上空1万mの空気抵抗?
上のKidsの質問に的確に答えられるか?
elijahverticalstructureatmosphere.blogspot.jp/2012/07/atmosphere-basically-blankets
majo44.sakura.ne.jp/planes/test/13
高度6000メートルで大気密度は地上の半分、10000メートルでは1/3(33.3333…%)まで下がっていることに注目してください。航空機の性能にとってこれが大きなポイントになるのです。
haneda-airport-server.com/entry/2016/12/13/060000
地上に比べて高度が上がれば上がるほど空気の濃度が薄くなります。つまり空気の密度が下がるわけですね。飛行機はものすごいスピードで飛行しているので空気抵抗も馬鹿にできません。
ちなみに飛行機の巡航速度は時速約800~900kmです。実はこれ以上速度を出すことは可能ですが、音速に近づくにつれて揺れがひどくなるため、あえてこの速度域で飛行しています。
少ない燃料で遠くまで飛行するには空気の密度が少ない(極限は宇宙空間ですが)場所、つまり高い高度を飛ぶことがベストです。
飛行機はジェットエンジンの力で飛行しています。エンジン内部ではジェット燃料が燃焼してパワーを生み出しています。この燃焼ですがジェット燃料だけでは燃えません。空気中の酸素が必要なのです。
先程、高い高度を飛ぶべきと言いましたが高い高度の場所は空気が薄いため当然酸素濃度も低くなります。
飛行機が前に進みやすいものの今度は前に進むためのエンジンが酸素不足で失速してしまいます。
その結果、空気抵抗が少なくてエンジンに必要な酸素もある高度が1万メートル前後というわけです。
当然路線や地域や期待によっても違いますが概ね8,000~12,000メートルを飛行します。
簡単に高度1万メートルと言いましたが実はここは気温は-50℃の極寒の世界です。気圧は、地上の5分の1。
-50℃の空気をエンジンで圧縮して熱交換器(エアコン)を通して28℃まで温まった空気を機内に送り込んでいるため機内は24℃程度の快適な空間が保たれているわけです。
機内での結露によって機器の故障やサビの発生による寿命の低下を防ぐために水分除去装置で水分が取り除かれています。その為どうしても機内は乾燥した空気になってしまいます。こまめに水分をとって喉の乾燥を防ぎましょう。
airjapon.jugem.jp
「世界の中に雲より美しいものがあったら、ぜひ見せて欲しいものだ」
これはドイツの文学者ヘルマン・ヘッセの言葉だ。しかし同時に、こうも語る。
「雲は殺人者のように陰険にゆっくりと忍び寄り、猛り狂う…」
と。そんな天国と地獄をあわせもつ雲の姿を眺めるのなら、飛行機をおいて他にないだろう。
高度一万メートルの機窓は、地上ではけっして伺い知ることの出来ない様々な雲の表情を見ることが出来る「空の博物館」なのだ。
j1 ドイツ上空のメリークリスマス
12月、ウィーンに向かう飛行機がドイツの上空を通過するとき、クリスマスツリーのような冬の積乱雲を見た。高度が約6000メートルもあろうかという大きな雲のクリスマスツリーの見事さに、これはきっと、「神が創り給えし」造形物なのだろうと勝手に想像したりもした。そして、これからクリスマスイブにかけて、翼を持った大勢の天使たちが、宇宙から宝石のような星くずと光りを集めて、白い雲のツリーに美しい飾り付けをするのかもしれない・・とも。そんな気持になるヨーロッパの冬の空、あと、一週間でクリスマスを迎える。
j2太平洋上空。ホノルルヘの飛行
サンフランシスコを離陸して1時間、高度4万フィートでホノルルへ向かって飛行中。
安定した気流の中で飛行機は、まるで宇宙船のように微動ともしない。
「横ぶれもしなければ、縦ぶれもしない。風に取り巻かれて機はただ時間の中だけを飛んでいる」
サン・テクジュペリの言葉のように、今、飛行機は時間の中で静止して、機窓に広がる地球の風景も 絵画のように不動のものと感じてしまう。