長さ15キロ断層、上下に1・2mずれ動いたか
2018年09月12日 10時56分 読売
北海道南西部を震源に最大震度7の揺れを記録した6日の地震について、政府の地震調査委員会は11日、震源近くの地下で南北方向に延びる長さ15キロ・メートルほどの断層が、およそ1・2メートルにわたって上下にずれ動いて起きたとする推定をまとめた。
調査委によると、断層はほぼ垂直。
揺れ始めた地点を示す震源は深さ約37キロ・メートルだったが、震源断層は地表に向かって延び、深さ15キロ付近まで達していたとみられる。
委員会後の記者会見で、平田直委員長(東京大教授)は
「震源断層の上端が地表に近かったので、強い揺れになった可能性がある」
と指摘した。
震源の西側には、活断層が連続する「石狩低地東縁断層帯」がある。6日の臨時会では
「断層帯で発生した地震ではない」
と見解を示していたが、11日には推定結果を受け、
「石狩低地東縁断層帯の深部がどうなっているかを慎重に調査する必要がある」
と修正した。