日本人は雪も見るのも嫌であるが、これが金を生むのがニセコである。夏になれば甘い空気と水と森林、川、海、湖が渾然と一体をなす魅力であろうか。
国土地理院のMapから日本列島が西から出来上がってきたのが分かる。雷電山から羊蹄山までのニセコ火山帯と積丹火山群である。太平洋プレートが沈み込み、陸が出来上がったのであろう。インド大陸のユーラシアへの衝突も極東に島弧を生んだ原因でもあるという。今はその結果だけが悠然と存在するのみ。
積丹岳(1,255.3m)、暑寒別岳(1492m)、島牧の狩場山(1,519.9m)なども面白いが、白人好みのコンビニが山麓にない! それに比べニセコアンヌプリ(1,308.2mの活火山)は山麓にペンション、ホテル、温泉、コンビニと充実している。千歳空港も近くベンツのタクシーで送迎である。
ただ水蒸気噴火の草津白根山(2,160m)のこともあるので注意が必要。
国土地理院
北海道スキーに欧州熱視線 英雑誌でニセコ「世界トップ10」
01/25 10:37 更新 hokkaido-np.co.jp
【ロンドン舟崎雅人】
欧州で北海道スキー人気の勢いが止まらない。
パウダースノーと豊富な降雪量の生む魅力が、雑誌やインターネットなどで広く知れ渡り、英スキー雑誌は世界のスキー場「トップ10」にニセコを選出。
英、フランス、ドイツの欧州3カ国から道内を訪れるスキー客は右肩上がりで、2016~17シーズンは4季前から倍増している。
英スキー雑誌「スノーマガジン」は昨年末に発行した最新号で「世界トップ10スキーリゾート」を発表し、オーストリアのサンアントンやイタリアのコルティナダンペッツォなど欧州アルプスの名門とともにニセコを選んだ。
同編集部は北海道新聞の取材に
「豊富な降雪量と新雪滑走の楽しさなどスキー本来の魅力に加え、温泉など欧州とは違うユニークな体験ができる」
ことを選出の理由とした。
欧州アルプスは今冬、大雪に見舞われているが、近年は温暖化で慢性的な雪不足に悩まされている。
これらに比べて標高が大幅に低いものの、1シーズンに10~15メートルの降雪がある北海道は世界的に希少な存在だ。