あかつき、カメラが順調に作動…金星本格観測へ
2016年04月01日 16時47分 読売
宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)は3月31日、金星探査機「あかつき」が撮影した金星の画像を公開した。
カメラは順調に作動しており、今月中旬から本格的な観測に入る。
あかつきは2010年に金星を回る軌道への投入に失敗し、昨年12月、5年ぶりの再挑戦で金星の周回軌道に入った。
機体はすでに設計寿命を超えているが、新たな機器の故障は見つかっていない。
あかつきは今後、2年かけて金星の観測を行うが、5年間は運用可能とみられるという。
あかつきが12月7日に「中間赤外カメラ」で撮影した画像では、金星表面の雲で南北方向に延びる高温の大気の層が確認された。
この状態は同11日まで観測できたが、金星上空は東西方向に強風が吹いており、高温の大気の層が南北に延びた状態でとどまれた理由は不明で、今後の研究課題になるという。