第2の小保方事件?米ハーバード大が日本人共著の論文撤回
2014年4月14日 掲載 gendai.net
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーの「STAP細胞」捏造論文問題が海外に“飛び火”した。
米国ハーバード大医学部とブリガム・アンド・ウィメンズ病院が今月上旬、2012年に発表した心臓の幹細胞をめぐる論文に重大な疑義が生じたとして、撤回を明らかにしたのである。
論文が撤回されたのは、組織幹細胞などの研究で知られるピエロ・アンバーサ教授の研究室だ。
世界的にも著名な研究室の疑惑論文にハーバード大は大揺れ。
さらに、世界5大医学雑誌の「ランセット」(英国外科学会発行)の編集者が、アンバーサ研究室の過去の論文にも疑念を抱いていると報じられた。
世界の科学界は
「細胞の研究論文で第2の小保方事件か」
と騒然となっているが、見過ごせないのは撤回論文の共著者に日本人の医学博士が含まれていることだ。
■あのバカンティ教授も勤務
「ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の内科・麻酔科に勤務し、アンバーサ研究室で組織幹細胞の研究に加わってきたH氏です。
現在、日本の私立大の研究機関の特任准教授として、循環器系の再生分野を研究しています。
アンバーサ論文の撤回発覚直後、大学ホームページのH氏の研究室の詳細が閲覧閉鎖になりました」
(科学ジャーナリスト)
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院といえば、小保方さんの米国留学時代の恩師、バカンティ教授が現在勤務している。
アンバーサ教授もこの病院でバカンティ教授と同じ麻酔科だったという。
きっと偶然だろうが、疑惑論文を生み出す「何か」がこの病院にあるのかもしれない。