1昨年、知りあいの若者40代が家族から離れてAPに住居を構え、連休中に酒の飲みすぎで亡くなっていた。高校生時代から明るいキャラの子であったが典型的なアルコール依存症の元気さであった。私の友人もアルコール依存性に特有な手の振るえの現象が見られた。
欧米人俳優の知能の明晰さや性格の明るさも往々にして薬物やアルコールのお陰(高揚感を得るなどのために娯楽目的で使用)ということが多い。注意が必要である。
依存度と危険性を見て欲しい(ja.wikipedia.org/wiki)。今回の事件のようにアルコールとヘロインの併用はひどい!!タバコとアルコールは依存性は2前後、危険性は1超えと覚えておくと良いでしょう。昔、流行っていた溶剤は依存性1、危険度1.2程度なのですね。
ベンゾジアゼピン離脱症候群の重大度は、テマゼパム中毒者が以下に語っている。
私はむしろ、ヘロインを任意の日に取らないことを選びます。 私がベンゾジアゼピンから離脱しているときに、あなたがヘロイン20mgとジアゼパム20mgのどちらかを提供してくれるなら、常にジアゼパムを選ぶでしょう。 私は人生の中で、(離脱症状のため)これ以上に脅えていた期間はありませんでした。
あの二宮翁でも悪習に染まった者には大変手を焼いたらしい。悪習に染まった学生には私も手を焼く。大抵は見放すことが多い。私には力量不足なのである。
ヘロインとアルコール併用で急死のコリー・モンテースは子供の頃神童であったらしい。彼を1人にさせたことが今回の悲劇につながった。13歳から麻薬分子の虜になってしまったという。両親の離婚がきっかけというが。
二宮翁夜話 巻之四 福住正兄筆記
一八五
翁曰、深く悪習に染みし者を、善に移(ウツ)らしむるは、甚(はなはダ)難し、或は恵(メグ)み或は諭(サト)す、一旦は改る事ありといへ共、又元の悪習に帰るものなり、是如何共すべなし、幾度も是を恵み教ふべし、
悪習の者を善に導(ミチビ)くは、譬(タトヘ)ば渋柿(シブガキ)の台木(ダイキ)に甘(アマ)柿を接穂(ツギホ)にしたるが如し、やゝともすれば台芽(メ)の持前(モチマヘ)発生して継穂の善を害(ガイ)す、
故に継穂をせし者、心を付て、台芽(ダイメ)を掻(カ)き取るが如く厚(アツ)く心を用ふべきなり、若怠(オコタ)れば台芽の為に、継穂の方は枯れ失せべし、
予が預(アヅカ)りの地に、此者数名あり、我此数名の為に心力を尽(ツク)せる甚(はなはダ)勤たり、二三子是を察せよ (geocities.jp/sybrma/77ninomiyaouyawa.maki4)
第百八十五話
悪習に染まった者を救う法
(marino.ne.jp/~rendaico/nakayamamiyuki/ninomiyaco/sontokuyowaco/yowa4)
二宮尊徳翁は次のように話された。
悪習に深く染まってしまった者を、そこから抜け出させて、善の方に移らせるのは、非常に難しいことだ。
ある時は財物を恵み、ある時は話して聞かせる。それで、一旦は改まることがあるが、また、元の悪習の方に戻ってしまうことが多い。何とも手の打ちようがないが、その人に、何度も更正への手を差し伸べてやるべきだ。
悪習に染まった者を善に導くのは、たとえば、渋柿の台木に甘柿を接ぎ穂するようなものである。ややもすると、台木本来の特質が強く出て、接ぎ穂の善を害すことがある。
そのために、接ぎ穂をする人は、心を落ちつけて、台芽を掻き取るように十分に気をつけて行うべきである。もし、これをいいかげんに行えば、台芽の為に接ぎ穂は枯れてしまうであろう。
私が仕法を指導している地区に、そのように悪習に染まった者が数名居た。私は、この数名の為に、大変心を砕き、いろいろ配慮して努めた。
それがあって、今日があるのだ。その辺を良く察するように。
【追補】
二宮尊徳は、この説話で、一度悪習に染まると、そこから抜け出すのは大変なのであるから、指導者は、根気強く、抜け出せるよう支援をしていかなければならない、と教えている。
好んで悪に入ろうとする人は、本来いないのである。何らかの理由があったはずであるから、そこを見抜いて、対応を考えて支援していくことが大切なのであろう。
『グリー』の人気俳優の死が遺したもの
"Glee" Star Died of Heroin and Alcohol Overdose
アルコールと薬物への依存症と戦いながら命を落としたコリー・モンテースの遺言
2013年7月17日(水)17時35分
ケイトリン・フナロ
ケイトリン・フナロ
笑顔の裏で モンテースは13歳のころから依存症に Danny Moloshok-Reuters
米オハイオ州の高校の合唱部を舞台にしたテレビドラマシリーズ『Glee/グリー』は、世界各国で高い人気を誇るミュージック・コメディー。
なかでも、アメフト部のスター選手でありながら、合唱部との掛け持ちで全国大会をめざすフィン・ハドソン役のコリー・モンテース(31)は、甘いマスクで絶大な人気を誇ってきた。
そのモンテースが7月13日、カナダ・バンクーバーのホテルで死亡しているのが発見された。地元の警察当局によれば、犯罪に巻き込まれた形跡はなく、ヘロインとアルコールの過剰摂取が原因とみられる。
「バンクーバー警察を代表して、モンテース氏の家族や友人、共演者、そしてファンの皆さんにお悔やみ申し上げます」と、ドウ・ルパード署長代理は会見で語った。「多くの家庭と同じように、私も娘たちと一緒に『グリー』を毎週見ていました。
そのモンテースが7月13日、カナダ・バンクーバーのホテルで死亡しているのが発見された。地元の警察当局によれば、犯罪に巻き込まれた形跡はなく、ヘロインとアルコールの過剰摂取が原因とみられる。
「バンクーバー警察を代表して、モンテース氏の家族や友人、共演者、そしてファンの皆さんにお悔やみ申し上げます」と、ドウ・ルパード署長代理は会見で語った。「多くの家庭と同じように、私も娘たちと一緒に『グリー』を毎週見ていました。
彼の悲劇的な死の知らせを聞いて、多くの家庭がショックと悲しみにつつまれているでしょう」
昨年から今年にかけて放映されたシーズン4で、高校を卒業したフィンの恋人レイチェルはニューヨークの学校に進学。一方のフィンは地元に残り、合唱部のコーチに就任した。レイチェル役のリア・ミシェルとは、プライベートでも恋人同士だ。
だが、社交的なフィンのキャラクターとは裏腹に、素顔のモンテースはアルコールと薬物への依存に苦しんでいた。13歳のころから依存症に陥り、19歳でリハビリ施設に入所。最近も、自ら施設に入り、リハビリ治療を受けていた。
11年のインタビューでは、依存症と戦う自分の姿が他の人たちの参考になればいいと語っていた。「子供たちに、学校を辞めてハイになってもいい、僕みたいな有名な俳優になれる、とは思ってほしくない。(依存症から立ち直れないと)あきらめている人には、現実を見て、自分がしたいことを追いかけろと言いたい」