付録のマニキュアから発がん性物質検出、講談社の子供向け雑誌
産経 2月18日(木)16時42分配信
講談社は、一昨年に発売した子供向け雑誌の付録のマニキュアから発がん性物質ホルムアルデヒドが検出されたと発表した。
健康被害は報告されていないが、
「肌が一時的に赤くなるなどアレルギーのような反応を起こす可能性がある」
として、使用中止を呼びかけている。近く回収を始める。
対象は、幼児誌「おともだちピンク」平成26年11月号の付録「ピンクマニキュア」と、少女漫画誌「なかよし」平成27年1月号の付録「グリッターネイル」。
いずれも1グラムあたり約40マイクログラムのホルムアルデヒドを検出した。
講談社によると、付録の製造は中国で行い、出荷前に中国の検査機関で調べた際には検出されなかった。
今年2月に国内にある厚生労働省の登録検査機関で改めて自主検査をしたところ同成分が検出された。
同社は
「製品に含まれる成分が経年変化した可能性もあるが、原因は特定されていない。安全性が確認されるまでマニキュアを付録にすることは中止する」と
しマニキュアを付録にする予定だった3月発売予定の幼児誌「ひめぐみvol.33」の発売中止を決めた。
一方、集英社も2月2日までに、少女漫画誌「りぼん」平成27年8月号の付録「シャイニーネイルカラー」から、微量のホルムアルデヒドが検出されたことを発表。
ホームページ上で使用中止を呼びかけ、回収を始めた。
発売前の検査で異常はなかったが、国民生活センターからの指摘を受けて今年1月に行った再検査で1グラム当たり60マイクログラムのホルムアルデヒドが検出されたという。
ホルムアルデヒドは、国が定める化粧品基準で配合が認められていない。