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手で触れる法隆寺釈迦三尊レプリカ、高岡

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法隆寺釈迦三尊像を再現 高岡銅器 井波彫刻 東京芸大
 
2017年3月10日     中日新聞

 高岡で初公開
 
 高岡市の高岡銅器が受け継ぐ鋳造技術と南砺市の井波彫刻、東京芸術大の科学分析技術を駆使して再現された法隆寺(奈良県)の国宝釈迦三尊像の複製が九日、高岡市末広町のウイング・ウイング高岡で初公開された。一般公開する展覧会は十~二十日。
 
 門外不出の釈迦三尊像の再現仏像は間近で観覧し、手で触ることも可能。
 
オープニングの参加者は直接、像に触って感動していた。
 
 東京芸大が文化庁と法隆寺の許可を得て、3Dプリンターでデータ化して原型を作製。伝統工芸高岡銅器振興協同組合が中尊、左右脇侍などを分担して鋳造し、井波彫刻協同組合が台座を作った。
 
最後に東京芸大が磨きや古色の着色を施し、約二年かけて完成させた。
 
イメージ 1中尊は高さ一三九・五センチ、幅一一六センチ、奥行き五九センチ。同寺の金堂壁画も再現されて実際と同じ配置で展示された。
 
 複製事業を高岡銅器などに持ち掛けた東京芸大社会連携センターの伊東順二特任教授は
 
「千三百年の美が今できた」
 
と喜びを表した。
 
射水市青井谷の会社員松原武晴さん(51)は
 
「何度でも見に来たい。制限されがちな文化財を再現することで、広く見られるのは良いこと」
 
と話し、妻の美砂さんは
 
「富山の技術がすごくて、富山県民の誇りを感じた」
 
と興奮していた。
 
 十一、十八両日の午後一時半から職人による実演、午後二時からギャラリートークがある。開催時間は午前十時~午後六時。観覧無料。 (武田寛史)
 

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