大雪で被害、景観復活へモミジ植樹 京都・貴船街道
2017年03月09日 09時00分 京都新聞
今年1月の大雪で30本以上の樹木が倒れた京都市左京区の貴船街道沿いで8日、地元住民がイロハモミジとコウチワカエデの木を合わせて60本植えた。
初夏には今までよりボリュームを増した青モミジの景観が楽しめるという。
1月14、15日に降った大雪のあと、貴船川や貴船街道沿いの山林では雪の重みによる倒木が相次いだ。
一帯では、新しい切り株や倒れたまま搬出を待つスギの木などが、ところどころに見られる。
このため、川沿いの料理旅館などでつくる「貴船観光会」が中心となり、倒木を撤去した後のスペースなどに、地域の観光資源となっているモミジとカエデを植えることにした。
この日は、観光会に加盟する店舗の経営者や貴船神社の職員ら約30人が参加、叡山電鉄貴船口駅から街道沿いに、約2キロにわたって高さ約2メートルに成長した木を手際よく植えた。
一帯での本格的な植樹は10年ぶり。新しく植えた木はすでに芽をつけていて、川床でにぎわうシーズンにはみずみずしい青モミジが見られそう。
観光会の九谷和彦会長は「初夏の青モミジも、秋の紅葉もいっそう華やかにになってほしい」と話した。
kifunejinja.jp/bus