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工場の7人がぼうこうがん 取り扱いの化学物質MOCAが原因か

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化学者であれば芳香族アミンやジアミンの魅力には勝てない。というか使わざるを得ない。
 
「オルト-トルイジン」で膀胱ガンbladder cancer も報告されていたが、芳香族ジアミンや芳香族アミンは注意せねばならない。
 
DNAへのインターカレーションないしは化学修飾が原因だとするとなぜ膀胱なのか?肝臓で化学修飾を受け、すぐ膀胱へ運ばれるためか?MOCAの場合は経皮吸収という。
 
what-when-how.com/human-drug-metabolism/type-b3-reactions-role-of-metabolism-in-cancer-role-of-metabolism-in-drug-toxicity-human-drug-metabolism-part-1/
 
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Cytoxity 細胞毒性
 
 
化学工場だけではなく有機化学実験における学生や院生についても取り扱いは必ずドラフト中でマスク着用が必要であろう。
 
知らないで暴露されていた我々世代はどうにも対処のしようがないのが残念。
 
cancer2000.net/introduction/page2b
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mhlw.go.jp/stf/houdou/0000137389
 
厚生労働省は、本日、(一社)日本化学工業協会や化成品工業協会など計4団体に対して、「3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン」(MOCA)※1について、1 法令に基づくばく露防止措置等の徹底、2 膀胱がんに関する検査の実施などを要請しました。
 
※1 MOCAは、防水材、床材や全天候型舗装材などに利用されるウレタン樹脂の「硬化剤」で、従来から「特定化学物質障害予防規則」の「特定第2類物質」及び「特別管理物質」とされています。
 
これにより、MOCAを取り扱う事業者は、作業環境測定の実施、局所排気装置等の設置、健康診断の実施等が義務付けられていますが、健康診断には膀胱がんに関する項目は含まれていません。MOCAの特性などは、参考資料をご覧ください。
 
平成27年12月に明らかになった福井県の膀胱がん事案を契機として、オルト-トルイジンを取り扱ったことのある全国の事業場について、労働局・労働基準監督署が調査等を行ったところ、オルト-トルイジンを過去に取り扱っていた別の事業場※2の、労働者1名、退職者6名の計7名に膀胱がんが認められました。
 
また、この7名には、オルト-トルイジンの取扱歴がない方も含まれていました。このため、所轄の労働局・労働基準監督署や独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所(以下「安衛研」という)が、原因究明のため、さらなる調査を行いました。
 
※2  平成28年3月4日付け報道発表資料の別添p.3の「C事業場」
 
現時点までの調査で、この7名のうち、5名について、MOCAの取扱歴があることが分かりました。(なお、この事業場では、平成22年以降、MOCAの取扱作業はありません。安衛研では、引き続き、原因究明のための調査を実施しています)

厚生労働省では、今回の団体あての要請とともに、緊急対応として、MOCAを取り扱ったことのある各事業場に対しても、健康障害の防止対策の徹底が図られるよう、労働局・労働基準監督署による調査・指導を実施します。また、MOCAに関する特殊 健康診断項目の見直しについては、専門家からなる検討会において、現在検討を進めています。
 
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 工場の7人がぼうこうがん 取り扱いの化学物質原因か
 
2016年9月21日 17時13分    中日新聞
 
 厚生労働省は21日、国内にある同一の化学工場で、従業員と退職者計7人がぼうこうがんを発症していたと発表した。
 
うち5人は、発がん性があるとされる物質「「3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン」(MOCA(モカ)」を取り扱っていたことがあり、原因となった可能性がある。工場の名称や所在地は明らかにしていない。
 
 厚労省によると、モカは防水材などに使われる樹脂を固める用途に使われ、一般消費者が触れる機会はない。労働安全衛生法に基づく省令で、製造設備の密閉や労働者の健康診断などが義務付けられている。
 
 7人は男性で、発症時は30~60代。うち1人は既に死亡した。
 
(共同)
 
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Arylamine metabolism pathway for bladder carcinogenesis. Arylamines may be N-acetylated by NAT2, which is highly expressed in the liver, rendering them nonreactive. Alternatively, they may be N-hydroxylated in the liver by CYP1A2, transported to the bladder, and taken up by the bladder epithelium腺細胞.
 

cysview.com/bladder-cancer-overview/what-does-your-bladder-do/
 
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There they may undergo O-acetylation by NAT1, which is highly expressed in the bladder, to form a highly reactive species. Alleles that lead to decreased NAT2 activity and those that lead to increased NAT1 activity would be expected to increase cancer risk from arylamine exposure.
 
Adapted from Toxicology Letters, Kadlubar FF, Badawi AF. Genetic susceptibility and carcinogen-DNA adduct formation in human urinary bladder carcinogenesis. 1995;82-83:627-632. With permission from Elsevier Science.

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