アフリカ原産のイネ科の植物という。畑遊びと土壌改良のために背の高い「ソルガム」を育ててみたい。バイオマスという観点からも興味深い。
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「ソルガム」で小麦代替、研究進む 信大工学部
2017年6月29日 中日新聞
信州大工学部が、アレルギーの原因となるタンパク質の一種「グルテン」を含まないイネ科の穀物「ソルガム」に着目し、小麦粉に代わる食品として研究を進めている。
長野市の工学部キャンパスでシンポジウムを開き、研究者が普及に向けた課題などを発表した。
ソルガムは、繊維質が豊富で血糖値が上がりにくい。小麦やトウモロコシなどに代わるグルテンフリーの穀物として近年、注目されている。
信大工学部では二〇〇八年、経済産業省の補助金を受け、天野良彦教授が葉や茎を発酵させてエネルギーとして利用する研究を進めた。
一三年には工学部内に将来の農業を考える研究会が発足し、実の活用を含めて研究している。
シンポには、研究者や行政関係者ら百二十人が参加。
天野教授は、知名度が低くて栽培面積が小さく、小麦粉のような製粉技術が確立されていない課題を説明した。
工学部特任顧問の白川達男さんは
「県内の中山間地で遊休農地が増える中、適応能力の高いソルガムは最適だ。研究を進め、ソルガムの付加価値を高めていきたい」
と述べた。
県内の幼稚園や保育園向けに給食事業を展開する「ミールケア」(長野市)の関幸博社長は、六歳以下の子どもで小麦や卵、牛乳などの食物アレルギーを持つ割合は一割以上に上ると指摘。
「アレルギー対応した食品のニーズは高まっている。研究が進み、ソルガムが小麦粉同様の風味や食感となるよう期待している」
と語った。
(沢田佳孝)