28~29日にかけてで、契約締結から4~5日過ぎていた。また、稟議書の備考欄には高橋宣昭財務部長の直筆で「本件の約定に関しては、役員の御指示により別途対応がございました」と記されている。「役員の御指示により別途対応」とは、「ある役員が独断で野村証券と購入の契約をしたので、事後承諾されたしという意味だ」と大産大関係者が明かす。
 
そして、このスワップ取引は大産大に深刻な打撃を与えていく。円高の進行で、契約からわずか2カ月後の08年3月末時点で3億円を上回る含み損を抱える羽目に陥った。9月のリーマン・ブラザーズ破綻を契機に豪ドルが大暴落し、今度は月々のスワップ収支がマイナスに転落。11月および12月には、同取引だけで一月に支払わなければならない支出額(=純損失)が900万~1000万円に膨れ上がった。
 
さらに驚くべきは、損失が膨らむ中、新たなスワップ取引を契約したことだ。関係者は森山副理事長が野村証券の担当者へ携帯電話で直接連絡し、取引を決める様子を目撃している。11月7日付で契約したのは、以前と同じ商品内容のスワップ取引(取引規模や為替レートの条件は異なる)。
 
いわゆる「ナンピン買い」だが、1月に組んだスワップ取引の損失が大きすぎるため、穴埋めするまでに至っていない。逆に豪ドル安が進めば、損失はさらに拡大する。豪州に拠点があるわけでもなく、豪ドル取引の必要性は乏しい。「単なる投機で、勝つと1をもらえるが、負けると3を払う『丁半ばくち』のようなもの」(大産大関係者)。このままのペースで行けば、08年1月に契約したスワップの年間支払額は1億円近くに達する。
 
10年契約なので、今、解約した場合、「違約金を含めて10億円をはるかに上回る支払いが発生するだろう」と、ある外資系証券関係者は推測する。
 
大産大は仕組み債の投資でも多額の損失を抱えている。週刊東洋経済が入手した08年3月期末の決算書付属明細では、仕組み債の投資で40億円を超す含み損を抱えていることが判明した。また、その後の円高で含み損が拡大しているとみられる。
 
1年目だけ利率20% 債券の異常な商品設計
 
仕組み債の異常な商品性は、セールス資料から一目瞭然だ。十数本に上る仕組み債の大半は、野村証券が売り込んだもので、同社が大産大に提供した「ユーロ債のご案内」という資料には目を疑う記述がある。
 
「野村ヨーロッパファイナンスNV」(オランダ)という野村ホールディングスの金融子会社が07年6月19日に発行したユーロ債(購入価額は10億円)のクーポン(表面金利)は、当初の1年間は年20%もの超高金利に設定されていた。ところが、2年目以降のクーポンは円・ドル相場または円・豪ドル相場の動向に左右される仕組みで、金利0%を下限にした一定の計算式に基づいて決められている。

 
結局、円高となったことで、2年目以降の金利はゼロに転落。元本も円高の影響で大幅に目減りしており、08年3月末時点で購入価額を4割以上も下回っていた時価は、さらに下落しているとみられる。このまま3月末を迎えた場合、時価が著しく下落した銘柄(おおむね50%を超える下落率)として、減損処理の対象になるだろう。ほかにもアジア開発銀行やドイツ復興開発銀行が発行した仕組み債などを野村証券を通じて購入している。
 
いずれもが1年目は超高金利を得られた一方、2年目の現時点では受取金利がゼロに転落。これらも3月期決算では同じく減損処理を迫られる可能性が極めて高い。
 
「仕組み債条件一覧」(08年12月8日付)と題し、野村証券が大産大向けに作成した内部資料には、野村が売り込んだ仕組み債のうち、前出の野村ヨーロッパファイナンスなど、すでに5銘柄の利率がゼロになっている事実が記載されている。そして09年1月以降には新たに2銘柄の金利がゼロになる見通しだ。
 
大産大の資産運用の実態を分析した細野会計士が厳しい口調で警告する。
 
「あまりにも愚かな取引だ。今、すべての仕組み債やスワップ取引を解約すると、100億円近い損失が出る可能性が高い。しかし、即刻解約してでも、これ以上の被害の拡大を回避すべきだ」
 
一連の仕組み債投資やスワップ取引は、大産大の監査を担当していた監査法人トーマツも問題視していた。みすず監査法人から大産大の監査を引き継いだトーマツは、08年3月期決算で適正意見をつけている。だがその一方、昨年9月3日付で大産大に提示した「監査覚書」(非公表の監査所見)では警告を発していた。本誌が入手した同文書では次のような記述がある。
 
「有価証券について、08年3月末の評価差額(=含み損)は▲(マイナス)40億2000万円と、前期の▲4億4500万円に比して9倍強にも増大しています」
 
「有価証券の運用については仕組み債を中心に行われており、満期償還まで保有するよりは、為替変動リスクを考慮しつつ、有利な運用利息収入を獲得するために運用しているものと思われますが、資金繰りの都合で満期前に解約した場合は、多額の損失が発生する可能性があります」
 
さらに「貴法人は、有価証券の運用のポートフォリオ、運用枠の上限額、市場変動、為替変動リスクに対する対応状況などを示した有価証券の運用規程がありません。また、有価証券の時価が著しく低くなった場合の取り扱いとして、有価証券の減損処理に関する規程がありません」と指摘したうえで、デリバティブ取引についても「公的機関としての学校法人が行う資金運用手段として適切かどうかも含めて、慎重に検討すべきです」とした。
 
そして、トーマツは「有価証券と同様に早急にデリバティブ取引運用規程を策定し、一定のルールの下に取引を行うだけでなく、デリバティブ取引の運用責任者の理事会への報告、さらには、必要に応じて学生・父兄等への説明責任を果たす必要があります」とも警告。資産運用のリスク管理は失格同然といえる。
 

期中に監査契約を破棄 問われる運用管理体制
 
だが、大産大はリスク管理体制を整備するどころか、驚くべき行動に出る。監査契約の破棄をトーマツに通告したのだ。昨年9月22日付で「監査契約を継続しないこととなりましたので、ご通知いたします」との文書を理由の説明もなしに堤晶子事務局長(当時)名で送っている。そして10月31日付で「監査法人アイ・ピー・オー」(代表社員は渡邊功公認会計士)と新たに監査契約を結んだ。同社の本社は偶然にも大産大のサテライトキャンパスと同じく、大阪市北区梅田1丁目の「大阪駅前第3ビル」内に置かれている。
 
監査法人変更の理由について、森山副理事長は「トーマツが監査報酬の値上げを求めてきたため」と説明する。一方で、大産大関係者は「3月決算で仕組み債やデリバティブの強制評価減を免れることが本当の狙いだ」と話す。この指摘が事実ならば、都合のいい監査意見をカネで買おうとの意図にほかならない。
 
また、昨年12月にはメインバンクである三井住友銀行からの優先出資証券購入(増資引き受け)の依頼を断り、銀行預金を解約して野村ホールディングスの無担保劣後社債の購入に踏み切るなど、野村との緊密な関係をさらに深めている。
 
森山副理事長は週刊東洋経済の取材に応じたものの、同氏の説明は多くの点で間違いがあった。
 
取材時点ですでに監査法人アイ・ピー・オーとの契約を結んでいたが、「これから結ぶ」と説明。有価証券やデリバティブの運用規程がないにもかかわらず、「ある」と答えた。1年目に極端な高金利を得る仕組み債については、
 
「やばいものはやってはいけないと思っているし、理事長も手堅く行けという主義」
 
と発言。豪ドル安で損失が出ている懸案のスワップ取引については「今のところ収益が出ている」と虚偽の説明をした。
 
1月6日、文部科学省は全国の学校法人に対し、資産運用のあり方に注意を喚起する通知を出している。だが、文科省は個々の大学の詳細な投資実態を把握しているわけではない。
 
今回の大産大の事態は、学校運営の先行きを憂慮した関係者らの内部告発があったからこそ明るみに出た。このままでは事情を知らない学生たちが思わぬ被害を受けかねない。文科省は同大学を立ち入り調査し、ずさんな運用を直ちにやめさせるべきだ。
 
<Column>--------------------
 
金融の激変が大学を直撃 リスク管理強化が急務
 
国立大学と異なり、私立学校においては資産運用に関する公的な規制がない。多くの学校法人は「寄付行為」や「経理規程」などに基づき、余裕資金や特定資産(積立金)について、預貯金や元本毀損のおそれの小さい国債等の有価証券などで運用することを定めている。だが、「資産運用に関する具体的かつ明確な規程を定めないまま、ハイリスクな金融商品による資産運用を行っている学校法人も散見される」(大手監査法人の公認会計士)。また、「近年、学校法人における資産運用について、仕組み債やスワップ取引の割合が増加してきている。これらの金融商品については、元本毀損リスクの大きいものが含まれている可能性がある」(同会計士)。
 
そうした中、昨年来の金融情勢の激変で、有価証券投資やスワップ取引で多額の含み損を抱える学校法人も急増。文部科学省は1月6日、資産運用において現状の再点検や必要な規程の整備などを促す通知を学校法人に出した。
 
「特定非営利活動法人21世紀大学経営協会」が行った「大学法人における資産運用状況調査」(2008年2月発表)に関する私立大学からのアンケート回答からもわかるとおり、多くの私立大学が有価証券運用を行っている。ただ、リスク管理体制のレベルはまちまちのようだ。「学校法人内で資産運用に関するコミュニケーションがきちんと取れているか、この機会にチェックする必要がある」と同協会の高須賀伸成事務局長は指摘する。
 
(岡田広行 撮影:尾形文繁、ヒラオカスタジオ =週刊東洋経済)

 

論文不正で博士号取り消し、東大細生研

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早稲田と違い不正に対してきちんと対応しているのが評価できる。それが学問的な権威を守る術である。

 3人の博士号取り消し=東大の論文不正で
 
時事通信 3月27日(金)11時43分配信
 
 東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授の研究チームが発表した論文に画像の改ざんがあった問題で、東大は27日、博士論文に不正な画像を用いていた元大学院生ら3人について、23日付で博士号を取り消したと発表した。

 東大は昨年12月に不正への関与を認定した11人のうち、不正な画像を用いた論文で博士号を取得した6人について調べた。

 うち3人は2005~07年に東大で博士号を取得し、1人はその後助教(辞職)になった。
 
東大は、3人は自ら改ざんを行っており、論文で画像が果たした役割も大きかったと認定し、学位を取り消した。他の3人については不正の程度が軽いなどと判断した。

 東大は昨年12月、論文33本に不正があり、加藤元教授を含む11人が関わったとする最終報告を公表していた。 

光で誘起されるOxygen Insertion into Metal Carbon bond

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酸素捕捉はCO2, N2同様、化学において永遠のテーマである。ピンサー型配位子類似のTrpy3座配位子を利用。
 
イメージ 8Terpyは金属錯体の構造規制という点で面白い配位子である。平面配座の3つを押さえてしまう。生成金属錯体においてもπ-πやM-M電子相互作用が予想される。光励起でM-C結合が解裂し活性なPt、Pd電子リッチ状態が生まれ、そこに電子不足のO2分子が結合ということであろう。
 
光で誘起されるOxygen Insertion into Metal Carbon bond
 
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Paper Reductive functionalization of a rhodium(III)–methyl bond by electronic modification of the supporting ligand
 
 Dalton Trans., 2014,43, 8273-8281
 
 Net reductive elimination (RE) of MeX (X = halide or pseudo-halide: Cl−, CF3CO2−, HSO4−, OH−) is an important step during Pt-catalyzed hydrocarbon functionalization. Developing Rh(I/III)-based catalysts for alkane functionalization is an attractive alternative to Pt-based systems, but very few examples of RE of alkyl halides and/or pseudo-halides from RhIII complexes have been reported. Here, we compare the influence of the ligand donor strength on the thermodynamic potentials for oxidative addition and reductive functionalization using [tBu3terpy]RhCl (1) {tBu3terpy = 4,4′,4′′-tri-tert-butylpyridine} and [(NO2)3terpy]RhCl (2) {(NO2)3terpy = 4,4′,4′′-trinitroterpyridine}.
 
Complex 1 oxidatively adds MeX {X = I−, Cl−, CF3CO2− (TFA−)} to afford [tBu3terpy]RhMe(Cl)(X) {X = I− (3), Cl− (4), TFA− (5)}. By having three electron-withdrawing NO2 groups, complex 2 does not react with MeCl or MeTFA, but reacts with MeI to yield [(NO2)3terpy]RhMe(Cl)(I) (6). Heating 6 expels MeCl along with a small quantity of MeI.
 
Repeating this experiment but with excess [Bu4N]Cl exclusively yields MeCl, while adding [Bu4N]TFA yields a mixture of MeTFA and MeCl. In contrast, 3 does not reductively eliminate MeX under similar conditions. DFT calculations successfully predict the reaction outcome by complexes 1 and 2. Calorimetric measurements of [tBu3terpy]RhI (7) and [tBu3terpy]RhMe(I)2 (8) were used to corroborate computational models. Finally, the mechanism of MeCl RE from 6 was investigated via DFT calculations, which supports a nucleophilic attack by either I− or Cl− on the Rh–CH3 bond of a five-coordinate Rh complex.
 
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Influence of the Ligand Field on Slow Magnetization Relaxation versus Spin Crossover in Mononuclear Cobalt Complexes†
 
 Angewandte Chemie International Edition

Volume 52, Issue 43, pages 11290–11293, October 18, 2013
 
The electronic and magnetic properties of the complexes [Co(terpy)Cl2] (1), [Co(terpy)(NCS)2] (2), and [Co(terpy)2](NCS)2 (3) were investigated.
 
The coordination environment around CoII in 1 and 2 leads to a high-spin complex at low temperature and single-molecule magnet properties with multiple relaxation pathways. Changing the ligand field and geometry with an additional terpy ligand leads to spin-crossover behavior in 3 with a gradual transition from high spin to low spin.
 
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新潟大産学地域人材育成センター 平原 将也

(1)光異性化反応を利用した新規ルテニウム二核アコ錯体1 の合成
 
▼1) 段階的な二核錯体の合成 キレート架橋配位子L を文献法に従って合成を行った。Ru(tpy)Cl3 とL の反応から、trans-[Ru(tpy)(L)Cl]+が選択的に生成した(収率60 %)。この錯体に対して硝酸銀を用いてアコ化し、trans-[Ru(tpy)(L)OH2]2+を収率87%で得た。
 
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この錯体では、tpy 配位子の立体障害により目的とする二核ルテニウム錯体(1)の生成は不可能であるために、cis-[Ru(tpy)(L)OH2]2+へと光異性化反応を試みた。
 
この結果、光異性化の反応量子収率は4.6×10-2%と低い値であったが、化学量論的な光異性化反応を確認した。またこの異性化反応は光強度に対して一次の相関を示し、アコ配位子の脱プロトンに伴い見かけの速度定数が劇的に減少することを確認した。二核錯体cis,cis-[Ru2(tpy)2(L)(OH2)2]4+は、得られたcis-[Ru(tpy)(L)OH2]2+とRu(tpy)Cl3の熱反応により収率20% で得た。
 
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2) 二核錯体のワンポッド合成 以上の反応をワンポッドで得るために、配位子L、Ru(tpy)Cl3 を水およびエタノール混合溶媒中で、光照射しながら、6 時間加熱撹拌した、その後一当量のRu(tpy)Cl3 を加え、目的とする二核錯体を収率16%で得た。現在、反応装置の改良による合成収率向上の検討を行っている。得られた二核錯体は、1H NMR およびESI MS によって同定を行った。

近年流行の「こども学部」、[学校教師学部]

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文科省が特色ある学部・学科作りを推奨している。旧帝大以外は色々な特色ある学部を作ると良い。
 
たとえば「お婆さん学部」、「不良少年学部」、「良い子学部」、「あかちゃん学部」、「犯罪解明学部」.................はできないか?
 
実際のところ人間関係学部子ども発達学科、人間関係学部心理学科、コンピュータ理工学部、人間生活学部、国際地域学部、健康栄養学科、スポーツ健康学科、宇宙環境学部、ロケット製作学部、日本政治学部、国際教養学部、哲学・社会発展学部、経済管理学部、ソフトウェア情報学部、映像学部、国際戦略学部、総合政策学部、知能機械システム学部、健康メディカル学部、生命環境学部、観光学部、鍼灸学部など。

近年流行の「こども学部」 一体どんな教育内容かを学長解説
 
 2015.03.27 16:00    news-postseven.com
 
 近年、大学の学力低下が叫ばれるとともに、
 
「国際」
「グローバル」
「子ども」
 
など、学部名を聞いただけでは何を学ぶのかが分かりにくいものも少なくない。最近のトレンドを反映して目につくのが、教育学系の学部である。
 
 東大阪大学の「こども学部」には「こども学科」と「アジアこども学科」の2科があり、同学の教育・研究の柱となっている。
 
保育士や教師の資格を取得できると謳っていることから従来の教育学部や幼児教育学部と同じようにも思えるが、そこには違いがあるという。
 
「こども学は、教育だけでなく『こどもという人間の時期』を研究する学問です。本学は国内で初めてこども学部を設立し、今では多くの大学に研究が広がっています。
カリキュラムは幅広く、こどもと大人、社会、家庭、おもちゃ、保健、食と医療、医学、衣類、住まい、英語、文学、楽器・歌など。アジアこども学科は、アジアの社会問題や国際経済に関するものが多い」
 
(アジアこども学科のアーマンド・スワレス学科長)
 
 こども学科は60人の定員に多い年で90人ほどの受験生があるという。アジアこども学科は苦戦しており、定員割れが続いている。
 
 スワレス学科長がいうように「こども学」は流行しているようだ。宇都宮共和大学の「子ども生活学部」、青森明の星短期大学の「子ども福祉未来学科」があり、全国では10以上の大学で「こども学」を専攻する学部・学科がある。
 
 教育関係では、秀明大学の「学校教師学部」も変わったネーミングだ。
 
教員就職率を誇るホームページを見てもわかるように、教員養成を使命とする点は全国の総合大学、専門大学にある教育学部と変わらないが、同学部は特に「教師としての広く深い教養」を重視するという。教師の資質の変化に注目し、他大学との差別化を狙ったようだ。
 
※週刊ポスト2015年4月3日号

太陽の光を真似た画期的なナノテク照明?

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地上に届く太陽光は大気成分によって調整された散乱光である。それを再現するにはエネルギー分布や強度の面から至難の業である。
 
古代エジプトでは鏡で現代はファイバーグラスで室内に取り込むのが一番有効な方法と思うが。
 
部屋に太陽光をもちこむナノテク照明「CoeLux」
 
2015.4.1 WED wired.jp
 
数千年もの間、人類は暗い室内に太陽の光をもち込もうと試行錯誤を重ねてきた。そしていま、本物の太陽に限りなく近い照明が完成しつつある。
 
CoeLuxによって、地下数百メートルにある部屋にも太陽の光が届く日が来るかもしれない。
 
 TEXT BY JOSEPH FLAHERTY  WIRED NEWS(US)
 
 イタリアのスタートアップが、太陽の光を真似た画期的な照明器具を開発している。
「CoeLux」は、特定の場所の太陽光をモデル化している。
 
寒色や、赤道直下の国々のくっきりとした影、地中海の太陽光の柔らかな輝き、すこしほの暗くて暖かな色だけれど印象的な北極圏沿いのパターンなどだ。
 
CoeLuxは従来のLEDを太陽と同じ波長に調整して使用しているのだが、太陽光を正確に再現するには、大気によって生じる微かな変化を再現する必要もある。大気は場所によってその濃度や構成が異なっている。
 
イメージ 1
 
CoeLuxはナノ粒子を散りばめた、ミリメートル単位の厚さのプラスチックの層を用いているが、これは本質的にはヒトの生活圏内と同じことをしているのである。
 
考案者のパオロ・ディ・トラパーニ教授は、ナノテクノロジーが実際のところどのように機能するのかについて明らかにしていない。
 
だが、審査を経た出版物や工業界での受賞の堂々たるリスト、顧客の証言を見れば、これらのデヴァイスが宣伝に違わず機能するのだと安心することができる。
 
動的な性質の光を生み出すにもかかわらず、この照明器具には動く部分がないのが特徴だ。
 
LEDの「ホットスポット」、すなわち太陽に相当するものとしてつくられた部分の大きさや位置を、幅2フィート、長さ5フィートのフレーム内でコントロールすることにより、さまざまな質の光を生み出すことができる。熱帯ユニットには最も大きなホットスポットがあり、北欧ユニットでは最も小さい。
 
プラスチック・シートの厚みも同じくさまざまであり、北欧の光については、熱帯の光より厚くすることによって、その地域の大気を模倣している。
 
この照明は紫外線を放射しないので、日焼けはできず、季節性情動障害の軽減に対しても効果は見込めないが、地下室や倉庫、地下の住居を、まるでサンルームのようにすることができる。
 
数千年もの間、人類は太陽光を暗い空間にもち込もうと努力してきた。
 
エジプト人は複雑に並べた鏡を用いて、自然光をピラミッドの奥にもち込んだが、これは多くの人手を必要とし、大規模な奴隷労働力がなければ、実現は難しい。
 
18世紀の北ヨーロッパの宮殿は、日がよく照った空を描いた、うららかなだまし絵のフレスコ壁画が特色だが、これは長い冬の間、慰めをもたらそうと設計されたものである。
 
ラスベガスのカジノは同様の技法を用いている。
 
LED照明で室内を明るくすることで、利用客に自分はいま屋外にいるのであって、味気ないカジノに閉じこもって金を浪費しているわけではないと思わせようとしているのである。
 
ディ・トラパーニは、数多くの技術書を出版している教授だが、CoeLuxについて尋ねられて、最初に参考文献として紹介するのは、ミラノの聖アンブロジオ教会の中庭や、ヴァン・ゴッホの絵画「種まく人」のような、芸術に関する著作である。
 
「CoeLuxは自然を模倣するのではなく、自然を舞台上に置いているのです。芸術と同じように」
 
と、彼は言う。
 
「CoeLuxは、自然光と最も関連性のある特性、すなわち空と太陽光の動的相互作用に焦点を絞っています」
 
芸術家同様、ディ・トラパーニは自分の光の質を、光が生み出す影の質によって判断する。
 
「物体は太陽の直接的で暖かい光に照らされ、太陽の光は鮮明な影を投げかけます」
 
と彼は言う。
 
「しかし、こうした影は暗色や灰色なだけでなく、実際は空の散光のもとにあるために、青みがかっているのです」

このテクノロジーによって、新しい種類の建築物を生まれるかもしれない。
 
エレベーターによって超高層ビルの建造が可能となったように、また空調設備によって建築物が多種多様なものとなり得たように、ディ・トラパーニはCoeLuxにより、「グラウンドスクレーパー (超地中ビル)」、すなわち地下何百フィートにも伸びているけれど、深く暗い穴の中に降りているとは感じさせない建築物の創造が可能になると、確信しているという。

ビスフェノールAの簡易メンブラン吸着 Simple method of binding pollutants

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イメージ 5近所でも情緒不安定とか無言児童が多い。内分泌攪乱物質の為か?小学校でも児童数は減少しているが逆に特殊児童が増えたという
 
イメージ 1ビスフェノールA(BPA))は、主にポリカーボネート、エポキシ樹脂と呼ばれるプラスチックの原料として使用される。プラスチック容器使用で体内に取り込まれるいわゆる内分泌攪乱分子の一つで飲料水からの除去も重要なテーマである。
 
イメージ 4イメージ 6水環境中の低濃度レベルのBPAは様々な生き物の生息にも重大なリスクを及ぼす。今や海洋、河川、湖沼などで汚染されていない所は皆無ではないか?

 
イメージ 2Bisphenol and Polycarbonate  (pslc.ws/macrog/pc)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
Simple method of binding pollutants in water
 
Date:March 26, 2015    sciencedaily.com
 
Source: Fraunhofer Institute for Interfacial Engineering and Biotechnology IGB
Summary: New types of membrane adsorbers remove unwanted particles from water and also, at the same time, dissolved substances such as the hormonally active bisphenol A or toxic lead. To do this, researchers have imbedded selective adsorber particles in filtration membranes.

New types of membrane adsorbers remove unwanted particles from water and also, at the same time, dissolved substances such as the hormonally active bis-phenol A or toxic lead.
 
To do this, researchers at the Fraunhofer Institute for Interfacial Engineering and Biotechnology IGB imbed selective adsorber particles in filtration membranes.
 
It was not until January 2015 that the European Food Safety Authority (EFSA) lowered the threshold value for bisphenol A in packaging.
 
The hormonally active bulk chemical is among other things a basic material for polycarbonate from which, for example, CDs, plastic tableware or spectacles glasses are manufactured.
 
Due to its chemical structure, bisphenol A is not completely degraded in the biological stages of treatment plants and is discharged into rivers and lakes by the purification facility.
 
Activated carbon or adsorber materials are already used to remove chemicals, anti-biotics or heavy metals from waste or process water.
 
However, a disadvantage of these highly porous materials is the long contact time that the pollutants require to diffuse into the pores.
 
So that as many of the harmful substances as possible are captured even in a shorter time, the treatment plants use larger quantities of adsorbers in correspondingly large treatment basins.
 
However, activated carbon can only be regenerated with a high energy input, resulting for the most part in the need to dispose of large quantities of material contaminated with pollutants.
 
Also, membrane filtration with nanofiltration or reverse osmosis membranes, which can remove the contaminating substances, is not yet cost-effective for the removal of dissolved molecules from high-volume flows such as process or wastewater.
 
Membranes filter the water through their pores when a pressure is built up on one side of the membrane, thus holding back larger molecules and solid particles.
 
But the smaller the membrane pores are, the higher the pressure -- and therefore the more energy -- that is required to separate the substances from water.
 
Membrane adsorbers -- filtering and binding in one step
 
Researchers at the Fraunhofer Institute for Interfacial Engineering and Biotechnology IGB in Stuttgart have opted for a new approach that combines the advantages of both methods.
 
When manufacturing the membranes they add small, polymeric adsorber particles.
The resulting membrane adsorbers can -- in addition to their filtration function -- adsorptively bind substances dissolved in water.
 
"We make use of the porous structure of the membrane located underneath the separation layer. The pores have a highly specific surface so that as many particles as possible can be imbedded, and they also provide optimum accessibility,"
 
says Dr. Thomas Schiestel, Head of the "Inorganic Interfaces and Membranes" working group at the Fraunhofer IGB.
 
"Unlike conventional adsorbers, our membrane adsorbers transport the pollutants convectively. This means that, with the water flowing rapidly through the membrane pores, a contact time lasting only a few seconds is sufficient to adsorb pollutants on the particle surface,"
 
says the scientist.
 
Up to 40 percent of the weight of the membrane adsorbers is accounted for by the particles, so their binding capacity is correspondingly high. At the same time the membrane adsorbers can be operated at low pressures. As the membranes can be packed very tightly, very large volumes of water can be treated even with small devices.
 
Functional adsorber particles
 
The researchers manufacture the adsorber particles in a one-step, cost-efficient process.
 
In this patented process monomeric components are polymerized with the help of a crosslinking agent to generate 50 to 500 nanometer polymer globules.
 
"Depending on which substances are to be removed from the water, we select the most suitable one from a variety of monomers with differing functional groups,"
 
Schiestel explains.
 
The spectrum here ranges from pyridine, which tends to be hydrophobic, by way of cationic ammonium compounds and includes anionic phosphonates.
 
Selective removal of pollutants and metals
 
The researchers were able to show in various tests that the membrane adsorbers remove pollutants very selectively by means of the particles, which are customized for the particular contaminant in question.
 
For example, membrane adsorbers with pyridine groups bind the hydrophobic bisphenol A especially well, whereas those with amino groups adsorb the negatively charged salt of the antibiotic penicillin G.
 
"The various adsorber particles can even be combined in one membrane. In this way we can remove several micropollutants simultaneously with just one membrane adsorber,"
 
says Schiestel, pointing out a further advantage. Equipped with different functional groups, the membrane adsorbers can also remove toxic heavy metals such as lead or arsenic from the water.
 
Phosphonate membrane adsorbers, for example, adsorb more than 5 grams of lead per square meter of membrane surface area -- 40 percent more than a commercially available membrane adsorber.
 
Cost-effective and regenerable
 
So that the membrane adsorbers can be used several times, the adsorbed pollutants have to be detached once again from the particles in the membrane.
 
"Membrane adsorbers for bisphenol A can be fully regenerated by a shift of the pH value,"
 
Schiestel explains. The concentrated pollutants can then be disposed off cost-effectively or broken down using suitable oxidative processes.
 
The regenerability of the membrane adsorbers also makes possible a further application: reutilization of the separated molecules. This additionally makes the technology attractive for recovering valuable precious metals or rare earth metals.
 
Story Source:
 
The above story is based on materials provided by Fraunhofer Institute for Interfacial Engineering and Biotechnology IGB. Note: Materials may be edited for content and length.

Journal Reference:
 
1.Klaus Niedergall, Monika Bach, Thomas Schiestel, Günter E.M. Tovar. Nanostructured Composite Adsorber Membranes for the Reduction of Trace Substances in Water: The Example of Bisphenol A. Industrial & Engineering Chemistry Research, 2013; 52 (39): 14011 DOI: 10.1021/ie303264r
 

ヒグマ、明治以降に草食化

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ヒグマが過去200年間で急速に草食化という。人為的影響によるものか?若者も急激に草食化である。
 
ヒグマは元々、植物の餌の比率の方が多い雑食だから 草食化したというのは誤解を招く ヒグマは自分で狩りはあまりやらず 肉を食う場合も屍肉漁りや獲物の強奪ばかりだから 捕食動物とは言えない」
 
という正論もネット上にある。私もそう思う。今回の研究は草食化を少々誇張気味ではないか?
 
ヒグマ、明治以降に草食化 北大など骨格標本分析 サケ、シカ捕獲難しく
 
04/03 05:00    道新
 
道内に生息するヒグマの食性が19世紀以降、急速に肉食から草食傾向に変わったことを、北大、京大などの研究チームが突き止めた
 
道内各地に残るヒグマの骨格標本を分析した結果で、明治以降の開発が影響しているとみられる。
 
イメージ 1研究成果をまとめた論文が英国の科学誌に掲載された。
 
フキを食べるヒグマの親子=2012年5月17日、オホーツク管内斜里町カムイワッカの滝付近
 
 
 
 
 
 
nikkei.com
 
京都大学は28日までに、アイヌ民族の遺跡や貝塚に残るヒグマの骨を分析し、昔はサケやシカを食べていたヒグマが過去200年間で急速に草食化したことを突き止めたと発表した。
 
川にダムができてサケが遡上できなくなったり、オオカミが絶滅して獲物のシカを横取りできなくなったりしたことが原因とみている。
 
 北海道大学などとの共同研究成果で、英科学誌(電子版)に掲載された。
 
 骨が含む窒素と硫黄、炭素の同位体の比率を分析し、食べ物を推定した。釧路市など東部では食べ物に占めるサケの比率が1920年以前は19%だったが、96年以降には8%に減った。
 
エゾシカや昆虫も64%から8%に減り、ヤマブドウなどの植物を食べる生活に変わった。札幌市以南でもシカなどを食べる量が減った。
 
 いずれも人間の定住や開発が活発になった1800年ころ以降に変化が出た。研究に参加した京大大学院生の松林順さんは「ヒグマの草食化が進めば、体が小さくなるなどの影響が出る可能性がある」と話した。

月よりも400倍大きな太陽、地球-月間距離の400倍の位置に

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懐かしの島村英紀さんどうしているのか。彼の講演は中々うまい。極地研所長にまでなって物品横領で刑務所へ入った。北極海の地震調査で知りえた事実が米国の軍事上機密を知ってしまったための仕組まれた罠であるという。
 
さて太陽、月、地球の400という数字問題。下記資料によると相似関係で解けるという。

近くのものは大きく見えて、遠くのものは小さく見える」という遠近法で説明できるのかな。日食で太陽光発電がリスクという指摘は面白い。
 
皆既月食 a total eclipse of the moon
 
データ(max.hi-ho.ne.jp/lylle/wakusei2)
 
地球と月の間の距離…約38万km
地球の直径は約1万3000km

月の大きさ(直径)は約3500km …地球の約4分の1(0.27倍)
 
イメージ 1
直径:1,392,000km÷3474.3km=400.7倍

距離:150,000,000km÷380,000km=394.7倍

地球から太陽までの距離 : 地球から月までの距離 ≒ 400:1
太陽の大きさ(半径または直径) : 月の大きさ(半径または直径) ≒ 400:1
 
このため、地球から見た太陽と月の見かけの大きさはほとんど同じになります。
 
イメージ 2  実際は地球の公転面に対して月の公転面は約5°かたむいているので、新月や満月のたびに日食や月食が起こるわけではありません。

 
 
 
現代科学では解けないナゾ 4日に皆既月食
 
2015.04.03   zakzak.co.jp
 
 4日、満月の日に皆既月食が見られる。始まりは20時54分、終わりは21時6分だから夜桜と一緒に見る人も多いだろう。
 
 皆既月食はそれほど珍しいものではない。日本では前回は2014年10月8日にあったし、次回は18年1月31日にある。部分月食ならもっと多い。
 
しかし今度のように桜の季節に皆既月食が見られるのは17年もあとのことである。
 
 月食は太陽と地球と月がこの順に一直線に並ぶときに起きる。
 
 天体の中を太陽が通っていく道を「黄道(こうどう)」というが、これが月の通り道「白道」と一致したところを太陽と月が通るときに月食や日食が起きる。
 
 いまはこの時期だ。このため、半月前の新月だった3月20日には欧州で日食が見られた。欧州北部と北極海では皆既日食になった。
 
 皆既日食は地球よりも4分の1くらいも小さな月の影に地球の一部が入るときに起きる現象だから、地球の影に月が入る月食よりは、見られるチャンスがずっと少ない。
 
日本でこの前、皆既日食が見られたのは09年7月22日だったが、次は35年9月2日、その次は63年8月24日になってしまう。
 
 じつは現代科学では解けていないナゾがある。月よりも400倍大きな太陽が、地球と月までの距離のぴったり400倍のところにあることだ。
 
このため、太陽がちょうど全部隠れる皆既日食が起きる。だが、なぜ400という数値がたまたま一致しているのかは、いまだに説明できないことなのである。
 
 しかし月はしだいに地球から離れていっている。その速さは年に約3センチメートル。いずれは皆既日食はすべて金環食になり、そのうちには太陽を隠すべき月が小さくなって、日食とはいえないくらいまぶしいものになるに違いない。
 
ところで日食には近代文明の意外な落とし穴があることが分かった。
 
 欧州のほとんどでは部分日食だが、それでも日食が始まると太陽光発電の発電量が急減し、終わると急増する。このため電力供給が不安定になる懸念があったのである。
 
 たとえばドイツでは14年の電力消費量の18%が太陽光発電でまかなわれた。もし快晴ならば、日食によって全欧州で発電量がほぼ同時に3400万キロワット急減すると算定されていた。
 
これは中規模の従来型発電所80カ所分の発電量にも相当する。
 
 太陽光を発電源とする電力が日食によって一挙に失われるという前例のない試練。このため欧州各国の送電網を運用する電力各社では対応するための危機管理計画が導入されていた。
 
 現在の太陽光発電量は欧州で最後に日食が観測された1999年当時の発電量の100倍にも達している。だから危険はずっと大きくなっている。
 
 はるか昔には日食や月食はなぜ起きるのか分からない恐怖の対象だった。その後原理が分かり、ずっと、たんなる天体ショーになっていた。
 
  だが現代はふたたび恐怖をもたらすものになっているのである
 
 
 ■島村英紀 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。最新刊に、本紙連載をまとめた『油断大敵! 生死を分ける地震の基礎知識60』(花伝社)。
 

S =πr^2は何故とKidsの質問

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とうとう、この質問かと思った。学校数学嫌いのKidsは奇妙な質問ばかりする。学校数学Topだった私は円の面積がπr^2なのを何故?などと考えたことも一度もなかった!公式を多数暗記して他人に勝つために多くの問題演習に明け暮れた高校、大学生活であった。
 
数学が出来れば友人間でも鼻高々であったのである。そんな自分にS=πr^2?などという質問はπとは何かと同様に愚問であったろう。
 
Kidsが高校数学IIIを学ぶと置換積分による方法でS=πr^2を習う筈です。実際は高校の先生からこれは循環論法であるなどと脅されて、積分が嫌になりますが。
 
Kidsが通う私塾の老先生に言わせると気にしなくて良いとの返答。高校では積分計算さえ出来れば良いと。
 
それでも嫌ならsin, cos関数の無限級数表示(Euler)でOK。もちろんアルキメデスの方法(区分求積)でも可でしょうとのこと。
 
私の考えでは、老先生のsin, cos関数の無限級数表示には賛成だが、円の面積に関しては短冊積分や同心円積分、微小円素片積分など様々な別の証明があるので循環論法と高校レベルで騒ぐ必要もないと思う。
 
健康な頭の持ち主のKidsにはZap教授の方法が明快で良いのではないでしょうか。辛気くさい循環論法などの指摘は数学の先生に任せておけば良い。
 
Professor Zap uses the integral formula int (cos^2(x) dx = 1/2(x + (sin(2x))/2) to compute the area of a circle of radius R.

 Using integrals to compute the area of a circle
 
 
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*蟹江さん訳の解析教程〈上〉: E. ハイラー, G. ワナーでは、実用的な話が載っている。即ちケプラー、ライプニッツが示唆した微細三角形の0から2πまでの積分
 
S= int[0, 2π](1/2)r^2θdθ = (1/2)r^2∫[0, 2π]θdθ= (1/2)r^2 ×2π = πr^2
 
で充分。
 
極座標で半径r~r+drと角度θ~θ+dθで囲まれる微小面積素片dSを考え、
 
dS= r・dr・dθ。S = ∫dS =∫[0,r]∫[0,2π]r dr dθ=∫[0,r]2πR dR =πr^2
 
でもOK.

Kidsらはarcsinが含まれる下記の解法が好きである。私塾の老先生はKidsらの頭はまだ未熟なので積分という魔術の使用を禁止しているらしい。
 
√(r^2 - x^2)の不定積分を下記のようにして
 
 ∫√(r^2 - x^2)dx = ∫rcosθ・rcosθdθ
= r^2∫cos^2θdθ = (r^2)(θ/2 + sin2θ/4)
=  (r^2)(θ/2 +sinθcosθ/2)
= (r^2)/2〔arcsin(x/r) + (x/r)√(1 - (x/r)^2)〕+ C
 
    (1/2〔r^2・arcsin(x/r) + x√(r^2 - x^2)〕+ C)
 
でもOK.
 
 **  ここでx = rsinθ、dx = rcosθdxに留意。cos^2θ = (1 + cos2θ)/2もdon't forget! もちろん√(r^2 - x^2)= r(1 - sin^2θ)= rcosθもね。
 
最後に定積分であるが、すぐ半円の面積とわかるので計算も不要かな。
 
∫[-r, r]√(r^2 - x^2)dx
= 2∫[0, r] √(r^2 - x^2)dx
= [(r^2・arcsin(x/r) + x√(r^2 - x^2)][0, r]
= r^2・arcsin(r/r)
= (π/2)r^2
 
 
 

 

アリルアゾピラゾール類の超寿命光異性化Cis体 

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アリルアゾピラゾール類の超寿命光異性化Cis体 
 
アゾ化合物とアゾメチン化合物(Schiff塩基)は大学4年生の卒論テーマからの興味である。先輩や同僚はトリフェニルメタン系の染料や多座配位子で手を真っ赤に染めていたものである。
 
私は合成のしにくいアゾ化合物や水溶媒中で加水分解しやすいアゾメチン化合物に手を焼いていた。
 
イギリスの最新研究によるとアリルピラゾール類の光異性化でcis体がかなり(1000日?!)熱安定であるらしい。cis体のX線構造解析にも成功。将来の光スイッチ研究につながる。
 
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学歴と禁煙率は比例!?

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学歴と禁煙率は比例する!?東大生の多くが喫煙しない理由って?
 
2015年4月2日(木)23時30分配信 マイナビスチューデント  news.nifty.com
 
 大学生になれば、好奇心で喫煙をはじめる人も多いでしょう。
 
ですが今回、30人の東大生に話を聞いてみたところ、半数以上が自分も喫煙をしていなければ大学内で喫煙している人はほとんど見たことがないとのことでした。
 
ちなみに、座談会参加者の中で喫煙者は2名という少なさ。その実情について学生の声を元に紹介します。

●喫煙率はかなり低め
 
「東大を歩いていてタバコを吸う人をあまり見たことがない」
 
(文科二類/2年/男子)
 
他大学では休み時間の喫煙所は満員なのがスタンダードですが、そんな状況を東大生に伝えると……。
 
「喫煙所で人が溢れているのはイレギュラー」
 
(理科一類/2年/男子)とのこと。
 
実際に、学歴が高いほど喫煙率が低いという研究結果も報告されているほどで、アメリカがん協会が発表した論文『Cancer Facts & Figures 2013』によると、高学歴の方が禁煙傾向にあるということです。喫煙率の変化を学歴別に比較すると、1983年と2011年の大卒の喫煙率は21パーセントから9パーセントに減少したのに対し、高卒の喫煙率は34パーセントから24パーセント。
 
この結果を考えると、東大生達が話していた「喫煙している人をほとんどみない」というのも納得でした。吸わない理由としていくつかあがったのは、
 
「根が真面目だから」
「研究やサークルなど、何かに集中している東大生は、集中したらそのことしか見ていないから」
 
という意見。
 
何かに没頭するとそれ対する集中力には目を見張るものがある東大生。研究やサークル、勉強など、集中力を保って活動したい環境の中で、喫煙の時間は東大生にとって余分な時間と認識されているのかもしれませんね。
 
(ナイスク)
 
参考:禁煙と学歴の相関性とは?「高卒の禁煙率48.8% 院卒80.7%」―米調査

私立大学新入生の家計は厳しい?

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6月以降の仕送り額(月平均)から家賃を除いた生活費は2万7,700円という。家賃6万円は高すぎる。光熱費と食費を残り3万円程度でどうするのか?生活するには月5万程度のアルバイトが必須ということになる。
 
「私立大学新入生の家計負担調査 2012年度」
 
fudousan.or.jp/topics/1305/05_1
 
東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)はこのたび、「私立大学新入生の家計負担調査 2012年度」を発表した。

首都圏の私立大学に入学した新入生の家計負担の状況について明らかにすることを目的に、昭和58年度から実施しているもの。
 
今回は、平成24年度に1都5県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県)にある私立大学・短期大学に入学した新入生の家庭(保護者・父母)を対象として、平成24年5~7月にアンケート調査を行い、5,349件の有効回答を得た。
 
受験から入学までの費用は自宅外通学者で210万6,182円、自宅通学者で152万2,482円「受験から入学までの費用」について聞いたところ、自宅外通学者は平均210万6,182円(受験費用23万700円、家賃6万1,800円、敷金・礼金21万8,100円、生活用品費27万9,700円、初年度納付金※1 131万5,882円)で(表)、前年度より1万7,869円(0.8%)減少した。
 
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内訳を見ると、家賃、敷金・礼金、初年度納付金が前年度より増加し、受験費用、生活用品費が減少している。
 
一方、自宅通学者は平均152万2,482円(受験費用20万6,600円、初年度納付金131万5,882円)で、前年度から4,031円(0.3%)の増加となった。
 
「受験から入学までの費用」のうち初年度納付金の構成比率は、自宅外通学者で62.4%、自宅通学者で86.4%となり、高い割合を占めている。
 
次に、自宅外通学者について、「受験から入学までの費用」に「4~12月の仕送り額」※2 を加算した「入学の年にかかる費用」について聞いたところ、平均は294万5,682円で、前年度から3万7,669円(1.3%)の減少となった。「4~12月の仕送り額」は83万9,500円で、前年度から1万9,800円の減少。
 
自宅外通学者世帯の平均税込年収860万7,000円のうち、「入学の年にかかる費用」が占める割合は34.2%と、3分の1を超え、東京私大教連では「家計負担の大きさを示している」と見ている。
 
※1 初年度納付金は文部科学省「平成24年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)」による。初年度納付金のうち、授業料は年2回(前期と後期)に分けて大学に納付することになっている。

※2 「仕送り額」の4~5月分は5月の仕送り額(10万6,500円)を、6~12月分は6月以降の仕送り額(8万9,500円)をもとに算出。

毎月の仕送り額は平均8万9,500円で、過去最低額を更新自宅外通学者について、毎月の仕送り額の平均を聞いたところ、入学直後の新生活や教材の準備で費用がかさむ5月は10万6,500円(前年度比3,600円減)、出費が落ち着く6月以降(月平均)は8万9,500円(同1,800円減)だった。
 
6月以降の仕送り額(月平均)は、平成6年の12万4,900円をピークに減少を続けており、過去最低額を更新した。
 
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一方、家賃は平均6万1,800円(同800円増)で、6月以降の仕送り額(月平均)に占める割合は69.1%(同2.3%増)に達した。
 
これは、昭和61年度以来、過去最高の割合となっている。
 
6月以降の仕送り額(月平均)から家賃を除いた生活費は2万7,700円(同2,600円減)で(図)、1日当たりの生活費として算出すると923円となる。
 
これはピークである平成2年度(2,460円)の4割弱に相当する。東京私大教連では
 
「不足する生活費や学業の経費は、アルバイト等の収入で補っていると思われる」
 
と見ている。

入学費用を借り入れした家庭の割合は17.2%で、借入額は平均163.0万円。
 
「受験から入学までの費用」の負担感を聞いたところ、91.9%が「重い」(「たいへん重い」45.1%、「重い」46.8%)と回答した。
特に、自宅外通学者では、借り入れの割合が20.3%、借入額の平均が196.3万円と自宅通学者(15.1%、133.5万円)に比べて高くなっている。
 
また、入学費用を借り入れした家庭のほうが負担に感じる割合が高く、実に99.0%(借り入れなし:90.3%)に達した。
 

車に塗って格安発電?CH3NH3PbI3perovskite材料

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色素電池の実用版かな?
 
ハロゲン系perovskite材料ABX3:Aが鉛(Pb)、BがCH3NH3などの有機系分子、Xがヨウ素(I)などハロゲン。 塗るだけでSolarCellができる。(RNH3)nPbI(2+n)か。
 
spie.org/x19330.xml
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即ちペロブスカイト結晶薄膜は金属酸化物(チタニア、アルミナ)の多孔膜上に、その結晶生成原料を溶液塗布することで数分のうちに形成され、800nmまでの可視光をバンドギャップ吸収によって集光するという。
 
PbI2のN,N-dimethylformamide溶液をスピンコートというのが気になりますね。Pbをなんとかできないものか?

図1 ceramic.or.jp/ihensyub/topics/topics2014.5.pdf
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図2 ceramic.or.jp/ihensyub/topics/topics2014.5.pdf
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但しPbの健康被害に注意。
 
kuroppe.tagen.tohoku.ac.jp/~dsc/diary-j
 
くどいようですがペロブスカイト研究者は必ずマスクをして実験すべきだと思います。
グローブボックスやドラフトの排気はもちろんのこと、スピンコート(ミストの飛散)・加熱アニール処理(蒸気発生)、あるいはスピンコーターや実験台の清掃処理など、汚
れを拭ったキムワイプやアルミフォイルの廃棄に至るまで鉛粉末を吸い込む可能性
は沢山あります。
 
研究室の床やテーブルがオレンジないし黄色に汚れている所は特に注意されたし。
 

Redox mediator

clhyo.org/research/dsc-2/redox-mediator-2
イメージ 7Spiro-MeOTAD
N2,N2,N2′,N2′,N7,N7,N7′,N7′-octakis(4-methoxyphenyl)-9,9′-spirobi[9H-fluorene]-2,2′,7,7′-tetramine
 
Application
High-mobility material used for white OLEDs to increase hole injection and transport. It is the best solid-state hole transporting material, to date, used to replace the liquid electrolyte for DSSC solar cells, due to an excellent pore-filling property in nanoporous TiO2 film with pore size of around 30-50 nm; attributed to its small molecular size.

日本発の新型太陽電池に脚光 車に塗って格安発電も可能
 
2015.4.4 07:01    SankeiBiz
 
日本の研究者が開発した特殊な結晶構造を持つ太陽電池が、世界の注目を集めている。
 
電圧が高く、簡単に作れるため、現在主流のシリコンを利用したものに比べて格段に安い太陽電池を作れる可能性があるためだ。ペンキのように自動車の車体に塗って発電することもできるという。
 
 大型の火力発電と競争することを目指して企業や研究者らが掲げてきた1キロワット時当たり7円という発電コストを「楽にクリアできる」との声も関係者から出ている。
 
 この太陽電池は、鉛や炭素などが「ペロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶構造になった物質。2006年、桐蔭横浜大の宮坂力教授らのチームが発電にも利用できることを報告した。
 
 当初は発電効率が低く、それほど注目されなかったが、12年に英オックスフォード大と共同で、10%を超える効率の太陽電池ができたと米科学誌サイエンスに発表すると、世界中で研究に火が付いた。
 
 その後、各国から、高効率化したとの成果が次々と発表され、同誌は13年の十大成果の一つに選んだ。14年には、シリコン系と比べても引けを取らない約20%の効率に達した。
 
 まだ材料に有害な鉛を使わなければならないという課題があるが、
 
「年内にも実用化に向けた試作品が発表されるのではないか」
 
と宮坂教授はみる。
 
 ペロブスカイト太陽電池は、シリコン系に必要な真空や高温の製造設備が要らず、1平方メートル当たり150円程度の原材料を塗るだけで発電できるのが特徴。
 
車体や建物の壁、IT機器などで利用が期待され、宮坂教授は「将来は、車体で発電した電気で走る車や、室内の明かりで作動するコンセントの要らないIT機器ができるかもしれない」と話している。
 
 有機無機ペロブスカイト太陽電池
 
  chemistry.or.jp/division-topics/2014/04/post-6
 
 有機無機ハイブリッド構造のペロブスカイト結晶を光吸収に用いる太陽電池のエネルギー変換効率が急速に向上し,シリコン太陽電池に迫る16%を超える効率に届いている。CH3NH3PbX3(X =ハロゲン)の組成から成るペロブスカイトは,溶液塗布と乾燥によって容易に薄膜が形成される。
 
1990 年代に我が国でそのユニークな物性と発光特性が研究され,2009 年にこれを光電変換に使った最初の研究を筆者らが報告した1)。
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当時は色素増感太陽電池の固体増感剤として酸化還元電解液を組み合わせた系であったが,2012 年にはこれを有機の正孔輸送材料と接合した全固体の素子で10%を超える効率を実現した2)。
 
その後,層構成に改良が加えられて1ヵ月単位で高効率化の成果が続々とNature,Science に発表され,2013 年にはScience 誌のBreakthrough of the year に選ばれている。
 
高効率の原資となっているのは強い光吸収(集光)能力と,1 V を超える高い出力電圧である。
 
後者にはこのハイブリッド結晶が光電子と正孔の両方を再結合なく長距離に移動できる物性をもつ特徴が寄与しており,DFT 計算によっても再結合の抑制される構造が検証されている。この効果は,ペロブスカイト塗布膜が強い発光を与える現象にもつながる3)。
 
厚さ300 nmのCH3NH3PbI3は,800 nm(1.55 eV)までの可視光を全吸収し,ほぼ量子効率1 で電子に変換する。
 
イメージ 51.55 eV から1 V以上の開回路電圧(Voc)を取り出せる素子構成は,標準のSpiroMeOTAD に替えて様々な有機と無機の材料(ポリチオフェン,フラーレン, CuSCN 等)を電荷輸送に使う応用も可能にしている。
 
素子作りは溶液塗布法を全層に使えるために高速で低コストの製造にもつながる。
 
イメージ 8低温製膜でプラスチック基板上に作ったフレキシブル太陽電池も効率10%を超えており,ペロブスカイト結晶が単品で光吸収と電荷輸送を兼ね,高光起電力を実現する能力が,周辺素材を変えた多様な高効率セルを可能にしていると考えてよいだろう。筆者らもVoc が1.2 V に迫るペロブスカイト太陽電池を見いだしている。

 
perovskite構造
windofweef.web.fc2.com/library/pattent_room/246
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