阿蘇噴火「マグマ水蒸気爆発の可能性」…気象庁
2016年10月11日 20時39分 読売
8日に阿蘇山中岳(1506メートル)の第1火口で起きた爆発的噴火について、気象庁は11日、地下で上昇したマグマが地下水と接触して爆発する「マグマ水蒸気爆発」の可能性があると発表した。
爆発の際、火口周辺に微量のマグマが噴出した形跡が見つかったという。
噴火後に現地調査を行った専門家からは、マグマの熱で地下水が沸騰し爆発した「水蒸気爆発」の可能性が高いとの意見も出ていた。
京都大学火山研究センターの大倉敬宏教授は
「今後もマグマが上昇し続ければ、大量のマグマが火口から噴き出すマグマ噴火もありうる」
と警戒を促している。
同庁によると、阿蘇山は11日も活発な火山活動が続いた。
火山ガスの放出量も600トンと普段よりやや多く、地下でマグマやガスなどが上昇して山が膨らむ現象も観測されている。