1ヶ月に一度はコーラを飲みたいと思う時もありますね。さて出来たてのコーラは以下かですかというニュースです。
できたてのコーラが飲める家庭用ドリンクマシンは成功するか
ウォール・ストリート・ジャーナル 2月7日(金)19時48分配信 headlines.yahoo.co.jp
米コカ・コーラの経営陣は過去1世紀の間、「欲しいときに手の届く」場所にコーラがあるという状況や、コーラがキッチンの蛇口から出てくるといった状況を実現するため、あらゆる手を尽くしてきた。
同社がキッチンのカウンターに置くコーラサーバーを開発するためコーヒーメーカー「キューリグ」の製造元との提携を計画していることは、それにかなり近づいている。
コカ・コーラが提携した米コーヒーメーカー大手グリーン・マウンテン・コーヒー・ロースターズは、この新たなマシンは自宅で炭酸水が作れる「ソーダストリーム」とはまったく違うものになるだろうと指摘する。
それはグリーン・マウンテンの箱型のコーヒーメーカーと似たデザインで、キューリグの名前がつけられるという。
グリーン・マウンテンのブライアン・ケリーCEOは、コカ・コーラが同社の株式10%を12億5000万ドル(約1270億円)で取得すると発表した日から一夜明けた6日のインタビューで、「ポッド(1杯分ずつ包装された材料)を入れ、ボタンを押せば飲み物が出てくる」と述べた。
ケリー氏によると、両社は消費者がコーラの重いケースや、ソーダストリームで使われているような炭酸ガスの入った容器を運ばずに済む便利さを求めていると考えている。
グリーン・マウンテンによると、炭酸飲料用のキューリグは炭酸ガスの入った容器に頼っていない。消費者は容器の補充が不便で操作しにくいと感じているからだ。
ソーダストリーム・インターナショナルは6日、コカ・コーラの発表は
「自社独自のビジネスモデルの妥当性と、当社の将来に広がる途方もない世界的な商機を一層約束するものだ」
と述べた。
炭酸ガスの容器を使わないことが冷たい飲み物のサーバーを製造する上で最大の難関だった、とケリー氏は言う。
飲み物を瞬間的に冷やす方法を見いだすことも課題だった。ケリー氏は
「当社は熱い飲み物を熱いまま素早く出している。今度は冷たい物を冷たいまま素早く出すようにしなければならなかった」
と話す。
ケリー氏によると、マシンにセットする飲み物のポッドは2つの小部屋に分かれている。最初の小部屋には味つけのための液体シロップが入っている。
2番目には炭酸の「元」が入っており、ドリンク作りのプロセスが始まるとそれが注入される仕組みだ。
コカ・コーラ・ブランドの飲み物に加え、炭酸以外の冷たい紅茶やジュース、スポーツドリンクなどのポッドも扱う予定だ。
ポッドの中身が粉末になるか液体になるかについては言及しなかった。
この新たなキューリグのコーラメーカーとソーダストリームとの違いは、瞬間冷却法とあらかじめ適量に調整されたシロップだ。これがおそらく品質にこだわるコカ・コーラがこうした珍しい手に打って出た理由だ。
グリーン・マウンテンは、同社のポッド用コーヒーメーカーを所有している米国家庭の比率がこの数年間に13%に達したと言う(ソーダストリームのシェアは1%)。
だが、炭酸飲料はコーヒーとは違う。コーヒーは淹れ立てがおいしく、ほとんどの消費者は熱いコーヒーを好む。
だが炭酸飲料はびんや缶の容器に入れられる上、味や炭酸を保ったまま常温もしくは冷蔵庫で数週間保存することが可能だ。
炭酸飲料は過去数十年間に構築した大々的なびん詰め製造および販売システムのおかげで、安価で簡単に手に入れられる。
多くの消費者は100ドルから200ドル払ってまで、キューリグのドリンクマシンをコーヒーメーカーの横に置きたいとは思わないかもしれない。まして、ソーダストリームが80ドルから買えるとすればなおさらだ。
だが仮に家庭用ドリンクマシンが成功すれば、清涼飲料業界をひっくり返すことになろう。炭酸飲料を消費する米家庭の割合は90%で、ほぼトイレットペーパーと同じくらいだからだ。
炭酸飲料や他の冷たい飲み物を家で作ろうと思う消費者が増えれば、コカ・コーラの利益率は向上する可能性がある。
重くて輸送量のかかる水分を消費者が自分で加えるからだ。軽くなったポッドはネット通販の可能性も広げることになろう。