北のサロベツ原野も魅力的だが暑寒別天売焼尻国定公園の雨竜湿原も気になる。生成メカニズムは?火山、日本海、残雪か。
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火山の申し子~雨竜沼 増毛山地は標高1,491mの暑寒別岳を盟主に、西暑寒岳 (1413m)、群別岳(1376m) 、南暑寒岳(1296m)などの千メートル級の山々が十数座連なります。
この山域は「日本海側多雪地帯」と呼ばれる気候環境に属し、冬は日本海からの強烈な季節風を受ける屈指の豪雪地帯で知られます。そのため、高々1,500mにも満たない標高であっても、山々は夏遅くまで豊富な残雪を有します。
実は、この豊かな水資源が雨竜沼湿原を育む大きな原因となっており、湿原から流れ下る清流が里の農業を支え、人々の暮しを潤しています。
これらの山々はいずれも170万年程前に活動を終えた古い火山群であり、詳しい地質年代で言えば鮮新世末から更新世初期に当たります。
この火山活動により生じた広大なすり鉢状の溶岩台地に、後に雨竜沼湿原が誕生することになります。
溶岩台地は玄武岩と呼ばれる溶岩で成り立っており、登山道の途中に架かる白竜の滝の背後に見られる黒い岩盤に、太古の火山活動の面影を残しています。
溶岩台地が形成された当初は大きな窪みに水が溜まり、古雨竜湖と呼ばれるような山上湖が誕生したと想像されます。
しかし、長い年月の間に溶岩台地を取囲む渓谷の侵食・崩壊が進み、古雨竜湖は次第に排水・消滅し、現在は東西にペンケペタン川がすり鉢の底を貫流しています。
湿原生成の始まりとなる泥炭層の堆積は1万5千年程前から始まっており、北海道の山地湿原の中では最も古い歴史を持つ湿原に含まれます。
nihon100kei.la.coocan.jp/6,7
雨竜沼湿原 水面に輝く空色
08/10 17:00
hokkaido-np.co.jp/article/124962
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【雨竜】
空知管内雨竜町のラムサール条約登録湿地で、標高850メートルに位置する日本有数の山岳型高層湿原「雨竜沼湿原」を小型無人機(ドローン)で撮影した。
7日、雨竜沼湿原ゲートパークから木々が茂る登山道を2時間ほど歩くと、視界が開けた。
はるか遠くまで緑の湿原が広がり、奥には増毛山地の主峰暑寒別岳(1492メートル)がそびえ立つ。
雨竜沼湿原は広さ約100ヘクタール。
上空からは湿原の中央をペンケペタン川が蛇行し、池塘(ちとう)と呼ばれる大小さまざまな沼が点在しているのがはっきり見える。