まともなコンピュータもなかった1960年代。人類が月に行ったと主張するあのNASAが日本のハヤブサの後追い!
「米国版はやぶさ」打ち上げ=7年後、小惑星試料を地球に-NASA
【ワシントン時事】
米航空宇宙局(NASA)は8日夜(日本時間9日朝)、南部フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から無人小惑星探査機「オシリス・レックス」を打ち上げた。
太陽系の成り立ちを知る「情報の宝庫」という小惑星の表層試料を採取し、7年後の2023年9月に地球へ届ける計画。
小惑星「イトカワ」から10年に微粒子を持ち帰った日本の探査機「はやぶさ」の米国版といえる。
「スポーツ用多目的車(SUV)ほど」の大きさのオシリス・レックスは、打ち上げ約1時間後にロケットから切り離された。
18年夏に小惑星「ベンヌ」(直径約500メートル)へ接近を開始する。その後、各種観測機器でベンヌを詳細に探査。サンプル採取に最適な場所を決定し、20年7月ごろに実際の採取を予定している。
ベンヌに着陸はせず、先端に円形の試料回収装置が付いたアームを伸ばして地表に接地させ、ガスを噴射して巻き上がる物質を取り込む。採取量は60グラム~2キロを想定。カプセルに収納して持ち帰る。
23年9月に地球に近づき、試料カプセルを切り離して大気圏に突入させ、ユタ州で回収する。
持ち帰った試料は分析のため、一部は宇宙航空研究開発機構(JAXA)に提供される。オシリス・レックスの調査主任ダンテ・ロレッタ氏は
「太陽系の始まりまでさかのぼる(情報を含む)サンプルを探す。生命の起源へと進んだ過程を解明したい」
と意気込む。
JAXAは、はやぶさに続いて14年12月に「はやぶさ2」を打ち上げた。オシリス・レックス計画のジェフリー・グロスマン氏は
「はやぶさが(試料回収を)できると実証した。オシリス・レックスはそれを足掛かりとしている」
と話している。
(2016/09/09-09:24)