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機械生成の「でたらめ」科学論文の横行!

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欧米ジャーナルを賑わしている某国の論文など読む気もないし、見たくもない。
 
 
独出版社シュプリンガー、機械生成の「でたらめ」科学論文を撤回へ
 
2014年02月28日 12:00 発信地:パリ/フランス
【2月28日 AFP】
 
独出版大手シュプリンガー(Springer)は27日、コンピューターで生成された全くの
 
「でたらめ」
 
だったことが判明した論文16件を自社の資料データベースから削除すると発表した。
 
シュプリンガーによると、これらの偽論文は情報理工学に関する学術会議に投稿されたもので、これらの会議の論文集は定期購読者限定の専門的な出版物として発行されたという。
 
同社は
 
「このような事態が起きることを可能にした手続き上の欠陥を見つけるための調査を実行中であり、再発防止を確実にするための処置を講じる予定だ」
 
としている。
 
この恥ずかしい過ちを暴露したのは、仏ジョセフ・フーリエ大学(Joseph Fourier University)のフランス人コンピューター科学者、シリル・ラベー(Cyril Labbe)氏(41)だ。
英科学誌ネイチャー(Nature)の報告によると、同氏はこの他にも、米ニューヨーク(New York)に本部を置く米電気電子学会(Institute of Electrical and Electronic Engineers、IEEE)が知らずに掲載した「意味不明な」論文を100件以上発見したという。
 
同氏は、「SCIgen」と呼ばれるプログラムで作成された偽の論文を見破る方法を研究している。
 
SCIgenは、無作為に選んだコンピュータ工学用語をちりばめた見栄えの良い「研究論文」をワンクリックで次々に作成する。

■意味不明な「論文」を瞬時に作成
 
例えばこんなふうだ。
 
「一定時間技術とアクセスポイントはこの数年で、未来学者と物理学者の双方から大きな関心を集めてきた。スーパーページに関する広範な研究を長年重ねた結果、われわれは128ビットアーキテクチャとチェックサムの適切な一体化を確立した」
 
図表と引用は科学論文に不可欠な特徴だが、こうした「論文」にも必ず偽の図表と引用が収録されている。
 
イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
 
 
SCIgenのケースでは、数十年から数百年前に亡くなった著名な科学者の論文で最近参照されたものがその中に含まれているという。
 
SCIgenは、米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の研究者らが2005年に考案したプログラムだ。
 
MITの研究者らはSCIgenを用いて意味不明な論文をでっち上げ、学術会議に投稿したところ、論文は正式に受理された。
 
研究者らは後にこの「でっち上げ」を公表して、誤りを防ぐための措置に欠陥があることを暴露した。
 
SCIgenは、次のWebサイトで無償で提供されている:pdos.csail.mit.edu/scigen/
ラベー氏はSCIgenの特徴的な言葉遣いを探すことで、この詐欺行為を発見したとAFPの取材に語った。
 
同氏は2010年、SCIgenを用いて架空の科学者「アイク・アントカーレ(Ike Antkare)」が書いたとする偽の論文を102件作成し、学術論文の検索サイト「Google Scholar」のデータベースにそれらを追加した。
 
アントカーレはしばらくの間「世界で最も多く引用された科学者」リストの21位にランクされていた。この順位は、その時36位だった物理学者アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)よりも高かった。
 
今回ラベー氏が見破った偽論文は、2008年~2013年に開かれた学術会議に投稿されたものだ。同氏はこの発見に至った研究をまとめて、2012年に学術誌「サイエントメトリックス(Scientometrics)」に発表した。偶然にも、同誌の発行元もシュプリンガーだ。
 
同氏によると、偽論文の中には、一見より本物らしく見せるために、序章や結論を人の手で書き換えているものもあるという。こうした作為の目的はおそらく、うわべだけの審査を欺くためだろう。
 
■ 問い直される「査読審査」
 
ラベー氏は今回の詐欺行為によって、査読審査システムの信頼性が打ち砕かれたと指摘する。同システムでは、科学的主張に確実な根拠があるかどうかを独立した専門家らが評価することになっている。
 
同氏は、今回の偽論文が作られた動機について「考えられる説明がいくつかある」と述べている。
 
「1つには、単に誰かが審査システムを試しているにすぎないとも考えられるが、もしそうであれば本人らが名乗り出るはずだけれども、まだそうしていない」
 
とラベー氏は指摘する。
 
「また1つには、金もうけのための計画的な詐欺行為とも考えられる」
 
シュプリンガーによると、科学の文献発行を行う分野は他の分野と同様に
 
「詐欺や過ちに対する免疫性がない」
 
という。
 
「査読審査システムは、今までのところわれわれが持ち得る最良のシステムであり、今回の事件をきっかけに、それを強化するための追加的な措置をシュプリンガー側で講じる予定だ」
 
(c)AFP/Richard INGHAM and Laurent BANGUET
 
 
 コンピュータで自動生成した偽論文が学術界に溢れている /
 
イアン・サンプル    trans-aid.jp/index.php/article/detail/id/39482/at/recent
 
 優れた悪戯は重要な知見をもたらす。
 
マサチューセッツ工科大学の大学院生3人が、研究者に論文投稿を求めて、どんな古臭い無意味な論文でも採択する怪しい国際会議の実態を明らかにしようとした。
こうした怪しい国際会議は、研究者が高額の参加費を支払う金のなる木だと知っているのである。
 
このために要した時間は数日だった。3人は簡単なでたらめなたわごとを生成するコンピュータプログラムを書いて、それが生成したたわごとを学術論文として投稿した。
 
その一つに自分たちの名前を著者名として書き、会議に送ったところ、すぐに採択された。2005年に行われたこの「おとり捜査」で、研究の中核を蝕む茶番が明らかになった。
 
こうした悪戯はさらに進化を続けている。
 
自動たわごと生成器を開発したジェレミー・ストリブリング、ダン・アグアヨ、マクセル・クローンの3人は、ダウンロード・フリーのプログラムSCIgenを開発した。そして多数の科学者たちがそれを使ってきたのである!
 
昨日、フランスの研究者シリル・ラッベは、SCIgenを使って生成されたたわごと論文がドイツの出版社Springer社の出版物に16本使われていることを明らかにした。
さらに、米国の電気電子学会(IEEE)の出版物では、SCIgenが生成した偽論文が100本以上出版されていた。SpringerとIEEEは、これらの論文を削除する手続きに入った。
 
【以下略】
 
2014年2月26日にポストされた記事です。いくつか悪名高い「国際会議」はありましたが、SpringerやIEEEの出版物に機械生成論文が含まれていることが明らかになったという点が大きなポイントです。
 
 
STAP、別論文の記述と酷似 理研も調査中か
 
2014年2月28日 18時35分     東京新聞
 
 理化学研究所の研究者が英科学誌に発表した新たな万能細胞「STAP細胞」の論文で、05年に米科学誌に掲載された論文と酷似した記述があり、無断引用の疑いがあることが28日判明した。理研は
 
「記述が似ているとの指摘があることは把握している」
 
と述べ、不自然な画像データとともに調査を進めているもようだ。
 
 酷似しているのは、STAP細胞の染色体に異常がないかを調べた方法を説明した補足部分。
 
論文の主要部ではなく、内容の根幹には影響しないとみられるが、ドイツの研究者らが05年に、米国の生物学の学会誌に発表したマウスの胚性幹細胞に関する論文の文章と10行がほぼ同一だった。
 
(共同)

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