Wikiの説明が良い。炭素Cの除去が主目的なのですね。そして不純物Si,P、Mnの除去です。銑鉄に空気や酸素を主体とするガスを吹き付けるとまた酸素がFeに付くと思われるかも知れませんが高温ですので分解します。
転炉の役割
転炉の役割の1つは、溶銑中にある炭素を取り除く脱炭である。
高炉で使われる還元剤は、コークス中の炭素および一酸化炭素ガスなので、還元と同時に浸炭が起こってしまい、 高炉で得られる銑鉄は約4%の炭素を含む。
銑鉄は硬いが、衝撃を与えると割れやすいため構造材料としての信頼性が低い。
転炉内の銑鉄に空気や酸素を主体とするガスを吹き付けると、銑鉄に含まれる炭素が燃えて失われ溶鋼へと転換される。
こうして得られた鋼は、粘りがあり信頼性が高いので構造材料として使うことができる。
また、もう1つの重要な役割は銑鉄に含まれる不純物の除去である。
転炉内に吹き付けた酸素は、溶銑中にあるケイ素やリン、マンガンなどと反応して、それぞれ二酸化ケイ素 SiO2 やリン酸イオン PO43− を生成する。
比重の違いのため、不純物を含んだスラグは溶鋼の上に浮かぶ。
このようにして、スラグと溶鋼を分離できる。その後、スラグを除去することによって、銑鉄に含まれていた不純物をまとめて除去できる。