素人が育てたジャガイモは危険であろう。ましてや農業経験も皆無の小学校教員では!子供らがかわいそう。毎年恒例のソラニン中毒。特に体の小さな小学生などは食用は控えた方がベター。
お日様を充分防ぐために土かけが必要。私は畑作で出来たキュウリ、トマト、ナスも控え気味である。関節が痛くなるのだ。
お日様を充分防ぐために土かけが必要。私は畑作で出来たキュウリ、トマト、ナスも控え気味である。関節が痛くなるのだ。
育てたジャガイモ食べ児童22人食中毒 豊田の小学校
2017年6月30日 12時57分 中日新聞
愛知県豊田市は30日、学校内で育てたジャガイモを29日に食べた市立山之手小の6年生22人が、吐き気や腹痛、頭痛の症状を訴えたと発表した。
このうち8人が病院に搬送されたが、いずれも症状は軽く、快方に向かっている。市は、理科の授業の一環で子どもたちが栽培したジャガイモが原因の食中毒とみている。
市学校教育課によると、ジャガイモは19日に収穫して保管してあった。
29日午前11時ごろ、女性教諭が家庭科室で鍋でゆでたジャガイモを、児童29人と教諭1人が食べてまもなく、22人が症状を訴えた。
ジャガイモは芽を取り除いたが、皮はむかずに調理したという。
市はジャガイモを保健所に送り、原因の特定を急ぐ。
maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin
ジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や、光に当たって緑色になった部分には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれているので、これらの部分を十分取り除くことが大切です。
また、家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、全体にソラニンやチャコニンを多く含んでいることもあるので、注意が必要です。
<取り除き方>
1) ジャガイモの芽を根元を含めて完全に取り除く(多少皮より内側の部分も含めて多めに除く)
2) ジャガイモの皮をむく。特に、緑色になっているジャガイモは、皮を深くむく(皮より内側の部分も含めて緑色になっている部分は全て除く)
ソラニンやチャコニン(カコニンとも呼ばれています)は天然毒素で、ジャガイモの芽(芽とその根元の部分)や緑色になった部分に多く含まれています。
グルコースやガラクトースをはじめとする糖と、植物由来の窒素を含んだ塩基性(アルカリ性)物質であるアルカロイドからできているグリコアルカロイド(糖アルカロイド)の一種です。ジャガイモ中のグリコアルカロイドの約95%はα-ソラニンやα-チャコニンです。
α-ソラニンは3個の糖がつながったもの(ガラクトース-グルコース-ラムノース)とソラニジン(ジャガイモ中のアルカロイド)が結合したものです。
α-チャコニンも3個の糖がつながったもの(グルコース-ラムノース-ラムノース)とソラニジンが結合したものです。
ソラニンやチャコニンはナス科の植物であるジャガイモや同じくナス科の植物であるツルナス、イヌホオズキに含まれていることが知られています。
ジャガイモ(塊茎:いも部分)に光が当たったり、傷がついたりすると、ジャガイモ中のグリコアルカロイドが増えます。
ジャガイモは、光に当たるとその部分にクロロフィルが溜まって緑色に変わります。
グリコアルカロイドはジャガイモの芽に一番多く含まれ、葉、茎、花、果実、根にも含まれています。
通常のジャガイモ(塊茎)は、100 gあたり平均7.5 mg(0.0075 g)のソラニンやチャコニンを含んでいて、そのうち3~8割が皮の周辺にあります。
一方、光に当たって緑色になったところは100 gあたり100 mg(0.1 g)以上のソラニンやチャコニンを含んでいる といわれています。
ソラニンやチャコニンを多く含むジャガイモを食べると、
吐き気やおう吐、
下痢、
腹痛、
頭痛、
めまい
などの症状が出ることがあります。
ジャガイモを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いでお医者さんにみてもらいましょう。
症状は、早い時には数分後から出始めます。遅い時には数日後に出ることもあります。
症状は、早い時には数分後から出始めます。遅い時には数日後に出ることもあります。
体重が50 kgの大人の場合、ソラニンやチャコニンを50 mg(0.05 g)摂取すると症状が出る可能性があり、150 mg~300 mg(0.15 g~0.3 g)摂取すると死ぬ可能性があります。
(事例1)
2013年6月11日、大阪府内の小学校で、調理実習においてジャガイモを食べた24名のうち4名に腹痛、下痢、吐き気等の症状が出た。なお、残ったものを分析したところ、100 gあたり平均約50 mg(0.05 g)のソラニンやチャコニンが含まれていた。
(大阪府2013年6月13日付報道発表資料)
(事例2)
2010年7月16日、東京都内の中学校で、生徒が自分達で育てたジャガイモを茹で、皮付きで食べたところ、1時間後に29名のうち9名に気分が悪い、嘔吐、頭痛等の症状が出た。
なお、残りものの茹でジャガイモを分析したところ、100 gあたり平均約40 mg(0.04 g)のソラニンやチャコニンが含まれていた。