台風の移動速度「遅くなった」…豪雨の原因に
2018年06月07日 14時11分 読売
地球温暖化の影響によって、台風などの熱帯低気圧が移動する速度が過去約70年間で平均10%遅くなり、豪雨災害の一因となっているとする分析結果を、米海洋大気局(NOAA)がまとめた。
日本を含む北太平洋西部が最も影響を受け、20%低下していた。
論文が7日、英科学誌「ネイチー」に掲載された。
台風の移動速度が遅くなると、同じ場所で降る雨の量は増加する。
これまでの研究で、温暖化によって大気や海水の温度が上がることで熱帯の大気の循環が弱まり、熱帯低気圧の速度が低下するとみられていた。