フグは円という幾何学を知っているのでしょうか。
謎の“ミステリーサークル” 奄美の海底、緻密な模様
SaneiBiz 2013.12.25 13:38
フグが作った産卵のための巣=4月、鹿児島県・奄美大島沖(伊藤公昭さん撮影)
鹿児島県・奄美大島沖の海底の砂地に出現する緻密な円形模様について、フグが産卵する巣であることを千葉県の研究者らが突き止めた。
模様の存在は以前から知られ、謎の「ミステリーサークル」と呼ばれていた。研究者も
「魚がこれほどきれいな巣を作るとは」
と驚いている。
千葉県立中央博物館の川瀬裕司主任上席研究員や水中写真家の大方洋二さんらが調査し7月発行の英科学誌に報告した。
昨年6~7月、深さ20~30メートルの海底の約10カ所で円形模様をビデオカメラで撮影、映像を解析。西太平洋などに広く生息するシッポウフグに似た新種とみられるフグが巣作りをする過程を確認した。
研究によると、円形模様の巣は中心の平らな部分と放射状に広がる外側の山と谷の部分からなり、直径約2メートル。
まず体長約10センチの雄がヒレを器用に使い、中心に向かって溝を掘り進む作業をさまざまな角度で繰り返す。
中心付近の砂をならし、貝殻のかけらで飾り付けるように仕上げて約1週間で完成した。
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