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京大サル学総長、ボブ・ディランを歌いNG

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最近の京大は質が落ちたね。式辞で自分が高校生の頃感激したユダヤ人反戦歌手の歌を口ずさむのか!そして女流詩人の句を長々と披露。
 
引用が長すぎて自分に考え方が若者に伝わらない押し付けがましい式辞である。
 
YouTube 投稿で一番厳しいのが歌詞やその翻訳を載せることである。長々と引用したものを和訳し節をつけて歌う、そしてHPにのせるとは信じられない。ブログとは次元の異なる公的な機関のTopであろう。

 式辞に歌詞引用、著作権料を 京大HP掲載でJASRAC
 
   2017年05月19日 05時00分       京都新聞
 
 昨年ノーベル文学賞を受賞した米歌手ボブ・ディランさんの歌の一節を、京都大の山極寿一総長が取りあげた4月の入学式の式辞について、日本音楽著作権協会(JASRAC)がウェブ上に掲載した分の使用料を京大に請求していることが18日、関係者への取材で分かった。
 
ディランさんの楽曲を管理するJASRACは「個別の事案のコメントは差し控える」、
京大広報課は請求された事実を認め
 
「根拠の詳細を知らされていないため、特に対応していない」
 
としている。
 
 式辞は京大のホームページで閲覧できる。
私が高校生だった1960年代に流行った歌があります。昨年ノーベル文学賞を受賞したボブディランの、イメージ 1
 
“How many roads must a man walk down
Before you call him a man? 
 
人間として認められるのに、人はいったいどれだけ歩めばいいの?”
という問いで始まる歌です。そして、
 
“How many ears must one man have 
Before he can hear people cry? 
 
人々の悲しみを聞くために、人はいったいどれだけの耳をもたねばならないの?
 
How many deaths will it take till he knows
That too many people have died? 
 
あまりにも多くの人が死んだと気づくまで、どれだけの死が必要なの?”
と続きます。それは、
 
“The answer, my friend, is blowin’ in the wind 
The answer is blowin’ in the wind 
 
友よ、答えは風に吹かれている”
という言葉で終わるのです。
 
 これはボブディランが21歳のときに作った歌で、「答えは風に吹かれている」というのは、「答えは本にも載っていないし、テレビの知識人の討論でも得られない。風の中にあって、それが地上に落ちてきても、誰もつかもうとしないから、また飛んでいってしまう」という気持ちを表したものなのです。彼はこうも歌います。
 
“How many times can a man turn his head
And pretend that he just doesn’t see?” 
 
 そう、この歌は、誤りを知っていながら、その誤りから目をそらす人を強く非難しているのです。
 
これは、1960年代に起こったアメリカの公民権運動の賛歌で、日本でも多くの若者が口ずさんだものです。
 

山極総長は、京大の学風につながる「自由な発想」に関する説明の一環でディランさんの歌「風に吹かれて」を紹介。
 
「答えは風に吹かれている」などと歌詞の一節を引きながら、常識にとらわれないことの大切さを説いている。
 
ディランさんの歌詞は日本語訳を含め、式辞全体の1割弱を占める。式辞の最後には、ディランさんの歌の出典が記載されている。
 
 京大によると、約1週間前にJASRAC関係者から、許諾の手続きを求める電話があった。回答期限は示されなかったという。
 
 京都新聞の取材に対しJASRACは「一般論として、ウェブ上にある音楽著作物には利用手続きが必要となる」と説明。商用目的でなくても、歌詞を印刷できる仕様でウェブ上に掲載すると、1回の閲覧につき数十円が必要になる場合があるという。
 
 文化庁によると、大学の入学式式辞をウェブ上に掲載することは、著作物を複製する条件が緩い教育目的とは見なされない。
 
しかし文章全体の内容の上で、引用する必然性があることなどの条件を満たせば「引用」と認められ、許諾なしで使用できる。
 
ただ「引用の明確な基準はなく、個別の事例ごとに判断するしかない」とする。
 
■「引用」議論になる可能性も
 
 著作権問題に詳しい岡本健太郎弁護士(東京弁護士会)の話 
 
JASRACが踏み込んだ対応をしたという印象を受ける。ウェブにある式辞を見ると、引用部分とそれ以外が明瞭に区別され、ボブ・ディランさんの歌詞よりも山極総長の発言の方が多い。
 
出典の記載もある。
 
掲載されたのが大学の入学式の式辞という点を考慮すれば、引用と認められるのではないか。
 
ただ引用と認められるためには、ほかの大学でのウェブ掲載の事例なども参考に「公正な慣行」と見なされることも必要となり、こうした点が議論になる可能性はある。
 

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