「経済的理由」で5人退学 昨年度の県立大
2016年12月10日 中日新聞 滋賀
県議会十一月定例会議は九日、本会議を再開し、六人が一般質問した。
県立大の二〇一五年度の退学者と休学者について、日爪泰則総務部長は「経済的理由」を挙げた退学者が五人、休学者が延べ十七人いたと明らかにした。
杉本議員の質問に答えた。
県立大の担当者は
「経済的理由は、必ずしも生活困窮で学費が払えないケースとは言えない」
としながらも、「授業料減免措置を拡充していきたい」と説明している。
県立大によると、二〇一二年度以降、経済的理由を挙げた退学者は四~七人、休学者は延べ十七~二十七人で推移。
わずかに単位が足りないだけの学生が
「授業料がもったいない」
と前期や後期のどちらかを休学する場合なども多く含まれ、
担当者は
「生活困窮が理由の退学や休学とは、一概には言えない」
と話す。
一五年度の授業減免を受けたのは延べ百四十人で計二千二百九十一万円。
留学生への減免を含めると、授業料全体に占める減免額の割合は2・9%で、公立大の全国平均の4・4%より低い。担当者は「より使いやすい制度になるよう、毎年度見直しを行っていく」と述べた。
(角雄記)