約0.1mm四方、世界最小のプリント写真
0.08mm × 0.115mmという世界最小の写真が印刷された。この技術は、太陽電池や電子顕微鏡の製造のほか、複製が困難な製品ラベルなどに役立つという。
2015.12.18 FRI wired.jp
PHOTOGRAPHS COURTESY OF ETH ZURICH
TEXT BY EMILY REYNOLDS
TRANSLATION BY KAORI YONEI/GALILEO
TEXT BY EMILY REYNOLDS
TRANSLATION BY KAORI YONEI/GALILEO
WIRED NEWS (UK)
1,920ピクセルまで拡大すれば、特別なものには見えないかもしれない。しかし、実は、この画像は世界最小の印刷された写真だ。
写真の大きさは0.08mm × 0.115mm。
印刷した紙を分厚いと感じるほど小さい。
デンマーク工科大学(DTU)の研究機関「DTUナノテク」と「DTUフォトニク」がスイスで印刷した。
テレビ画面によく使われる量子ドット技術を応用したもので、1インチ当たり2万5,000ドットの解像度を持つ。
量子ドットは発光する粒子だ。粒子の大きさによって色が異なる。
最も大きな粒子は赤、最も小さなものは青を帯びる。強い光を放つため、色彩豊かな有機発光ダイオード(OLED)スクリーンに使用されている。
nature.com
世界最小の写真を生み出した技術者たちは、この技術の応用範囲は広いと考えている。
DTUナノテクのアンダース・クリステンセンは
「肉眼で見えないようにデータを保存することが可能になるでしょう」
と話す。
「例えば、製品のシリアルナンバーやバーコードなどの情報です。複製が困難な製品ラベルをつくれば、詐欺や偽造の対策になります。製品が本物かどうかを判別しやすくなるでしょう」
さらに、携帯電話のパーソナライズ、太陽電池や電子顕微鏡の製造といった用途も考えられるという。
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