タンカーとの衝突痕、生々しく=滑走路は水浸しのまま-一夜明けた関空、上空から
台風21号の直撃から一夜明けた5日朝、利用客ら3000人以上が孤立した関西国際空港(大阪府泉佐野市)の上空をヘリコプターで飛んだ。
タンカーと衝突した部分が鋭くえぐられた空港との連絡橋。水浸しになった滑走路。爪痕を生々しく残していた。
連絡橋のタンカーとぶつかった箇所は空港に向かう下り線の道路部分で、衝撃で道路のつなぎ目がずれるなど、衝突のすさまじさを表していた。
タンカーはすでに現場から撤去され、自力で航行できないため、小さな船がえい航。側面が大きく損傷しており、衝突の激しさをうかがわせた。
一方、空港の滑走路は依然として水が引かず、あちこちに巨大な水たまりが見られた。空港職員などの行き来はなく、ひっそりした様子だった。
大阪府内の沿岸部ではコンテナが散乱していたほか、クレーンや小型船が横転。風で壊れたビニールハウスや、屋根がはがれた工場などもあった。
4日に車両火災が発生した兵庫県西宮市の現場では、焦げた車のほか、横転した車が何台も見られた。
(2018/09/05-11:34時事)