小型SUVは町乗りもOK、林道や砂浜での遊びもできてとても面白い。荷台がボタン操作で延びるのも良きアイディアである。近所の若者らは軽キャンピングカーが欲しいらしい。
ボタンひとつで「荷台が伸びる」4WD電気自動車のコンセプト
駐車に便利な普通車と、荷物運びに便利なSUV車を兼ね備えた4WD電気自動車のコンセプト。荷台が約91cm伸びる設計だ。アフリカ向けの4WDのEVを開発するプロジェクト「Eridanos」をベースにしている。
TEXT BY CHARLES BOMBARDIER
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO
WIRED(US)
荷物を運ぶ必要があるときには、ピックアップトラックは便利だ。
だが、都市に入ると、全長約6mのトラックが収まる駐車スペースを求めて、無駄に走り回ることになる。一方、それよりも小型のツーシーター車は、駐車するには便利だが、週末のスノーモービル旅行には不向きだ。
1種類の車を選ぶ代わりに、ボタンに触るだけでトラックやSUVを拡張できたら、どうなるだろう? それが「Cefalo」のアイデアにつながった。「ストレッチ」モードをオンにすると荷台が約91cm伸びる設計だ。
Cefaloのベースになっているのは、Terra Integraのプロジェクト「Eridanos」だ。
このプロジェクトは、アフリカ向けにモジュール式の4WD電気自動車を開発して、村に水を運搬したり、地元の市場に作物を届けたり、病人を診療所に連れて行ったりすることを目指している。
筆者と、工業デザイナーのクラーク・マッキューンは、Cefaloのデザインにあたって、SUV風の外観をしたEridanosに、「シボレー・エルカミーノ」と、Local Motors社の「Rally Fighter」の要素を加えて、もっと個性的にしてみた。
Cefaloは2通りのホイールベースを持つわけだが、これらに対応するようにステアリングとサスペンションを設計すれば、おそらく重量が増えるだろう。
できれば重くなりすぎないようにしたいところだ。
※ 筆者のチャールズ・ボンバルディアは、カナダの重工業メーカー、ボンバルディア創業者の孫であるエンジニア。常識を超えた乗り物や建物のコンセプトを多数発表している。