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試薬処分事故で二酸化窒素呼吸器疾患

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KCN付着容器をクロム酸混液にいれて、HCNガス発生で倒れたT大教授もいた。事故防止は中々難しい。過塩素酸塩を加熱中の事故で倒れた先輩もいた。私はエタンール蒸留中の突沸事故を経験。学生実験で乾留中の硫酸入りエステルを頭から浴びたのには参った。
 
これからの化学実験では防護マスク、メガネとドラフトが小中校、大学で必須であろう。VWの不正ディーゼル車が多い北京の人々の呼吸器障害も殆どは二酸化窒素であろう。
 
亜硫酸ガスや硫酸ミスト、二酸化窒素や光化学オキシダント、あるいは浮游粉塵などによって、気管支や肺が傷害。 二酸化窒素は、気管支炎や肺気腫の原因となる。光化学オキシダントをつくる原因物質。物を燃やすと窒素と酸素が反応して発生する物質で、自動車の排出ガスが主な発生源。
 
問題なのは二酸化窒素で二酸化窒素は水に溶けにくく、吸い込むと肺の奥にまで達し、呼吸器系に炎症を引き起こすという。主に抹消気道から肺胞に影響を与え(そこで亜硝酸HNO2や硝酸HNO3へ)、高濃度だと肺気腫を発生したり、細菌に感染しやすくなる。

 (株)アイデン 服部利雄
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  試薬処分事故で呼吸器疾患 男性、旭医大を提訴
 
08/17 22:00    hokkaido-np.co.jp【旭川】
 
旭川医科大で2009年に起こった廃試薬処分中の事故で、発生した有毒ガスを吸い重い呼吸器の病気を患ったとして、旭医大医局員の水元克俊さん(38)=旭川市=が17日、同大と元指導教官の医局准教授を相手取り、約3億円の損害賠償を求める訴訟を旭川地裁に起こした。
 
 訴状によると、旭医大医学部の学生だった水元さんは09年11月、当時指導教官だった准教授の指示を受け、医師2人と共に実験室内の廃試薬をポリタンク容器に入れて処分しようとしたところ、容器が爆発して有毒ガスが拡散。
 
ガスを吸引後、せきや発熱の症状が出始めたという。
 
 水元さんは入退院を繰り返し、16年に有毒の二酸化窒素ガスの吸引による細気管支炎と診断された。
 
肺気腫で慢性呼吸不全となり、現在は肺移植の待機患者として登録されているという。旭医大と准教授に対し、安全配慮義務を怠ったとして提訴に踏み切った。
 

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