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薬 「アルマール」と「アマリール」を間違えた内科

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電話104のオペレーターがアルヒ病院とアヒル病院を間違えていた。さて問題の「アルマール」と「アマリール」の違いはどうなのか。前者は血圧を下げ、後者は血糖値を下げるという。
 
イメージ 1Arotinolol hydrochloride
 アロチノロール(Arotinolol)、アルマール
 
okusuri110.com
 
 血圧を下げるお薬です。高血圧症のほか、狭心症や不整脈の治療に用います。そのほか、手のふるえを抑えるのにも使用します。
 
 作用
血管を広げる作用と、心臓を休ませる作用があります。作用メカニズムは、交感神経のα受容体とβ受容体を遮断することです。両方の受容体に働くことで、降圧作用が強まり、逆に副作用は軽減されます。
 
血圧を適切に保つことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。
 
α遮断作用..血管にあるα受容体を遮断して、血管を広げます。その結果、血圧が下がります。
β遮断作用..心臓にあるβ受容体を遮断して、心臓の拍動をおさえます
 

 名前似た薬処方され植物状態に 8千万円支払いで和解
 
2014年3月27日 12時31分   東京新聞
 
 似た名前の薬を間違って処方され、植物状態になったとして、愛知県の女性(85)と家族が神戸市の薬局に約1億2千万円の損害賠償を求めた訴訟が27日までに、神戸地裁で和解した。
 
薬局側が8千万円を支払う内容。
 
 訴状によると、女性は2006年から高血圧症で神戸市の内科に通院。07年からこの薬局で血圧降下薬の「アルマール」を処方されていた。
 
だが、11年2月、受け取った薬が血糖値を下げる「アマリール」だったため、低血糖脳症になり、その後、植物状態になった、と主張していた。
 
(共同)

 アマリール    グリメピリド  Glimepiride
 
The chemical formua of glimepiride is 1-{4-[2-(3-ethyl-4-methyl-2-oxo-2,5-dihydro- 1H-pirrol-1-carboxamido)ethyl]phenylsulphonyl}-3-trans-(4-methylocykloheksyl)urea. Glimepiride is a new oral antidiabetic drug in the sulfonylurea class having a prolonged effect. Glimepiride synthesis is outlined in Scheme [1].
 
science24.com/paper/6906
イメージ 2
 
 

 
 血糖値を下げるお薬です。糖尿病の治療に用います。
 作用 interq.or.jp
 
イメージ 3【働き】

血液中の糖分「血糖」は、膵臓から分泌されるインスリン・ホルモンで調節されています。糖尿病は、このインスリンの量が不足したり働きが悪くなることで血糖値が上がってしまう病気です。
 
そのまま放置すると、手足のしびれ(神経障害)、目の病気(網膜症)、腎臓病などいろいろな合併症を引き起こします。
 
このお薬は、血糖降下薬です。膵臓に働きかけインスリンの分泌を増やすことで、血糖値を下げます。おもに、2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)に用います。
 
日々の血糖値を適切に保つことは、将来起こるかもしれないさまざまな合併症の予防につながります。
 
【薬理】

血糖降下作用は、おもに膵作用によります。膵臓にあるβ細胞を刺激して、インスリンの分泌を促進する作用です。

膵外作用が動物実験で確かめられています。すなわち、膵作用とは別に、肝臓や筋肉、脂肪組織などでインスリンに対する感受性が高まり、その結果としてインスリンの働きがよくなり血糖値が低下します(人では未確認)。
 

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