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11月29日(火)予想外に山は小吹雪で突然荒れることも多かった。とにかく11月としては寒すぎる。ボーダーの若者も多く繰り出しているが今年の気象には要注意である。29日の日本付近は西高東低の気圧配置なので山登りは厳禁のはず。
11月Finalの30日(水)、朝方は晴天だったが昼から雲がひろがった。高気圧が張り出してとても穏やかな1日であった。
noaaweather.web.fc2.com/noaa-20161130-n-msa
<北アルプス雪崩> 意識不明の東工大生死亡
毎日 11月29日(火)23時45分
北アルプス・立山連峰の雄山(3003メートル)に登山中の東京工業大の男子学生6人のパーティーが室堂地区(富山県立山町)付近で巻き込まれた雪崩で、意識不明の重体だった男性は理学部3年、橋本士門さん(21)=千葉県八千代市=と判明し、搬送先の富山市内の病院で死亡が確認された。
他に2人も搬送され、1年の学生(19)=川崎市=が肺水腫と低体温症で入院した。他の4人にけがはなかった。
県警上市署によると、現場は室堂平(2450メートル)から雄山に至る登山道付近。雪崩は浄土山の北側の30~40度の斜面で発生し、長さ100メートル、幅20~30メートル、深さ40~50センチに及んだ。古い積雪の上に積もった新雪が滑り落ちる表層雪崩とみられる。
同署と東工大によると、6人はワンダーフォーゲル部の19~21歳で、3年生2人と2年生1人、1年生3人で、冬山経験がある橋本さんを先頭に一列で登山していた。
全員が雪崩で流され、前方の3年生2人と、入院した1年生が雪に埋まった。
後ろの3人が電波を発信するビーコンなどで捜して救助。けががなかった3年生は顔の一部が出ていた。橋本さんとけがをした1年生は深さ1~1.5メートルに全身が埋まっていたが、1年生は発生から約14分後に掘り出された。橋本さんは窒息死だった。
県警山岳警備隊によると、発生当時の視界は小雪と霧のため10~100メートル。現場は雪崩の可能性が常にある地点という。
6人は26日に長野県側から室堂平に入り、近くの仮設キャンプ場に拠点を構えて雪上訓練をしていた。
悪天候で雄山登山ができておらず、下山予定日の29日に挑戦した。
事前に顧問の教授と相談し、大学に提出していた計画書には
「雪崩などの危険性を考慮して訓練内容を変更する」
などと記載していた。
同大学の三島良直学長は
「前途有為な学生が志半ばにして亡くなられ、痛恨の極み」
とのコメントを出した。
【古川宗、山崎征克】
北アルプスで雪崩、東工大生6人登山中1人心肺停止 富山
2016.11.29 13:45 Sankei
29日午前8時25分ごろ、富山県の北アルプス・立山連峰の室堂付近で、登山中の6人組が雪崩に遭ったと、うち1人から110番があった。
3人が巻き込まれており、富山県警山岳警備隊が間もなく全員を見つけたが、男性1人が意識不明。富山県立山町消防本部によると心肺停止状態という。
別の1人が低体温症で体調不良を訴えているが、ほかにけが人はない。
同消防本部によると、いずれも東京工業大の学生。富山県警によると、6人はいずれも男子大学生で10代と20代とみられる。25日に入山し、26日朝に室堂に着いた後、雄山や真砂岳を巡り、29日に下山する予定だった。
雪崩が起きたのは室堂から一ノ越の間で標高約2520メートルの地点。
北アは標高約3千メートル級の山が連なる山脈。
室堂(約2450メートル)は立山黒部アルペンルートの中心地で、一ノ越は登山者らが最初に休憩する地点。